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いつも通りだがやや美的に洗練された印象

2009-08-19 08:30:45 | 音盤ノート
Nils Petter Molvaer "Hamada" Sula, 2009.

  Nils Petter Molvaerの新作。昨年"Re-vision"を発表したばかりだから、随分早いリリースとなる。

  作風は相変わらずで、アンビエントな楽曲が大半を占める。これらの曲で眠くなるのもこれまでどおり。ただし、暗くて重たい曲が多かった前作に比べると、“美しい”印象の曲が増えたような気がする。ソロも音を歪ませることが減ったような気がするが・・・。これらは微妙な変化である。

  トラックの4と8は激しいビートを持った曲。特に8は新機軸。サイドマンで参加しているギタリストEivind Aarset色の強い曲で、彼のアルバム"Sonic Codex"(Jazzland, 2007)を想起させる。まるっきりハードロック。生ドラムを用い、テンポも途中で変化するプログレ的構成を持った曲である。ただ、肝心のMolvaer御大が何をやっているのかわからないのがもったいない。この曲に自身のトランペットでザクザク切り込んでいったらさぞ盛り上がっただろうに。

  そのようなわけで、毎回期待しつつ購入するのだが、今作にも満足していない。しかし、ちょっとだけ良くなっている気がするので、次作も期待して聴く。たぶん、これを毎回繰り返すことになるのだろう。
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