味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

孝子の深愛有る者は、必ず和気有り。

2017-07-12 09:41:10 | ブログ
第3116号 29.07.12(水)

禮記に曰く、孝子の深愛有る者は、必ず和気有り。和気有る者は、必ず愉色(ゆしょく)有り。愉色有る者は、必ず婉容(えんよう)有り。孝子は玉を執るが如く、盈を捧ぐるが如く、洞洞(とうとう)屬屬(しょくしょく)然として勝へざるが如く、将に之を失はんとするが如し。厳威儼格(げんいげんかく)は、親に事(つか)ふる所以に非ざるなり。『小学』(明倫第二)45

 『礼記』に次のような一節がある。父母を愛することの深い孝子は、父母に対して必ず和気がある。この和気は、おのずから和らいだ顔色となり、やさしい形容となって現われずにはいない。孝子の親に対する気持ちは、ちょうどあの玉を奉持したり、一杯になった器を捧げたりして、取り落としはないか、こぼしはしないかと一心不乱になっているときのようである。容貌を厳粛にし、形式を整え、おさまりかえって相対するのは成人としての作法であり、親に仕える孝子の態度ではない。孝子が親に仕えるには、幼児が親を慕うあの赤子の心でなくてはならないからである。

 【コメント】親に仕える態度として敬が強調されるのは当然だと思いますし、敬は実は子弟の深愛の表現であるべきことを示しているのだと解していいでしょう。

 これは他人様に対する処世術として応用実践してもよろしいかと思います。対応は自ら構えるのではなく、純真無垢であれば、対応する人からも信頼の度が増すと思います。であっても、いいなりになってはなりません。牢固とした哲学を内面に構築しておきたいものです。

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 地震発生

 昨日、11日、午前11時56分頃、鹿児島地方では震度5強の地震が発生しました。二階の書斎でパソコンに向かっている時でした。

 今まで経験したことのない強大な揺れでした。家の壁が崩れるのではないかと思ったくらいでした。NHKテレビで全国に発信してくれたものですから、荘内で速報を見た荘内南洲会常務理事・阿曽先生から、異常はないかとお見舞いの電話がありました。阿曽先生は、速報と同時に電話をしてくれたのであろうと思いました。
 阿曽先生、誠に有り難うございました。

 時間をおいて川内在住・松田勝美先生からも電話がありました。東京在住の姉からも心配して電話がありました。

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著書のご案内

 11日のブログでケントギルバード氏の著書をご紹介しました。『儒教に支配された中国人韓国人の悲劇』です。
 そして長島昭久著『覚悟』もお読みになりませんか、とご案内いたします。二冊とも素晴らしいと思います。

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『人としての生き方』(第70回)

 十、人間学の探究と実践

 安岡先生が全国師友協会の会報『師と友』に『晏子春秋』の内容を紹介されたことがあります。これは斉の国の名宰相・晏子の言行を記したものです。わたくしはこれを読みまして大変に感銘を受けました。補佐役の務めとは、文章の作成や手紙の代筆などの事務的なものだけではなくて、リーダーに過ちがあれば正義と勇気を持って諌める、これこそが補佐役の本当の務めだということを『晏子春秋』を読んで学び、これを契機に『わが補佐道・晏子春秋私解』を書きました。
 そして、友人の関係から、林繁之先生に序文をお願いしたところ、「渡邊さんのであれば安岡先生にお願いしてみる」ということで、先生から序文をいただくことになりました。
 先生から序文をいただくことなど、なかなか出来ないことでありまして、他の若い門弟の方々から大変羨ましがられました。先生ご在世中、序文を書いていただいた最後から二番目ということで、大変な光栄に浴しました。
 この時、安岡先生からは、「いい本というものはこういう形で受け継がれていくんだねぇ」というお言葉を頂き、涙が出るような思いでした。

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「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第61回)

 開墾士たちは鶴岡の自宅から開墾場まで、約10キロ、もちろん徒歩、用具はすべて自弁。朝まだき、二食分の弁当を背にして10キロの道を、時には月を帯びて帰るというふうでしたから、なれない労働は苦しいものだった。それでも、帰宅してから勉強会がしばしば、一日か二日おきに開かれました。作業の休日には二回も三回もありました。
 それは『論語』『書経』『礼記』『伝習録』『詩経』『史記』『左伝』などなどで、大方はかつて常備隊に所属し、いまは組に編成された、いわば、国辱をそそぐべき基幹をなす人たちでありました。
 この組の人たちは、兵制解体後も、しばしば軍事演習をやっています。黒崎の日記に、「兵部省の夜間演習」などといっているところから、訓練は組織的に行われていたのでしょう。

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