１０月１７日（水）栗東トレーニングセンター観戦記

写真は坂路調教前のアサクサキングス号

　今日、菊花賞の調教見学に参加するため１年ぶりに栗東トレーニングセンターに行ってきた。午前３時過ぎに愛知県を出発。羽島ＩＣから目的地の栗東を目指す。さすがに深夜の高速は大型トラックばかりで迫力があった。気の抜けない運転が続いたが、普段では味わうことのできないスリルがあって楽しかった。一緒に行った友人ともども、栗東が近づくにつれテンションが高くなる。無事、５時前に栗東トレーニングセンターへ到着すると、集合時間まで余裕があったためコンビニで腹ごしらえ。集合時間になると、バスに乗り込み左回り調教スタンドへ。
　調教開始とともに、いきなりＤＷにドリームジャーニーが登場。続いて武豊を背にメイショウサムソン、アドマイヤムーン、ポップロックらも追い切る。ゼッケンを読み取る難しさは相変わらずだが、充実しているため瞬く間に時間が過ぎる。そして、ＤＷに岩田を背にしたヴィクトリーが登場。追い日は明日だが、この日は前に馬２頭を置いてキャンター。菊花賞を意識してこの中間は、長めを入念に乗り込まれている。変わり身を期待できる内容だ。見学もたけなわになった頃、ＣＷにあし毛のホクトスルタンが併走馬を従えて登場。４馬身ほど先行する形から３，４角で相手を待ち、直線で再び突き放す味のある内容で好調をアピールした。
　正直、調教映像を見るならビデオを見たほうが断然いいのだが、現地でしか味わえない臨場感がたまらない。


写真はインタビュー中の武豊騎手

そして、７時過ぎのハロー掛け中、何とスペシャルゲストとして武豊騎手が登場。室内のテンションが一気に上がり、笑いありのインタビューが聞けた。調教と共同記者会見の忙しい合間を縫い、ファンのために強力を惜しまない武豊騎手の姿勢には本当に頭が下がる。ありがとうございました。
　また、室内にはメイショウサムソンを管理する高橋成師が記者と談笑したいたのでサムソンについての話に聞き耳を立てていたら、「今週は本当はもう少しやりたかったんだがなぁ…でも一番時計を出すよりもこれくらいのほうがいいのかも。豊は良い感触を掴んでいるみたい。涼しくなってデキは上向いているよ」と。


写真は坂路コースの直線部分

　７時４０分頃に調教見学を終えると、続いて施設見学に。最初に坂路コースを見学するため坂路小屋へ。そこでエレベーター待ちをしているところに菊花賞有力馬のアサクサキングスが登場。迫力ある馬体に圧倒されるとともに運のよさにテンションが上がった。
　エレベーターで４階の記者席へ上がると、しばし調教見学。その傍らではケイバブック社の海士部ＴＭ、エイト社の門口ＴＭらが想定表のチェックをし、ブック社の青木ＴＭが動きをチェックしていた。競馬ファンにはたまらない空間だった。
　続いて右回り調教スタンドへ移動すると、そこには各競馬新聞社、スポーツ紙の記者がコース追いの馬たちの時計採時や動きをチェック。そこには、ケイバブックの大御所、大坪さん、中野さん、藤井さん、井尻さん、地元中日スポーツの海老原さん、山田さんらの姿も見られた。
　施設見学を終えると、ひとまず左回り調教スタンドへ。そこにはディープインパクトを管理されていた池江郎師の姿が。人当たりの優しい姿が顕著に現れ、愛馬を見守っていた。とくに、明日ゲート試験を迎えるディープインパクトの半妹ヴェルザンディ（１１月下旬デビュー予定）のゲート練習には、「頑張れ」と人一倍心配していた。
　そして、最後にお楽しみ抽選会があった。じゃんけんによる勝ち抜き制で、見事、岩田騎手サイン入り、アドマイヤムーン号のポスターが当たった。早速、額に入れて家宝にしたい。
　午前３時に出発し、家路に着いたのが２時。半端ない眠さだが、本当に充実していた。こんな体験ができるのは学生時代でだけ。卒業するまでにもう一回くらい行きたい。


坂路調教に向かう、来週の天皇賞に出走予定のフサイチパンドラ号


追い切り前の準備運動を行うヒラボクロイヤル号


抽選待ちのトーセンアーチャー号


調教を終え、引き上げるアサクサキングス号


武豊を背にＤＷで追い切るメイショウサムソン号





岩田を背にＤＷで前に馬２頭を置いて調教するヴィクトリー


"2" color="black" style="line-height:160%;">ヴィクトリーを管理する音無師


栗東トレーニングセンター全景


金勝山

坂路小屋屋上から望む琵琶湖


お楽しみ抽選会で頂いた岩田騎手サイン入りアドマイヤムーン号のポスター