Michel Petrucciani "Power of Three" Blue Note, rec.1986.
ジャズ。第20回モントルー・ジャズ・フェスティバルでの演奏のライブ録音で、今は亡きミシェル・ペトルチアー二(p)と、ジム・ホール(g)、ウェイン・ショーター(sax)というメンツ。タイトルから全曲三人揃っての演奏かと勘違いさせるが、ピアノとギターだけのデュオが4曲あり、サックスが加わるのは3曲だけである。
曲目は、ペトルチアー二作‘Morning Blues’とショーター作‘Limbo’、ホール作三曲‘Careful’‘Waltz New’‘Bimini’、スタンダード‘Beautiful Love’‘In a Sentimental Mood’。演奏は緊張感を伴うようなものではなく、リラックスしたタイプのものである。ECMの残響処理に慣れた僕の耳には、ブルーノート録音のピアノの響きは硬く感じるものの、メロディセンスは十分に耽美的でアドリブ部分も楽しい。柔らかい音色のエレクトリックもギターも同様に美しいメロディを紡ぎだす。ショーターのサックスはストレート過ぎて十分らしさを表現できていないように思えるが、それでも水準以上である。
落ち着いており地味な作品だが、同時期の"Pianism"(Blue Note 1985)ほど渋くはない内容である。
ジャズ。第20回モントルー・ジャズ・フェスティバルでの演奏のライブ録音で、今は亡きミシェル・ペトルチアー二(p)と、ジム・ホール(g)、ウェイン・ショーター(sax)というメンツ。タイトルから全曲三人揃っての演奏かと勘違いさせるが、ピアノとギターだけのデュオが4曲あり、サックスが加わるのは3曲だけである。
曲目は、ペトルチアー二作‘Morning Blues’とショーター作‘Limbo’、ホール作三曲‘Careful’‘Waltz New’‘Bimini’、スタンダード‘Beautiful Love’‘In a Sentimental Mood’。演奏は緊張感を伴うようなものではなく、リラックスしたタイプのものである。ECMの残響処理に慣れた僕の耳には、ブルーノート録音のピアノの響きは硬く感じるものの、メロディセンスは十分に耽美的でアドリブ部分も楽しい。柔らかい音色のエレクトリックもギターも同様に美しいメロディを紡ぎだす。ショーターのサックスはストレート過ぎて十分らしさを表現できていないように思えるが、それでも水準以上である。
落ち着いており地味な作品だが、同時期の"Pianism"(Blue Note 1985)ほど渋くはない内容である。