「山月記」には馬車が出てきますけど、ペーパークラフトを自作したりしても、今一つ上手く描けないので、
某友人と待ち合わせのあった土曜日、そのまま模型屋さん巡りをしてきました。
菊水模型とか、三宮のヲタクストリートとか回って、馬車に関係ありそうなのをいろいろ買ってきました。
・
・・
・・・?
・・・・ちょっと待て! ひとつ全然関係ないのが混じってないか!?
関係あるのは「鉄騎兵(iron cavarly)」って名前だけやんけ
で、馬車そのものは無かったので、南北戦争の南軍騎兵のフィギュア(アナログシミュゲーム用かな?)を買ってきたわけですが・・・
非常に色が暗いんですね。で、色を塗ることにしましたとさ。
また、人間の胴が短いと感じたので、若干延長、また、顔や服も、唐の時代っぽく削ってみました。
・・・簡単に済むと思っていたんだ、この時は。
ファレホの青(ウルトラマリン 70.625)のプライマーを塗った後、その上に水色(ディープスカイブルー 70.844)のファレホを塗りました。
水性でスラスラ気持ちよく塗れますし、毒性も無い。(プライマーには若干あるようです)
なんで、灰色とか白とかじゃないのかというと、もともとグフを塗るための物だったからです。
ザクとは違うのだよ、ザクとは!
見りゃあ分かるわ
だが、まさかこの後に悲劇が待ち受けていようとは・・・
あとで調べて分かったのですが、これスチロール樹脂じゃなくって、ポリプロピレン(pp リサイクル番号は5)なわけですよ。
灯油のポリタンクなんかに使われているやつ。
爪でぼろぼろ剥がれるw(左は 後で上からMr.プライマー・サーフェイサーを塗ったものですが、やっぱり剥がれるw)
たまらず、日曜日に再び三宮に行き、ボークスの店員さんに相談に乗って頂いて、いろいろ塗料を買ってきたわけです。
いろいろ試した挙句、こうすれば何とかなる・・・というやり方ですが、
・まずポリプロピレンの本体を中性洗剤で洗う(離型剤を落とす)・乾かす
・サンドペーパーで表面を荒らす
・メタルプライマーを塗る・乾かす
・mr.プライマー・サーフェイサーを塗る・乾かす
・やっとファレホのプライマーが塗れる・たっぷり時間をかけて乾かす(24時間ぐらい?)
・そのあとは水性のファレホやリキテックス、アクリラガッシュなどをお好きなように
ああ、有機溶剤のシンナーの匂いがいやだからファレホ買ったのに、結局またシンナーですよ!!
ところで、ドイツ軍のフィールドキッチン、本当は、ながえ部分に馬をくくりつけるのですが、馬だけの1/35のプラモてのはお店にはなかったですね。
南軍の馬は1/32で、田宮のほうは1/35なので、スケールが合わない。
ただよう兵馬俑感
さらに、胴を延長したせいで、1/30と考えても、人間の身長が2mぐらいありそうな・・・そして、馬の首が小さいような?
(手前左はしは、1/35フィールドキッチンのコックさんです・・・160㎝ちょいという感じですね)
まあ、キッチンとの接続は、雰囲気的にこんな感じで。
(向かって左側の方にも馬は付く)
ところで、ドイツの軍服を唐の時代の胡服に改造するわけですが、ブーツ部分は、まったく改造しなくて問題ないですね(左のフィギュアをご覧ください)。
もともと唐の服飾は、馬に乗るときに便利なようにできているので、今の軍服とも通じるところは多いのかもしれない。
立派な模型を作ることが目的ではないので、途中で終わると思いますが、今のところはこんな感じです。
6頭並べて駅馬車ごっこが出来ますなw
---------------------------------
実は、模型を製作しながらいろいろ気づいたことがあって、それが肝心なのですが、時間がないので箇条書きで。
・轅(ながえ)・衡(よこぎ)・軛(くびき)は、馬の位置を固定するため、
また、勢いの付いた 馬 車 が馬にぶつからないようにする(馬を強制的に前においやる)ためのものであって、
それらにより馬車を牽引しているわけではない(と思う)。ここが牛車とは違うところだ。
牽引は、胸と肩にかけられた帯から出るハーネス2本(唐の時代の馬車では車軸付近に直接接続・ドイツ軍のフィールドキッチンの場合は、馬の幅程度の横木を経由して本体に接続)によって行われる。
・車輪のスポークは、車軸から垂直にではなく、外に膨らむように広がっている。全体として、車輪は中央が本体方向に へこんでいる。
・馬の首は丸くない。断面は縦に長く、うなじの部分はかなり狭い。むしろ三角形をイメージしたほうがいいかもしれない。ついでに言うと、首の骨は前の方にある。かなりの筋肉が、頭を高く置くために費やされている。人間は後ろにあるが、逆パターンである。
・人間の場合は直立するためにお尻部分に筋肉が大量についている。馬のおしりに見える部分は、じつは太ももであり、お尻は貧弱である(これは「「進撃の巨人」と解剖学」(布施英利)より)
・馬の胴体もまんまるではない。卵を縦に置いたような断面図になる。
・馬の顔も、やはり縦(垂直方向)に長い。いえ、普通に長いと言われているそっち方向じゃなくってね。
・馬の鞍の高さは、人間の肩の高さぐらい。(これはweb経由の知識)
・人間の靴の長さは意外に長い。普段は靴から遠いところから見ているので、ついつい小さく描いてしまっていることに、今更ながら気が付きましたわ
・いまさらながら映画の「駅馬車」見たけど、ポポポポのゆっくり歩きから、競馬並みの全速力まであっていろいろ参考になります。画面が暗くて、今一つハーネスの接続の具合がわからんですが、シネマ神戸でデジタルリマスター版の「駅馬車」を1月に上映してたことに今更ながら気づきました・・・観ときゃあよかった!!
とにかくこの二週間ほどは、自分の空間認識がむちゃくちゃだったんじゃないかということに気付かされました。
某友人と待ち合わせのあった土曜日、そのまま模型屋さん巡りをしてきました。
菊水模型とか、三宮のヲタクストリートとか回って、馬車に関係ありそうなのをいろいろ買ってきました。
・
・・
・・・?
・・・・ちょっと待て! ひとつ全然関係ないのが混じってないか!?
関係あるのは「鉄騎兵(iron cavarly)」って名前だけやんけ
で、馬車そのものは無かったので、南北戦争の南軍騎兵のフィギュア(アナログシミュゲーム用かな?)を買ってきたわけですが・・・
非常に色が暗いんですね。で、色を塗ることにしましたとさ。
また、人間の胴が短いと感じたので、若干延長、また、顔や服も、唐の時代っぽく削ってみました。
・・・簡単に済むと思っていたんだ、この時は。
ファレホの青(ウルトラマリン 70.625)のプライマーを塗った後、その上に水色(ディープスカイブルー 70.844)のファレホを塗りました。
水性でスラスラ気持ちよく塗れますし、毒性も無い。(プライマーには若干あるようです)
なんで、灰色とか白とかじゃないのかというと、もともとグフを塗るための物だったからです。
ザクとは違うのだよ、ザクとは!
見りゃあ分かるわ
だが、まさかこの後に悲劇が待ち受けていようとは・・・
あとで調べて分かったのですが、これスチロール樹脂じゃなくって、ポリプロピレン(pp リサイクル番号は5)なわけですよ。
灯油のポリタンクなんかに使われているやつ。
爪でぼろぼろ剥がれるw(左は 後で上からMr.プライマー・サーフェイサーを塗ったものですが、やっぱり剥がれるw)
たまらず、日曜日に再び三宮に行き、ボークスの店員さんに相談に乗って頂いて、いろいろ塗料を買ってきたわけです。
いろいろ試した挙句、こうすれば何とかなる・・・というやり方ですが、
・まずポリプロピレンの本体を中性洗剤で洗う(離型剤を落とす)・乾かす
・サンドペーパーで表面を荒らす
・メタルプライマーを塗る・乾かす
・mr.プライマー・サーフェイサーを塗る・乾かす
・やっとファレホのプライマーが塗れる・たっぷり時間をかけて乾かす(24時間ぐらい?)
・そのあとは水性のファレホやリキテックス、アクリラガッシュなどをお好きなように
ああ、有機溶剤のシンナーの匂いがいやだからファレホ買ったのに、結局またシンナーですよ!!
ところで、ドイツ軍のフィールドキッチン、本当は、ながえ部分に馬をくくりつけるのですが、馬だけの1/35のプラモてのはお店にはなかったですね。
南軍の馬は1/32で、田宮のほうは1/35なので、スケールが合わない。
ただよう兵馬俑感
さらに、胴を延長したせいで、1/30と考えても、人間の身長が2mぐらいありそうな・・・そして、馬の首が小さいような?
(手前左はしは、1/35フィールドキッチンのコックさんです・・・160㎝ちょいという感じですね)
まあ、キッチンとの接続は、雰囲気的にこんな感じで。
(向かって左側の方にも馬は付く)
ところで、ドイツの軍服を唐の時代の胡服に改造するわけですが、ブーツ部分は、まったく改造しなくて問題ないですね(左のフィギュアをご覧ください)。
もともと唐の服飾は、馬に乗るときに便利なようにできているので、今の軍服とも通じるところは多いのかもしれない。
立派な模型を作ることが目的ではないので、途中で終わると思いますが、今のところはこんな感じです。
6頭並べて駅馬車ごっこが出来ますなw
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実は、模型を製作しながらいろいろ気づいたことがあって、それが肝心なのですが、時間がないので箇条書きで。
・轅(ながえ)・衡(よこぎ)・軛(くびき)は、馬の位置を固定するため、
また、勢いの付いた 馬 車 が馬にぶつからないようにする(馬を強制的に前においやる)ためのものであって、
それらにより馬車を牽引しているわけではない(と思う)。ここが牛車とは違うところだ。
牽引は、胸と肩にかけられた帯から出るハーネス2本(唐の時代の馬車では車軸付近に直接接続・ドイツ軍のフィールドキッチンの場合は、馬の幅程度の横木を経由して本体に接続)によって行われる。
・車輪のスポークは、車軸から垂直にではなく、外に膨らむように広がっている。全体として、車輪は中央が本体方向に へこんでいる。
・馬の首は丸くない。断面は縦に長く、うなじの部分はかなり狭い。むしろ三角形をイメージしたほうがいいかもしれない。ついでに言うと、首の骨は前の方にある。かなりの筋肉が、頭を高く置くために費やされている。人間は後ろにあるが、逆パターンである。
・人間の場合は直立するためにお尻部分に筋肉が大量についている。馬のおしりに見える部分は、じつは太ももであり、お尻は貧弱である(これは「「進撃の巨人」と解剖学」(布施英利)より)
・馬の胴体もまんまるではない。卵を縦に置いたような断面図になる。
・馬の顔も、やはり縦(垂直方向)に長い。いえ、普通に長いと言われているそっち方向じゃなくってね。
・馬の鞍の高さは、人間の肩の高さぐらい。(これはweb経由の知識)
・人間の靴の長さは意外に長い。普段は靴から遠いところから見ているので、ついつい小さく描いてしまっていることに、今更ながら気が付きましたわ
・いまさらながら映画の「駅馬車」見たけど、ポポポポのゆっくり歩きから、競馬並みの全速力まであっていろいろ参考になります。画面が暗くて、今一つハーネスの接続の具合がわからんですが、シネマ神戸でデジタルリマスター版の「駅馬車」を1月に上映してたことに今更ながら気づきました・・・観ときゃあよかった!!
とにかくこの二週間ほどは、自分の空間認識がむちゃくちゃだったんじゃないかということに気付かされました。
ごくごくたまに、また模型関係で記事を更新するかもしれません。