中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

有馬記念(GI)徹底研究!

2011-12-21 00:47:28 | 見解
オルフェーヴル
前走の菊花賞1着は、前哨戦の神戸新聞杯で16㌔馬体を増やし、この日は更に6㌔増。下見どころではボリューム感満点の馬体が目に付き、大観衆にも動じることなく威風堂々と周回していた。レースでは14番枠から好発を切り、内の各馬の出方を見ながら少し出して行く。課題だった最初の下り坂。口を割って行きたがり掛ってしまう。ここで我慢できなければガツンと前に行ってしまうそうな気配。ここで池添は4角から直線にかけて内側に入れて前に壁を作る。これによっえ平静を取り戻し、いつものオルフェーヴルになった。向こう正面では少しポディションを下げ、完璧に折り合うことに成功する。3角の上り坂でレースの流れは一気に緩み、馬群は凝縮する。ここで前を6馬身圏内に入れ、下り坂で少し手綱を緩めるとグーンと加速し、4角から直線入口にかけて一気に先頭へ並びかける。直線はこの馬の独壇場。右ステッキで内へモタれるのを矯正し、最後は少し苦しくなって右手前に替えたが、大きくバテることなく強い競馬で押し切った。強いのひと言。特に4角から馬なりでグーンと伸びた姿は、ディープインパクトの引退レースを彷彿とさせるほど凄かった。緩みない締まったレースを正攻法で押し切る、文句ない競馬だった。前々走の神戸新聞杯1着は、好発を決めて中団へ。発馬後から久々の実践とスローということもあり、ハミを噛んで力んでしまう。向こう正面に入っても気を許せばガツンと行ってしまいそうな手応え。4角で外からウインバリアシオンが迫ってきたところで外めから進出を開始する。そこで左手前に替えてしまったことで4角で外へ膨れてしまう。直線に入ると馬なりのままグングン加速し、一気に先頭へ躍り出る。そこで内へモタれて坂上では右手前に替える。最後は内ラチを頼るような感じになったが、危なげなく差し切った。馬なりでポディションを上げられる凄い瞬発力だ。折り合い面を考えれば距離短縮は勿論、歓迎だ。一貫した流れを自ら動いて正攻法で押し切った菊花賞の強さは本物だ。底力、瞬発力、どこちらも兼ね備えている。今回も好位から正攻法で押し切る。この中間は菊花賞から間隔が空き、少しフックラ映る。最終追い切りに注目。

レッドデイヴィス
前走の鳴尾記念1着は、骨折明けでブランクはあったが中間は坂路で好時計を連発。好仕上りだった。レースでは好発を決めるもスッと馬任せで後方に控える。前2頭が3,4角から引き離すも3番手以下はスローの団子状態。4角から外めを通って少しずつポディションを上げて行く。4角は久々の分もあってか反応は鈍い。直線入口でハミを掛け直され、一完歩毎に力強く伸びる。坂上で先頭に躍り出ると、最後は苦しくなったが何とか2着馬の追撃を振り切った。休養前の京都新聞杯10着は、16㌔減でレース前から発汗は目立ち走れる状態にはなかった。加えてレース中に骨折していた。3走前の毎日杯1着は、スローの流れをスッと3番手のインに取り付く。道中は前に壁を作り、しっかりと脚をタメる。直線半ばでインから抜け出すと、最後まで脚色乱れることなく瞬発力勝負を制した。4走前のシンザン記念1着は、道中は前2頭が飛ばす一貫した流れを離れた3番手から追走する。直線を向くとバテた先行馬2頭が早々と脱落し、直線半ばで単独先頭に躍り出ると桜花賞馬と三冠馬を抑えて押し切った。追って頭が高く一瞬の瞬発力を武器とするタイプ。スッと先行できるスピード性能にも優れる。2500㍍への距離延長は歓迎とはいえないが、小回りの中山ならカバーできるか。

ブエナビスタ
前走のジャパンC1着は、この中間は大幅に攻めを強化。この日は長距離輸送を挟みながら2㌔増。下見どころでは例によって落ち着きを見せ、馬体もふっくらと見せていた。レースでは2番枠からスーッと馬任せで中団の前めを進む。終始、インの経済コースを完璧な追走姿で立ち回る。3角でレースの流れは緩み、ここで馬群は凝縮しかける。だが、外からウインバリアシオンが捲って先頭に並びかけたことでレースは一気にペースアップする。それでも、ブエナは慌てない。ポディションを少し落としてまで末脚をタメる落ち着いたレース運び。前走は4角でズブさを見せたが、この日は機敏な反応を見せる。直線入口で狙っていた進路は2着馬に締められたが、坂上で右手綱を引いて馬場の3分どころに持ち出す。そこから力強いフットワークで末脚を伸ばす。残り100㍍手前から2着馬に馬体を併せ楽に差し切るかに思えたが、そこで手前を替えてしまう。最後は脚色が一緒になってしまったが、粘りに粘って差し切った。インをロスなく立ち回り、岩田の騎乗も落ち着いていたし、ひと叩きしたことで勝負どころの反応も機敏になっていた。強い競馬だった。前々走の天皇賞4着は、懸念された馬体重は10㌔減。レースへ向けてきっちりと体を作ってきた。5番枠からコーナーワークを利して無理することなく2角では好位を取る。ペースの上がった2ハロン目からは無理することなく中団の少し前目のポディションまで下げる。その後はインぴったりを立ち回りロスなく立ち回る。本来なら4角で動きたかったが、ここでズブさを見せる。反応が鈍いことで進路の選択肢は少なくなる。直線入口で行き場を失い、手綱は持ったまま。前のローズキングダムがフラついているだけに突っ込めない。今度はアーネストリーの左側に進路を見出して突っ込むも、内ラチ沿いはギリギリ突っ込めない。仕方なく今度は右手綱を引いて立て直す。そこからスペースができて末脚を伸ばすも、ゴール前で手前を替えたところで脚は止まってしまった。久々で不利はありながら上位争いを演じたのは立派だが、4角で見せた反応の鈍さとゴール前で脚が止まってしまったあたりに陰りを見た気がする。4角でスッと反応できていれば外めに持ち出せていたし、不利を受けることもなかった。3走前の宝塚記念2着は、発馬後に少し気合いを付けて中団を取りに行く。1角からは無理することなく後方のインに潜り込む。レース巧者で道中の折り合いは完璧。3角手前から馬場の3分どころへ持ち出す。だが、小回りの多頭数で馬群は凝縮し、3角では外からルーラーシップに被されて仕掛けどころを失う。4角でも前にトゥザとルーラーがおり、進路はない。仕掛けが遅れたうえに直線は大外。加えてレコード決着と極めて厳しい条件だったが、最後は大外から粘り強い脚で追い込んで地力を示した。4走前のヴィクトリアM2着は、中間の攻め馬では気負って掛ったりしていたが、下見どころでは落ち着き十分だった。返し馬では前脚の出が硬く、推進力には欠けていた。レースでは、ゲートはすんなりと出たが、二の脚がつかず自然と後方からの競馬に。道中はすぐ前のアパパネをマークする形。4角から直線にかけて大外へ持ち出す。坂上で左ステッキが入った時に僅かに外へ膨らむ。そこで勝ち馬とは差を広げられる。一完歩毎に力強く差を詰め、末が鈍ったゴール前で急追したが僅かに届かなかった。久々の実践と距離不足のマイル戦を考えれば十分すぎる内容だった。昨冬のこのレース2着は、テンは無理に前へ行くことなく後方でじっくりと構える。鞍上は決め手に絶対の自信を持っていた。だが、向こう正面でもびっしりと馬込みに包まれる苦しい展開。インの経済コースを立ち回れたが、仕掛け遅れは否めなかった。3角手前でエイシンフラッシュとメイショウベルーガの間を割ってスパートを開始させる。三分三厘で馬込みをスムーズに捌いて4角では前のルーラーシップを目標に加速させる。スムーズに馬込みを捌けたのは瞬時に加速できる脚力があるからであり、ズブいタイプは馬込みでゴチャついて加速できない。直線でスッと左手前に替え、鞍上のステッキが唸る。坂上からグーンと凄まじい末脚で猛追する。坂を上がってからゴール前までの30㍍で更に伸びる。最後は差し切ったかに思えたが、首の上げ下げで僅かに屈した。昨年のこのレースでは後ろから行き過ぎた。今のブエナビスタなら好位から競馬ができるし、今回はオルフェーヴルを徹底マークするだろう。小回り中山でもこれなら問題ない。瞬発力、底力、オルフェーヴル同様にどちらも優れている。秋3戦目でデキも更に上向いている。


トーセンジョーダン
前走のジャパンC2着は、ウィリアムズが内の出方を見ながら少し気合いを付けながらスーッと先団へ。大きなフットワークで、仕掛けたことでスイッチも入ることなく1角でスッと2番手に取り付く。緩い流れにもかかわらず2角では馬群は縦長に広がる。横一線の瞬発力勝負だけは避けたかっただけに、ウィリアムズの狙いどおり。3角で更に流れが緩んだことで馬群は凝縮しかけたが、ウインバリアシオンが一気に捲ったことでレースは一気にペースアップする。緩急ある流れに戸惑いを見せ、4角ではズブさを見せる。直線入口でも決して手応えは良くはなく、鞍上が懸命にステッキを入れて手綱を動かす。大きなフットワークで一完歩毎にジワジワと伸びる。残り300㍍から単独先頭に躍り出るも、すぐに外からブエナビスタに馬体を併せられる。切れ味では分が悪いだけに万事休したかと思われたが、馬体を併せてから抜群の勝負根性で粘りに粘る。ゴール前で僅かに屈したが、素晴らしい勝負根性だった。瞬発力勝負を避ける意味でスッと先行したウィリアムズの手綱捌きは見事だったし、ジョーダン自身も長くいい脚を使って持ち味を発揮した。3角から一気にペースアップする厳しい競馬でも最後まで粘ったように、底力に溢れた素晴らしい走りだった。前々走の天皇賞1着は、驚愕の日本レコードで初GIのタイトルを手にした。以前は坂路追い中心の攻め過程だったが、この中間は3週続けてコースで意欲的に追われ抜群の動きを披露。生涯最高のデキで大一番を迎えることができた。12番枠から発馬は決めたものの、行き脚は鈍く手綱をしごいて出して行く。1000㍍通過が56秒5の歴史的ハイペースだけに道中も少し気合いを付けながらの追走で、縦長の中団からの追走。ようやく3角から手綱のアクションに余裕が見られるも、4角で馬場の5分どころへ持ち出す。直線は大外へ。四肢を目一杯に伸ばした大きなフットワークでグングン伸びる。ラスト1ハロン過ぎで先頭に躍り出てもフワッとせずに集中して走る。ゴール前で内から2着馬の強襲に遭ったが、バテることなくラスト1ハロン推定11秒7の脚で踏ん張った。底力に優れた素晴らしい末脚だった。3走前の札幌記念1着は、短期放牧を経て入厩10日目で迎えた一戦。元来、叩き良化タイプでもあるため決して万全の態勢ではなかった。しかし、絞りづらい体質を考えれば冬場の休み明けよりは汗をかく夏場は良かった。レースでは13番枠から少し気合いを付けて前々へ。鞍上としてはハナを切ってもいいくらいの気持ちだったが、大外枠とそれほどテンのダッシュ力はないために4番手の外めに取り付く。道中の折り合いはスムーズで、レースの流れが極端に緩んだ3角で外めからジワッとポディションを上げる。4角から12秒6-11秒9と一気にギアチェンジする流れに戸惑いを見せ、手綱は動いてズブさを見せる。直線に入ってもハミを掛け直されても反応は鈍く、外のレッドディザイアに飲み込まれそうになる。馬体を併せられたことで闘志に火が付いたのか、そこからグンとひと伸び。最後は内々で粘るアクシオンをゴール前で差し切った。パワーのある実績馬で洋芝向きではあるものの、緩急の激しい流れは得意とはしない。そのなかで格好を付けたのはさすがだ。4走前の宝塚記念9着は、半年ぶりの実践。発馬で煽り気味になり、行き脚がつかず。その後も内へモタれる仕草を見せて1角からは後方のインに潜り込む。インのポケットに入ったことで勝負どころで動くことができず。ようやく4角で外めに持ち出すも、重心の高い走りで伸び切れなかった。5走前のAJCC1着は、厳寒期の坂路調教ということで太め残りが懸念されたが、当日はマイナス6㌔。下見どころではスッキリとした馬体で外めを気分よく周回していた。レースでは、出が今ひとつで少し気合いを付けて前へ。ゴール版前で態勢が落ち着き、前から5番手の位置で内のコスモファントムを見ながらの競馬。ミヤビランベリの作る緩い流れにも動じることなく折り合う。3角手前でペースアップする流れだったが、そこではジッと我慢。三分三厘から手綱をしごいてスパートすると、4角では先頭から2馬身差まで迫る。そこでバテたサンライズと接触し、直線入口では前が壁になっているために左手綱を引いて外めに進路を変える。そこで左手前に替えて猛追。楽なペースで行っているので先行勢もなかなか脚色が衰えなかったが、坂上の右ステッキでグンともうひと伸び。ゴール前で抜け出す時にフワッとしたが危なげなく差し切った。前半のペースが遅かっただけに勝ち時計は平凡だが、正攻法の強い競馬だった。大トビでスパッとは切れないが、長くいい脚を使い底力に優れた走りをする。前走のジャパンCは3角から一気にペースアップし、かなり苦しい競馬だった。並んでからも実に渋太い。距離もコースも望むところ。鞍上がウィリアムズなら流れに応じて位置取りを変えられる。ブックのフォトパドックを見る限り、疲れは皆無どころか絶好調だろう。

ジャガーメイル
前走のジャパンC3着は、休み明けを2度叩き、最終追い切りでは南Pで豪快な動きを披露。仕上りは良かった。レースでは最内枠発走からスッと中団へ。前走は激流の2000㍍で追走に骨を折ったが、400㍍の距離延長とスローペースで道中は手綱を持ったままで脚をタメる。3角からウインバリアシオンが一気に動いたことでレースの流れは速くなるが、四位は慌てずじっくりと運び、4角では後方までポディションを落とす。4角で手綱をしごいてスパートし、直線もインぴったりを立ち回ってコーナーワークで坂上では一気に先頭から3馬身差のところまで詰める。少し待たされるところはあったが、坂を上り切ってからは一完歩毎にジリジリと伸びる。スパッとは切れなかったが、長くいい脚を使って追い込んだ。ロスなく立ち回った恩恵は想像以上に大きかったし、4角の判断も良かった。前々走の天皇賞9着は、フワッとした発馬で行き脚がつかず最後方からの競馬。道中は少し気合いを付けながらの追走。直線で少し馬込みを捌くのに苦労したが、脚も残っていなかった。距離不足の2000㍍の高速決着。追走に骨を折った分、最後に脚は残っていなかった。3走前の京都大賞典3着は、下見どころから気負いが目立っていた。レースではスッと後方に控えて外めに持ち出す。道中の折り合いはスムーズで4角の下り坂から理想的にスパートする。直線は2着馬を被せに行き、一気に前を捕えるかの勢いだったが、外へ膨れる。そこから立て直して末を伸ばすも、ゴール前で内へ切れ込んでしまい、そこを2着馬に差し返されてしまった。久々を考えればいい内容だった。昨年のこのレースは残り5ハロンから加速するレースとなり、直線は大外へ回るロスはありながら最後は良い脚で追い込んできている。瞬発力勝負ではブエナ、オルフェーヴルと比べると分が悪い。理想は上がりの掛る展開。アーネストリーが一貫した逃げを打ち、それをオルフェーヴル、ブエナが早めに動いてズブズブの展開になるなら出番はある。道悪は尚更歓迎だ。一週前追い切りは前脚の捌きが硬く感じた。最終追い切りに注目。

エイシンフラッシュ
前走のジャパンC8着は、15番枠から馬任せで中団へ。発馬後から池添は手綱をグッと抑えてなだめるが、1角手前では頭を上げてかなり行きたがる。1角ではうまく前に壁を作って後方に控える。道中は鞍上がなだめるのに必死で力みながらの追走。終始、引っ張り切りの手応え。4角でも手応え十分で、直線では馬場の5分どころへ加速しながら持ち出す素晴らしい誘導を見せる。だが、追われてから弾けない。ラスト1ハロンから左手前に替えてしまい、重心も高くなって伸びない。最後は前とも差を広げられ、デインドリームにも差されてしまった。いつも以上に重心が高くフワッとして伸びがなかった。4角までの手応えを考えれば伸びなさすぎだ。道中で必要以上に力んで目に見えないところで体力を消耗したのか?久々の前走を激走したことで目に見えない疲れがあったのか?。前々走の天皇賞6着は、入念に乗り込まれ久々でも好仕上がりだった。4番枠から好発を決め、直後に少し気合いを付けて先行する。3ハロン目から手綱を抑えるも、行きたがってしまう。縦長の超ハイペースを3番手から追いかける形となり、道中はなし崩しに脚を使わされてしまう。直線を向くと、手応え十分に伸びを見せ、坂上で単独先頭に躍り出る。ラスト1ハロンまでは懸命に脚を伸ばすも、ゴール前で脚は止まってしまった。昨年のジャパンC同様に発馬が良過ぎて前に壁を作ることができず、結果としてハイペースを追いかけてなし崩しに脚を使わされてしまった。3走前の宝塚記念3着は、宝塚記念3着は、4番枠から道中は馬任せで後方のインに落ち着く。終始、経済コースを立ち回りロスのない誘導。三分三厘ではバテたアサクサキングスを回避するために一頭分空ける。4角から直線にかけても馬場の内めに突っ込む。前のアーネストリーを目標に懸命に脚を伸ばしたが、脚色は同じになってしまい、ゴール前ではブエナビスタにも差されてしまった。4走前の天皇賞・春2着は、ひと叩きされて中間の動きがグンと良化。ダービー時に近い雰囲気だった。レースでは15番枠から好発を決め、内の各馬の出方を見ながら慎重に運ぶ。行きたがる気性なだけに鞍上も相当な神経を使っていた。直後に迎える下り坂をクリアするべく、ジワーッとリズムを崩さないように後方へ下げる。内枠ならここまで神経を使う必要はなかったが、外枠が痛かった。何とか前に壁を作ることはできたが、そこは歴史的な超スローの流れ。正面スタンド前では首を上げて掛ってしまった。それでも、ガツンと掛ることはなかったし、タメはできていた。1角からかなり入れ替わりの激しい流れとなるも、内田博は焦ることなくジッと我慢。3角の上りから下り坂も慎重に運び、4角で一気に手綱をしごく。直線は大外へ持ち出すと、一気に末脚で先団へ。ラスト1ハロン地点で勝ち馬に並びかけるも、そこから脚色が同じになり差し切ることはできなかった。大トビだけに上滑りする馬場も影響したか。鞍上の判断は絶妙だった。5走前の大阪杯3着は、大外枠発走で好発を決めたものの、内の先行馬を行かせて後方馬群に潜り込む。向こう正面から一気にペースが速くなる流れで課題の折り合いはクリア。59㌔を背負っていることもあり、3角では大外から早めにスパートする形。4角手前で中団まで押し上げたところで一旦手綱を抑える。4角で再び加速し直線へ。大きなフットワークで一完毎歩毎に詰め寄ったが、2着馬の脚色が勝り、競り負けた。休み明けで59㌔を背負っていたし、外々を通らされる苦しい形。格好はつけた。昨秋同様に寒い時期に結果は出ていない。スローの瞬発力勝負は得意で、前走など直線はもっと伸びてもいい流れだ。今回は小回り中山コースになる。大トビでエンジンの掛りに時間を要するタイプ。昨年のこのレース同様に勝負どころで包まれては苦しい。2度目の騎乗となるルメールが対策を打ってくるだろう。とにかく前に壁を作ることだ。

トゥザグローリー
前走のジャパン11着は、6番枠からスーッと馬なりで先団へ。1角で少し行きたがるところを見せたが、許容範囲。その後も前と少し間隔を開けて追走し、収縮のある走りでタメは利いていた。引っ張り切りのいい手応えだったが、3角から外のウインバリアシオンが一気に捲ってきたときに嫌がる素振りを見せた。更にレースは11秒2-11秒0と一気に加速。一瞬の脚を持ち味にするタイプだけに、出し抜けを食らった感は否めない。直線で一瞬は抜ける脚力は示したが、最後は重心が高くなって伸び負けしてしまった。4角手前から流れが速くなったのは誤算だったが、府中の長い直線では力不足の印象も抱いた。前々走の天皇賞5着は、久々で夏負けからは立ち直っていたが、万全のデキとはいかなかった。東京2000㍍では不利な17番枠。スーッと行き脚がつき、楽な手応えで好位の外めへ。道中は抑えるのに苦労するくらいの行きっぷり。収縮のある走りでタメが利いている。4ハロン目からは無理することなく中団までポディションを落として脚をタメる。ペースを考えれば絶妙な判断。しかし、終始馬群の外めを通らされるロスの多い競馬。3,4角は仕掛けることなくジッと我慢し、直線も大外へ。坂上で内へモタれ右手綱で矯正しながらもグーンと伸びる。ラスト1ハロン手前から先頭に並びかけるも、そこで脚は止まってしまい、苦しくなって内へモタれてしまった。不利な大外枠で無駄な距離を走らされながらよく頑張っているし、直線で一瞬の脚力は示した。3走前の宝塚記念13着は、夏負けの兆候が見られ、本来のデキにはなかったし、一貫した流れで追走に脚を使わされて見せ場を作れなかった。4走前の天皇賞・春13着は、発馬後から鞍上と喧嘩し、終始首を上げて嫌がっていた。業を煮やした四位が1周目の正面スタンド前で2番手までポディションを上げる。2角から向こう正面入口にかけては我慢できずにハナを奪う。ここで一旦は折り合いを付けたかに見えたが、そこは1番人気を背負った宿命。マイネルキッツが徹底マークの構えで掛り気味に競りかけられる。しかも、折り合いに専念するためにペースを落とした向こう正面中盤でナムラクレセントにハナを奪われる入れ替わりの激しい競馬。更に掛ったローズキングダムが外からマイネルキッツに被せたことでマイネルキッツが反応。キッツが更に仕掛けてポディションを上げたことでレースが壊れてしまった。結局は道中で下手に動かなかった各馬が上位を占めるレースになった。5走前の日経賞1着は、1番枠から馬任せでジワッとした出方。緩い流れとインのコーナーワークを利して1角では4番手のインをキープする。向こう正面では抑えるのに苦労するほどの行きっぷりで、もの凄い手応え。3角でも制御するのに苦労していたが、外のミヤビが仕掛けて行ったことでレース流れが速くなった。ここで手綱をグッと抑えて脚をタメる。4角手前で少し手綱を緩めてインから進出開始。4角で先頭から1馬身圏内まで進出すると、直線入口で馬なりのまま先頭へ。レースのラップが10秒8のところだから、すごい脚力だ。直後に外のローズキングダムに迫られたが、坂上で左手前に替えるとグンともうひと伸び。最後は手綱を抑えてフィニッシュした。武器はスッと先行できるスピード性能と、勝負どころから馬なりでポディションを上げられる脚力だ。府中の長い直線での追い比べよりは、小回り中山コースで押し切る競馬が向いている。昨年のこのレースはあと少しだった。一週前追い切りは、例によって頭が高く直線で手前を何度も替えるなど集中力に欠けていた。良化は案外か。

ルーラーシップ
前走の宝塚記念5着は、ナムラクレセントが飛ばす一貫した縦長の流れを道中は離れた後方を追走する。向こう正面から少しずつポディションを上げ、外から進出する。3角からは手綱をしごいて大外から捲り気味に仕掛ける。だが、大トビのため内回りコースでは外へ膨れてしまう。ブエナビスタより早めに進出したが、最後は完全に脚が上がってしまった。2200㍍の高速決着は厳しかった。前々走の金鯱賞1着は、海外遠征明けで仕上がりはひと息だった。しかも、当日は大雨のなかでの一戦で不良馬場。大トビの同馬にとっては辛い条件であり、内回りコースも歓迎できる材料ではなかった。レースへ行ってはゲートのタイミングが合わず最後方からの競馬になるアクシデントが。トビが大きいため馬群に入れることができず1角からずっと外々を通る。向こう正面では馬群の大外を通って後方馬群に取り付く。3角からジワッと気合いを付けてスパートすると4角では先頭から5馬身のところまで迫る。だが、4角から直線にかけては外へ膨れ気味で鞍上が右手綱で修正しながらの誘導。その分、反応は今ひとつで先頭との差が広がってしまう。直線に入ってもグンとは反応せず。ラスト1ハロンから右手前に替えると、一完歩毎に大きな完歩で伸びる。ゴール前で勝ち馬が失速したところを差し切った。完全な負け材料が揃っていながら差し切ってしまった。強すぎる内容だった。4走前の日経新春杯1着は、発馬をスッと決めて大きなフットワークで好位の外めを取りに行く。2ハロン目から10秒8-10秒8と続く厳しい流れを道中は抑え切れない手応えで積極的に追走。ピッチが上がった3角の下り坂からジワッと仕掛けを開始し、4角で早くも先団に取り付く。直線の残り300㍍手前で先頭に立つと、雄大なフットワークからグングン加速。ラスト1ハロンを11秒8としっかり踏ん張って快勝した。厳しい流れを正攻法で押し切るのながら強い。負かした相手は後の天皇賞馬。強さは疑いようがない。暮れの有馬記念6着は、発馬後は無理することなく後方から3,4番手の外めを追走する。大きなフットワークで小回りの中山は走りづらそうだった。こういうタイプだけに馬込みの中に入れることができず、正面スタンド前で大外を通ってポディションを上げて行く。更に向こう正面に入ると一気にポディションを上げて行く。ここで連れて僚馬ヴィクトワールピサが反応してハナへ立ち、レースの流れが一気に速くなる。ここで一旦、ポディションを落として息を入れる。再び4角から大外を通ってスパートを開始させる。直線は伸びずバテずで入線した。道中からずっと大外を通らされ、息を入れられないい厳しい競馬だった。大きなフットワークで器用さに欠けるし、馬込みに入れないタイプ。常に大外を通らされるリスクは覚悟しなければならない。小回りの中山コースではいかにも厳しい。久々も割引は必要だ。

ペルーサ
前走のジャパンC16着はまさかのシンガリ負け。中間はひと叩きしたことでトモが更に丸みを帯び、デキは確実に上向いていた。8番枠から好発を決め、例によってスッと後方に控える。テンから掛り気味で力みの見られる走り。2角で我慢しき切れずに外めへ持ち出すと、掛って中団までポディションを上げてしまう。その後は馬群の外めを通らされ、4角で早々と手応えをなくして沈んだ。前々走の天皇賞3着は、久々で12㌔増。これはしっかりと攻め馬を積まれてのものでほとんどが成長分。その証拠に8番枠からかつてないほどの好発を決める。これはトモがしっかりしていなければできない芸当だ。その後は無理することなく後方に控える。3ハロン目までは馬群から置かれることなく追走できたが、レースは4ハロン目になっても緩まず、ここで少し馬群と距離を置く。3,4角もジッと我慢する。4角から直線入口にかけて大外へ持ち出してスパートを開始させる。ここで少しズブさを見せて上位勢と差を広げられる。坂上からエンジンが掛ると、大きなフットワークでグングン伸びる。際どいところまで詰め寄ったが、僅かに届かなかった。この超ハイペースのなかで上がり3ハロン33秒9の脚を使えたのは立派だし、勝ち馬がラスト1ハロンを11秒7で踏ん張ったのは想定外だった。直線入口でスッと加速できていれば。トモに実が入ったことで発馬は安定した。スローで流れた2400㍍の前走は、テンから行きたがり掛って末脚をなくしてしまった。ギアチェンジは上手くないタイプ。一貫した流れを後方から差してくるタイプと見ていい。器用さに欠け、エンジンの掛りに時間を要するタイプだけに小回りの中山コースに替わるのは割引。前半から前に壁を作り、三分三厘から大外ブン回しで勝負する。緩急のある流れではなく、一貫した流れで上がりが掛れば。

ヴィクトワールピサ
昨年の覇者が引退レースを迎える。前走のジャパンC13着は、中間は順調さを欠き3月のドバイWC1着以来の実践。テンから行き脚がつかず道中は離れた最後方からの追走。終始、ガツンとくる手応えがなく行きっぷりは悪い。本来ならウインバリアシオン同様に3角あたりから捲ってポディションを上げたかったところだが、それもできなかった。前々走のドバイWC1着は、トランセンドの作る流れをスッと最後方からの追走。大きなフットワークでゆったりとした追走。向こう正面に入ると、昨冬の有馬記念と同様に一気に外めを通って先頭に並びかける。3角からはトランセンドの外にびっしりと張りつく。直線を向き、前で粘るトランセンドをなかなか交わせず、大外からはジオポンティも強襲してくる。ゴール前は白熱した追い比べとなり、激戦を制した。向こう正面で一気に脚を使いながら、直線で二の脚を使い着差以上に強い競馬だった。強い。3走前の中山記念1着は、始動戦ではあったが、ほぼ万全な仕上がり。下見どころから迫力十分の馬体で、他馬とは次元の違う雰囲気を醸し出していた。久々の1800㍍ということで発馬後は行き脚がつかず自然と後方からの競馬。緩い流れでも慌てることなくじっくりと我慢。有馬記念と同様に、向こう正面でポディションを上げる。3角手前では先頭から4馬身圏内に迫る。手綱は抑えたまま。3角で大外を通ってスパートを開始すると、グーンと加速。だが、4角では大きなフットワーク故に外へ膨れて右手綱を抑えることに。それでも、直線入口で凄まじい脚で一気に先団へ取り付く。坂上で他馬とは違う脚でキャプテントゥーレを振り切り、危なげない勝利を飾った。大トビでテンの行き脚は速くはないタイプ。向こう正面から3角にかけて早めに動き、ロングスパートを得意とする。その意味では中山コース向きの脚質。本来のデキなら勿論、ここでもつ通用する底力の持ち主だ。ただし、前走はガツンと来るシーンは皆無で、一週前追い切りも終いの反応に物足りなさを残した。最終追い切りの動きに注目したい。展開のキーマンだ。

ローズキングダム
前走のジャパンC9着は、前走で減った馬体が2㌔戻っていたし、落ち着いていた。レースでも馬任せで中団に取り付き、力むことなく道中は折り合っていた。中団馬群のなかを理想的に追走できたし、直線でブエナビスタとトゥザグローリーに寄られて一瞬怯むところはあったが、それにしても伸びなさすぎた。前々走の天皇賞10着は、長距離輸送で8㌔減。少し減り過ぎていた。2角で外からアーネストリーに入られた時に手綱を引っ張り、そこで馬にスイッチが入ってしまったし、左回りで外へモタれていた。直線も外へモタれるのを矯正しながらで伸びなかった。3走前の京都大賞典1着は、中間の攻め馬では完歩の小さい走りで決してデキは良くは見えなかった。加えて59㌔。メンバーに恵まれたとはいえ、不安要素はあった。レースでは7番枠から馬任せでポディションを取りに行く。各馬の出方を見ながら1角からスッと4番手のインに落ち着く。ペースの落ち着いた2角から少し行きたがる面と内へモタれたが、問題ない程度。向こう正面ではスムーズに折り合う。3角の上り坂に差しかかるところで内へモタれる。悪い癖を見せかけたが、鞍上がすぐに修正し4角から直線にかけてはスムーズに加速する。直線は鞍上の右ステッキと体と左手綱で真っすぐ駆け抜ける。首を水平に使い、グーンと加速する。最後は外から詰め寄られたが、着差以上に差を感じさせる切れ味で差し切った。開幕週のパンパン馬場で持ち味の切れ味を存分に発揮できたし、右回りで課題だった内へモタれる点も鞍上の渾身の騎乗でカバーできた。ここは相手に恵まれたのは確かだが、天皇賞へ向けて視界の明るい内容だった。4走前の宝塚記念4着は、ナムラクレセントの作る一貫した淀みない流れを好発から好位を取りに行く。少し気合いは乗り過ぎている感はあった。1角に差しかかるところで少し内へモタれる面を見せるも、至極順調な道中。道中は5番手のインからの追走。三分三厘で前のアーネストリーを目標に外から早めに進出する正攻法の競馬。だが、4角から直線にかけての手応えは良くない。直線入口で手綱を動かすも反応は鈍く、前のアーネストリーと脚色は同じになり外からブエナビスタに差されてしまった。タフな馬場と底力勝負を正攻法で押し切れるほどの力はなかった。5走前の天皇賞・春11着は、レース前から少し気負っていた。レースへ行っても発馬後から掛ってしまい、鞍上が制御できていなかった。正面スタンド前では頭を上げてモロに掛ってしまった。更に、ペースの落ち着いた向こう正面でナムラクレセントがハナを奪いに行ったのに反応してしまい、一気にポディションを上げてしまう。流れを考えれば我慢させるべきだった。これだけ気負ったキングダムは初めて見た。これでは直線で伸びるはずもなく、馬群に沈んでしまった。小柄な馬体から繰り出す瞬発力が武器。右回りでは内へモタれ、勝負どころから加速するのにブレーキが掛ってしまうタイプ。秋緒戦で勝利をエスコートした後藤に鞍上は戻る。瞬発力勝負になれば。

アーネストリー
前走の天皇賞14着は、18番枠から発馬後に手綱をしごいて先行する。かなりロスの多い競馬だったし、気合いを付けて行った分、馬にスイッチが入ってしまい道中は掛り気味に。加えて超ハイペースを追いかける苦しい形。直線を向いても昨年同様に手前を替えず、完全に脚は止まってしまった。前々走のオールカマー1着は、中間に一頓挫あり札幌記念を回避しての一戦。加えて12㌔減で59㌔。メンバーに恵まれたとはいえ、厳しい条件が揃っていた。レースでは、シャドウゲイトの作る流れをスッと3番手の外めを追走する。馬との呼吸を大事にし、慎重に運ぶ道中。向こう正面からシャドウゲイトが持久力勝負に持ち込む流れを、深追いすることなく3番手でジッと我慢する。三分三厘で楽な手応えのまま前との差を縮め、直線で早めに先頭に並びかける。59㌔を背負っている分、最後は思ったほど弾けなかったが、貫録の違いで押し切った。3走前の宝塚記念1着は、2番枠からスッと馬場の良い3分どころへポディションを移し、馬の集中力を切らさないように慎重に運ぶ。最内のナムラクレセントがハナを主張したため、競ることなく2番手に控える。1角からは先頭とは少し間隔を置き、折り合いに専念する。3角からジワッとポディションを上げて行き、4角では逃げ馬の直後まで迫る。直線に入るとあっさり突き抜けて後続を引き離し、ラスト1ハロンも坂がありながら12秒0としっかりと踏ん張って押し切った。勝ち時計2分10秒1は文句なしのレコードだ。ここは強力な先行馬は見当たらず、自ら一貫した流れで逃げる可能性は高い。佐藤哲としては後続になし崩しに脚を使わせたいところだ。距離は少し長いのは確か。天皇賞から間隔も空き、馬体の締まりもひと息に映る。得意の右回りで小回りコース。持続性と底力を生かしてどこまで。

ヒルノダムール
3走前の天皇賞・春1着は、中間はレコード駆けの反動を見せることなく1週前に7ハロンから意欲的に追われ、最終追い切りは坂路で抜群の動きを見せ、デキは最高潮だった。レースでは2番枠からスーッと好発を決め、馬任せで先団へ。直後に迎えた下り坂を慎重に運ぶ。一つ目の難関をクリアすると、その後は好位のインで脚をタメる。正面スタンド前から入れ替わりの激しい流れになるも、気にせずヒルノのリズムを第一に考えて自然とポディションを下げる。ここでの判断が最後に勝利を大きく引き寄せることになった。経済コースをぴったりと立ち回り、3角手前で少し気合いを付けてポディションを上げるも、一気には行かせず再び手綱を抑える。3,4角の下り坂で仕掛けたくなるところだが、手綱はジッと持ったまま。4角で満を持してスパートすると直線は馬込みを割って抜け出す。バテた先行馬を交わしたところで2着馬に猛追されるが、そこで右手前に替えてもうひと踏ん張り。ゴール前で馬体を併せられたが、そこから粘りに粘って押し切った。凄い勝負根性だ。馬の力も素晴らしいが、鞍上のペース判断が素晴らしかった。4走前の大阪杯1着は、この中間はいつものコース追いではなく、坂路主体の調教で瞬発力を鍛えた。直前の攻め馬では、前に馬を置きゴール前は迫力の動きを見せていた。レースでは、発馬で右にヨレて他馬と接触するアクシデントが。ここで馬にスイッチが入って掛ってもおかしくなかったが、意に介せずスーッと中団で折り合う。レースは向こう正面から流れが締まり底力を要求される展開。3角で少し気合いを付けるものの、インでジッと我慢し、脚を温存。4角で手綱をしごいてスパートを開始させると、直線は馬場の3分どころへ持ち出す。前で粘るキャプテントゥーレを目標に一瞬の切れ味を使い、グイッと馬体を併せる。坂上で交わしたところでフワッとして例によって頭が高くなる。そこを後続に迫られたが、首の上げ下げで何とか振り切った。レコードV。2,3,4着馬は後方待機組。この厳しい流れを自ら勝ちに行って掴んだものだから価値が大きい。追って頭の高い走りで33秒台の決め脚はないが、底力と一瞬の脚はある。決め打ちして後方待機から一発を狙う。ジャパンCへの出走にも意欲を持っていただけに乗り込み量は豊富。2週続けてコースで追われ息もできている。一発あるか。

マイネルキッツ
前走のステイヤーズS1着は、鞍上の三浦皇成がステイヤーの特性を生かすお手本のような騎乗をした。テンか後方でじっくりと構えて末脚を温存させ、勝負どころから早めに動いてロングスパートで押し切るマイネルキッツの良さをすべて出した走りだった。今春の天皇賞・春では、鞍上の松岡がテンから押して押して出して行き、最初の4角の下り坂で馬にスイッチが入ってしまい、モロに掛った。しかも、向こう正面からナムラクレセント、ローズキングダムが動いた時に競りかけて行くように手綱をしごき、更にポディションを上げて行く無謀な騎乗。直線で一旦は抜け出すシーンはあったが、最後は完全に脚が上がってしまった。天皇賞で三浦のような騎乗をしていれば勝っていただろう。ここも同じような戦法だろうが、1100㍍の距離短縮はやはり割引。上がりが掛ってどこまで。


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4 コメント

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有馬記念! (しんがり)
2011-12-21 05:09:15
こちらではお久し振り(?)です

いや~、読み応えのある長文、寝起きでしたが集中して読みました
豪華メンバーが揃って、早くも楽しみですね~

調教診断もあるんですかね?また楽しみにしていますね
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Unknown (おやま)
2011-12-21 12:39:34
診断ありがとうございます!
有馬楽しみです
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Unknown (のり)
2011-12-21 22:43:26
しんがりさんどうも!

最後までお読み頂きありがとうございます☆

グランプリにふさわしい最高のメンバーですよね。

いろいろ妄想が膨らみます(笑)

予想を楽しみましょう!!

頑張って調教診断もUPします!!
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Unknown (のり)
2011-12-21 22:46:43
おやまさん毎度です!

競馬ファンにとってはたまらない一週間ですよね。

お互い、予想を楽しみましょう!!
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