イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

苦手な人に関心を持つと、何となく謙虚になっていく(苦手な人との付き合い方 3/10)

2017-11-15 | 第四章「愛とゆるし」

 日常の中では、おもわず簡単に人を批判したりしてしまうが(自戒を込めて)、U先生の「生き甲斐の心理学」を学び、例えば人の性格がどのように形成されるかを学んでいくと、とんでもないなと思うようになってくる。

 この銀河系宇宙の歴史137億年、生命の歴史、現世人類の歴史、祖先の系譜、どんな時代にどんな文化の中で生まれたか。幼年時代、青年時代、成年時代、・・・自分の生育史も壮大だが、これは他者でも同じなのだ。しかも、他者は神秘的なほど自分とは違っていたりする。しかし、よく知ると、それなりの納得できる理由があるものだ。

 さて、私は「生き甲斐の心理学」の勉強を深めるために女帝・持統天皇の研究をしてきた。西暦645年に生まれて702年に崩御されるまでの人生を楽しみながら学んでいる。漫画、小説、歴史書、万葉集・・・。

 ところで、元気そうな女帝だが、人生の中で680年の35歳の時に病気になられたようだ。夫の天武天皇は、そのため薬師寺を創建されることを決定し、100人のお坊さんを得度させた。当然ながら、女帝へは当時の最高の治療が行われたと思う。しかし、どんな病気だったか、治療方法などの内容は全く記されていない。

 ただ、想像するに、この時期は天武天皇の後継の問題が浮上していて、持統天皇の実子・草壁皇子や自らの立ち位置をどうするかなど未曾有の難問が振りかかっていた時期と重なる。また35歳というのはエリクソンの人格形成論からいうと世話の時代に突入する年齢。そんな時に大病となり、天武天皇から指名された治療者はどのように対処したのだろうか。同時代のお坊さんの道昭さんとか役小角さんに白羽の矢が当たったかもしれない。

 治療者にとって、持統天皇は大きなプレッシャーだったろう。大きな責任ゆえに、このブログの苦手な人以上のストレス?を感じたかもしれない。身体の治療が中心だったのか、メンタルの治療が中心だったかは分からないが、まず治療者は持統天皇について大きな関心を持ち試行錯誤をしたに違いない。

 女帝は後継者争いもあるが、夫の自分以外の9人の妻(歴史書から辿れるかぎり)にも神経を尖らせていたと思う。壬申の乱の時は同じ目標を持つ天武天皇と蜜月の時を得てたかもしれないが、その時点では孤独の蔭が濃かったのではないかと思う。そんな状態なので、治療者は不機嫌そのものの女帝に閉口していた可能性が高いだろう。

 とは言っても、後には引けず、どこかで腹をくくっただろう。

 関心をもち、女帝の生育史をいろいろ確認したかもしれない。もちろん身体や信仰の話もあった可能性もあろう。ここでは、生育史に絞ってみよう。女帝の生育史のあらましは、以下のとおり。

 誕生のころは、父が大化の改新で乱の首謀者であり、胎教はどうだったか。5歳のころには祖父の石川麻呂が孝徳天皇に反逆した罪で死去。その祖父の死を見殺しにしたのか、あるいは実際に首謀した父への信頼を失った母の狂乱と死。9歳のころには育った河内、難波京を離れ飛鳥に父と一緒に引越し。13歳のときに姉と一緒に伯父の天武天皇(当時は大海人皇子)と政略結婚。その後14歳の時に、孝徳天皇の子であり従兄弟だった有馬皇子が父中大兄により謀殺。さらに障がいを持っていた弟の健皇子の死。17歳の時には、大陸の唐との戦いで祖母の斉明天皇、父中大兄と共に九州に従軍として敗戦(白村江で壊滅)。18歳の時に草壁皇子出産。21歳の時に唐使来朝し、23歳のときに唐敗戦処理の一環か大津京遷都で飛鳥を後にする。姉・大田皇女死す。24歳の時に、隋に勝った強国・高句麗が唐に負けて滅ぶ(渤海で再興)。26歳の時に唐・新羅戦争勃発。翌年、夫・天武天皇と共に吉野へ。この年父天智天皇は激動の生涯を閉じる。28歳の時に壬申の乱で夫と共に従兄弟の大友皇子を倒し、29歳で皇后となる。天武天皇と共に政治をすることになる。32歳の時に唐が朝鮮半島から撤退。34歳のときに6皇子と共に吉野盟約。

 当然ながら、1400年前のことであるので、治療者はこれ以上の膨大な生育史にまつわることを聞かれたかもしれない。そして、深く思いを巡らせただろう。

 私もそうだが、どんな人でも、関心をもち深く知れば知るほど、自分の中の何かが変わり始めていく。

 (写真は、持統天皇が遷都した藤原京跡、後ろに天の香久山)

苦手な人との付き合い方 3/10

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