遺言「ノー・モア・ヒロシマ」-未来のために残したい記憶-

被爆体験をお聞きして本にしました。よかったら読んでください。広島市内の市民グループです。

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1,2集序文

2016-12-10 | 第一集
 1、2集序文

     
  序文--未来のために

 一九四五年八月六日人類未曾有(みぞう)の核爆弾によって一瞬にして広島市が壊滅し、この世の地獄を現出した。凄惨をきわめた状況は、核時代の現代に生きる我々にとって忘れてはならないことであり、もし再び核兵器が使われることがあるならば、それよりさらに数千倍の破壊力を得た水爆によっていっそう激烈な破滅に直面することを心に銘記しておかねばならない。それはたんに人類の絶滅にとどまらず、生物全体の絶滅にもつながる、まさにこの世の終末を招来するものである。
 
 このような重大事を考えるならば、核兵器の放棄と封印は、速やかに実現されねばならないにもかかわらず、むしろ現状はアメリカ・ロシア・中国・イギリス・フランスなど既保有国に加え、インド、パキスタン、北朝鮮などの諸国家の開発もしくは保有によって、核問題は新たな脅威となって拡散している状態にある。

 核兵器がもし地上で再び使われたらどのようなことになるか、その悲惨さを知るには、現実に原子爆弾の爆発を体験した人々の声が、なによりも強固な拠りどころとなる。つぶさに語られる声は、人から人に真摯に伝えられるとき、新たな力を生むはずである。その声を受け止めるところにこそ、未来への道がつながっていくものと信ずる。広島・長崎の被爆の痛みこそが、それを二度と繰り返さない核兵器抑止へ基盤とならなければならない。

 しかし今、それを伝える声は、被爆者の高齢化とともに、この世界から遠のき、埋もれていこうとしている。
 被爆者の貴重な体験に耳を傾け、二度とその悲劇が繰り返されないよう、今もう一度体験を掘り起こし、現代の重大な記録として、この世界にとどめ、再提出したい。

 また、原爆は自然災害ではなく、人間の意志と行為によって産み出されたものである。私たちと同じ人間が造り出し、一つの戦略の下に実行された人間の行為である。今それに思いをめぐらし、原爆がどのようにしてつくられ、現代の世界にどのような危機的状況を生み出しているか、人間の立場から考察し、その危機を回避する方途を探すことは、地球市民の立場から、つねに求められなければならない。人間どうしの行為として理解を深めていくところに、真に未来につながる根本的な解決の道が見つかるかもしれない。
 
 私たちは強くそれらを願って、この本を出版することにした。一人でも多くの人の目に触れ、心に残ることによって、人類存続への希望の道につながることを心から祈るものである。
                 二〇〇四年八月六日                
                               ヒロシマ青空の会一同   
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