The Art Ensemble of Chicago "Full Force" ECM, 1980
フリージャズ。ボディペインティングを施し、民族衣装を着るメンバーの見た目の派手さ。ステージに配置された大量のパーカッション。曲を聴く前にこのような情報が入るので、アグレッシブな演奏を期待して彼らのアルバムを聴いてしまう。のだが、ほとんどのアルバムが地味で静かであることに期待を裏切られる。
AECのパリ時代から1980年代半ばまでのアルバムをフォローしているが、そのほんとどは静かなフリーの曲、Charles Mingus風の暗い湿ったモード曲、チンドン屋風の間の抜けた曲のどれかで構成されている。率直に言ってかなりテンションが低い。
ただし、このアルバムだけは例外。特に一曲目の"Magg Zelma"。20分にわたる演奏で、前半は静かなフリー、中盤はモード曲、終盤で攻撃的なフリーへと展開する。そのうち特に中盤が素晴らしい。切り刻むようなベースラインの上に、今は亡きLester Bowieのトランペットが叩きつけるように鳴らされる。聴き手のアドレナリン量を昂進させること請け合い。他の曲も、いつもよりは整理されており比較的聴きやすいだろう。
フリージャズ。ボディペインティングを施し、民族衣装を着るメンバーの見た目の派手さ。ステージに配置された大量のパーカッション。曲を聴く前にこのような情報が入るので、アグレッシブな演奏を期待して彼らのアルバムを聴いてしまう。のだが、ほとんどのアルバムが地味で静かであることに期待を裏切られる。
AECのパリ時代から1980年代半ばまでのアルバムをフォローしているが、そのほんとどは静かなフリーの曲、Charles Mingus風の暗い湿ったモード曲、チンドン屋風の間の抜けた曲のどれかで構成されている。率直に言ってかなりテンションが低い。
ただし、このアルバムだけは例外。特に一曲目の"Magg Zelma"。20分にわたる演奏で、前半は静かなフリー、中盤はモード曲、終盤で攻撃的なフリーへと展開する。そのうち特に中盤が素晴らしい。切り刻むようなベースラインの上に、今は亡きLester Bowieのトランペットが叩きつけるように鳴らされる。聴き手のアドレナリン量を昂進させること請け合い。他の曲も、いつもよりは整理されており比較的聴きやすいだろう。