中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

第74回東京優駿(GI)徹底研究!

2007-05-23 21:16:38 | 見解
1月から続けてきた就職活動に終止符を打つ時が来た。これまで、就職活動の相談に乗ってくださった最強の男の大谷内泰久さんうまー日記のいれぶんさんには大変お世話になり、感謝の言葉が何個あっても足りないくらいです。本当にありがとうございました。残りの学生生活を満喫するとともに、より一層に深い研究をしていきます。

さあ同世代の頂点を決める第74回東京優駿(GI)がやってきた。先日、これまで日本の競馬界を引っ張ってきた武豊が、オーナーの意向によりアドマイヤオーラの騎乗を降板させられる衝撃が走った。不振に陥っているとはいえ、あまりにも非情。改めて勝負の世界の厳しさを思い知らされた。そして、96年のビワハイジ(13着)以来、11年ぶりの牝馬の出走となるウオッカがどんな走りを見せてくれるかにも注目が集まる。

フィニステール
陣営が素質の高さに期待して、ジックリ育ててきた素質馬が大舞台でベールを脱ぐ。前走の青葉賞3着は緩みない流れを好位のインでジワッと追走。終始、経済コースで脚をタメる。流れの落ち着いた三分三厘で差を詰め直線へ。だが、狭いところを割って突き抜けた直線半ばでエルソルダートに突進される大きな不利。それでも、一旦は単独先頭に踊り出る見せ場を作った。トビが大きく、エンジンの掛かりが遅いタイプだけに余計に不利は大きかった。負けて強しの内容だった。前々走の500万戦は超スローの直線勝負。逆手前のまま伸び切れなかった。3走前のすみれSもスローの瞬発力勝負では仕方なし。トビが大きく、スッと反応できず、スローで緩急が求められる展開を得意としない。前走のようなミドル→ミドルが理想的。ヴィクトリー、サンツェッペリンの存在は有り難い。好位に行く脚があり、そこから35秒前半の脚で勝てる展開が理想。

ゴールデンダリア
ダービーTRとしては最も関連性が薄いプリンシパルS。しかし、今年はひょっとしたらひょっとするかもしれない。その前走のは縦長の淀みない流れを中団馬群から引っ張り切りの手応えで追走。先行馬が早めに押し上げてもジッと我慢。坂を上り切ったところから追い出しを開始させると、独特のフットワークで差し切った。1分59秒6は優秀だし、テンからある程度脚を使い、11秒2-11秒5-11秒9の流れを好位から33秒8の脚を使ったのだから高く評価できる。前々走の山藤賞も圧巻。発馬直後にスッと中団に控える。向こう正面から13秒1-12秒6-12秒9とペースが緩む中、ずっと外を通らされる苦しい競馬。それでも、ゴール前で一気の末脚で差し切ってしまった。あれだけスローだと位置取りの差が出るし、かなりのロスを強いられながら、自身のラスト1ハロンは推定11秒3。しかも、最後は手綱を抑える余裕があった。恐ろしい。決め手はここでも十二分に通用する。少しエンジンの掛かりが遅いところがあり、広い府中も歓迎。ソエが残る現状で万全とはいかないが、それでも楽しみな素材。

タスカータソルテ
前走の京都新聞杯1着は平均ペースの流れを後方のインで我慢。終始、抑え切れない手応え。ペースの落ち着いた向こう正面から3角で他馬が差を詰めるなか、まだ動かない。ワンテンポ遅らせて4角で一気の仕掛け。先団へ取り付くまでの脚は速かった。直線でフェザースケープを抑え、突き抜けたものの、離れたインを伸びてきた2着馬が迫る。際どかったが、最後まで脚色が衰えることなく駆け抜けた。前々走の毎日杯8着は直線で前が詰まり、手綱を引っ張ったままゴール版を迎えた。完全な消化不良の競馬だった。3走前の弥生賞7着は小回りの中山でコーナーワークにぎこちなさを残し、外々を回される展開。流れに乗り切れぬまま終わってしまった。ジャングルポケット産駒で器用さに欠ける。広い府中は歓迎だし、鞍上には燃える武豊。中京のレコードホルダーだが、時計は掛かったほうがいい。

ヒラボクロイヤル
父子2代制覇へ一戦毎に力を付けてきた。前走の青葉賞1着は雨馬場で平均ペースの流れを後方から追走。大きなトビで前のオーシャンエイプスを見ながら余裕十分の追走。直線で大外へ回るのではなく、真ん中を突く。一旦は前が狭くなり一瞬ヒヤッとしたが、残り300㍍地点でVロードが開き、一完歩毎に鋭く迫り、逆手前のままだったが豪快に差し切った。前々走の毎日杯2着は後方3番手から前のナムラを見ながらの競馬。三分三厘でナムラが進出を開始させ、同馬も外めへ。直線で一旦は突き放されるも、ジワジワ詰めより、急坂で猛追。僅かに届かなかったが、距離不足でもあった。雄大なフットワークで急がせたくないタイプ。前走で示したように府中2400㍍は理想のステージだ。長くいい脚を使える馬で、スローよりは平均ペース以上で上がりの掛かる展開がいい。

フサイチホオー
前走の皐月賞3着は発馬で行き脚がつかず、スッと後方に控える。だが、ヴィクトリー、サンツェッペリンがスムーズに先行するなか、馬込みに包まれ動くに動けない。その状態が4角まで続く。ようやく、4角で進路が開くと強引に外へ。ここで大きく膨らみ、他馬に迷惑をかけてしまう。直線で獲物を捕らえるかのような迫力満点の走りで猛追するも、僅かに届かず。中山2000㍍で33秒9の脚。完全に脚を余してしまった。前々走の共同通信杯1着は中間に3週連続で鞍上が追い切りに騎乗。刺さり癖解消に懸命だった。10㌔増で馬体を大きく見せ、落ち着き十分。発馬直後は若干行きたがるも、その後は中団馬群で我慢する。流れの落ち着いた三分三厘で、外めをジワッと良い手応えで進出。直線で満を持して追い出されると、アッサリ先頭へ並びかける。が、直線半ばで左ステッキが放たれると、口向きの悪さを出して逆手前に。そこからジワジワとしか伸びなかったが、ゴール前で外から2着馬に来られると、再び突き放した。他馬より1㌔多い57㌔を背負い、逆手前ながらの勝利。中身は相当濃い。前走で見せた三分三厘での反応の鋭さ、ステッキが入れられても真っ直ぐ走った点は高く評価したい。広い府中で直線待機できるのは歓迎だし、距離も望むところ。あとは左回りでは過去3戦、いずれもゴール前で逆手前なり伸びを欠いている。それが克服されているかどうか。

アドマイヤオーラ
前走の皐月賞4着は発馬で行き脚がつかず後方に下げる。終始、前のフサイチホウオーを見ながらの競馬。だが、前2頭がスイスイ逃げる展開でフサイチが馬込みに包まれ、この馬も動けない。ようやく4角で動いた進路が開きフサイチが一気に仕掛ける。だが、そこで反応の鈍さを露呈し、突き放される。直線で狭いところに入り、若干追いづらい面はあったものの、33秒9の脚の割に直線の伸びは物足りなかった。攻めが終い重点で皮膚病の影響もあったか。前々走の弥生賞1着は平均ペースの流れを仕掛けて好位へ。その後は馬群のなかで折り合いに専念。三分三厘で除々に仕掛けを開始させると、ズブさを出して手応えは良くない。それでも、鞍上の懸命なシェイクによって突き抜ける。だが、残り1ハロン地点で右ステッキが飛ぶと外へ膨れる。意外と突き放せなかったが、きっちり先着した。ズブはあるが、エンジンが掛かってからの脚は鋭い。2週続けてDWで長目をビシッと追われ中身が違う。ブックのFHOTOを見ても、前走より馬体に身が入っている。だが、胴詰まりで切れを生かすタイプ。府中2400㍍の底力勝負に不安が残るのは確か。

ヴィクトリー
唯一、3冠馬の可能性を秘めている。前走の皐月賞1着は発馬直後に大外枠からスッと好位へ。だが、気分良く走らせることを考えた鞍上は、手綱を緩めて1角で迷わず前へ。2角では11秒6と加速し、果敢にハナを奪う。ここで後続を大きく引き離す形になる。その後も12秒3を3F続け、決して緩めず。4角を回りきった時点で後続とはかなりの差。直線で2着馬との激しい叩き合いで一旦は鼻っ面を並べられる。だが、ゴール直線で左手前に替えてもう一伸び。根性で振り切った。向こう正面ではスッと左手前に替えたが、3角からゴール手前までずっと右手前のまま。2角で突き放した時に他馬の競りかけがなかったことは恵まれたが、着差以上に強さを感じさせる内容だった。前々走の若葉S1着は久々で八分の仕上げ。道中はポンと掛かり気味に2番手へ。終始、抑え切れないくらいの行きっぷり。三分三厘で業を煮やして先頭へ躍り出る。残り3ハロン地点から11秒5-11秒8と加速。さすがに急坂で脚色が鈍ったが、鞍上の懸命なステッキに応えて粘り切った。3走前のラジオNIKKEI賞2歳S2着も大外枠発走から掛かり気味に2番手へ。若葉S同様、早めに仕掛け押し切りを図る競馬をするも、勝ち馬の決め手が一枚上だった。それでも、キャリア1戦で大外枠から終始、掛かりながらも着差は僅か。強い内容だった。ワンペースで押し切る競馬を持ち味とし、府中2400㍍も克服できるスタミナを持っている。ここも鞍上との呼吸次第。2番手でも大丈夫。

サンツェッペリン
前走の皐月賞2着は発馬直後に手綱を押してハナへ。だが、外のヴィクトリーにスッとハナを奪い返される。その後は直後に付けて3番手以下を離す。三分三厘でステッキが入り、直線でジワジワと差を詰め、坂上では先頭へ躍り出る。だが、勝ち馬が左手前に替えてもう一伸び。上げ下げで負けた。前々走のスプリングS8着は一頓挫明けで鞍上も無理せず。3走前の京成杯1着は逃げ馬不在でスッとハナへ。2角までは緩いペースに落として逃げたが、残り1000㍍からジワッと加速し、4角から直線にかけて11秒4-11秒4。ここで競りかけた先行馬が脱落すると、最後も12秒2としっかりと踏ん張って逃げ切った。ダッシュ力はないが、流れに乗ってからの渋太い脚には目を見張るものがある。血統は地味も、馬体を見る限りはムチムチの筋肉質。スタミナの塊といった感じ。攻め強化にも好感が持てる。

トーセンマーチ
前走の青葉賞2着は縦長の平均ペースの流れを離れた4番手追走。大きなフットワークで余裕十分の追走。流れが緩んだ三分三厘で前との差を詰めるも、手応えが悪い。気を抜く癖を見せる。それでも、直線で盛り返してジワジワ伸びている。B着用で集中力がUPしている。トビが大きく、府中2400㍍はいい。

ローレルゲレイロ
前走のNHKマイルC2着は道中、好位の外め追走。歴戦の馬だけあって折り合いは完璧。だが、人気を背負っていたこともあり早め早めの競馬を強いられる。馬場のいいところを選んで大外へ持ち出し、坂を上り切ったところで追い出しを開始。追ってから頭が高くなるだけに、決め手が今ひとつな所を露呈してしまった。前々走の皐月賞6着は距離を意識して慎重に中団のインで乗られるも、ジワジワとしか伸びず。堅実さはあるが、距離延長はプラスにはならない。

アサクサキングス
前走のNHKマイルC11着は最内枠発走で終始、馬場の悪いインを通らされては万事休す。前々走の皐月賞7着はヴィクトリー、サンツェッペリンが絶妙に縦長で逃げる展開を4番追走。確かに、中途半端な位置で乗り難しかったが、最後の伸びはいかにも物足りなかった。3走前のきさらぎ賞1着も超スローでも離し逃げと絶好の展開。それでいて、ラスト1ハロン12秒3は大いに不満ふぁ残った。少し、底力に欠ける面があり、距離延長はプラスとは思えない。

ウオッカ
96年のビワハイジ以来、11年ぶりの牝馬参戦となる。前走の桜花賞2着はアンカツにやられた。逃げ馬不在でペースが落ち着く中、掛かったアストンが動き、連れてダイワも進出。それを好位の外めから前を見るように追走。ここまでは完璧だった。だが、4角でジワッと進出し、直線で仕掛けを開始させたとことで、ダイワに左手綱を引かれプレッシャーをかけられる。そこで少し外へ膨らむ。そして、立て直して伸びかけたところで、馬体をぶつけられて怯んでしまう。これで万事休す。完全に消化不良の競馬だった。前々走のチューリップ賞1着は道中、中団の外めを追走するも、口を割って行きたり鞍上が必死に抑える。3角手前でようやく折り合い、4角でジワッと進出を開始し、痺れる痺れる手応えでダイワスカーレットに並びかけると、牝馬離れした豪快なフットワークでグイグイ加速。着差はクビだったが、手応えには歴然とした差があった。この馬の持ち味は豪快なフットワークで、4角から直線にかけて馬なりのままスーッと加速できるところ。見ていて痺れる。ここ4走、マイルを使い続けているが、すべて1分33秒台で駆けている。加速力に加えて牝馬離れしていることは間違いない。先週のオークスが2分25秒3と優秀な時計で駆けている。勝ち馬のローブデとは3戦して全て突き放している。今年の牝馬路線は相当にレベルが高いし、スピードタイプではなく、トビも大きいし、折り合い次第では距離は関係ない。楽しみ一戦だ。





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