歌舞伎芝居日記

10年の歌舞伎芝居を振り返るタイムスリップ日記。

Y071 市川染五郎(高麗屋)

2010-09-18 00:50:49 | 日記
一番狂言「女殺油地獄 河内屋与兵衛」
染五郎の目指す道は険しい。高麗屋の芸と播磨屋の芸、どちらも根っこは同じなのだが、それそれの「風」を吹かせることを求められている。いずれは線の太い芸を魅せないといけないのだが、歌舞伎座さよなら公演最終月「御名残木挽闇争」での工藤左衛門祐経を観てがっかりした。良い悪い以前に何が駄目かと言えば、見た瞬間駄目であった。芝居で魅せられないだけに尚更であった。では全く駄目かと言えばそんなことはない。表題の役しかり、「封印切」亀屋忠兵衛しかり、しっかりと魅せていた。私は役の性根を捉えており、習作と言う段階は過ぎていると思う。また「竜馬がゆく」「大江戸りびんぐでっど」、一連の劇団新感線への出演など自分で芝居作りに積極的に関わっていくことも覚えている。そうなれば後は時代物、歌舞伎十八番狂言などで理屈抜きの大きさをどう魅せるかに尽きると思う。そこは理詰めから一歩突き抜けなければ難しいと思う。しかし頭で考えても駄目だろう。とにかく数をこなしていく時期に差し掛かっているのでは。その点でも何故早く「勧進帳」武蔵坊弁慶をやらないのだろう。やってやり抜く事は何よりの筈である。
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武蔵坊弁慶 歌舞伎十八番 劇団新感線 竜馬がゆく 女殺油地獄
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ようやく (まる)
2010-09-18 23:45:13
今月の「引窓」で風を吹かせたと思います。この人は出来るはずだと思って早数年、ようやくです。この人は時代物をもっと演じるべきですね。演じさせるべきです。

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