第3155号 29.08.20(日)
益禹を賛(たす)けて、曰く、惟れ徳天を動かす。遠しとしていたらざる無し。満は損を招き、謙は益を受く、時(こ)れ乃(すなわ)ち天道なり。『書経』(大禹謨)377
〔通釈〕益は禹に助言していった。「徳こそは天をも感動させることができます。どんな遠い所でも届かない所はありません。自ら足れりとするものは損を招き、自らへり下るものは益を受けるもので、これこそ天の道理というものです。」
【コメント】連日漢籍を繙き、そして書棚の書籍を読んでいますが、徳の恩恵、功徳について論じています。
ややもすると徳を施すものが損をするように思われがちですが、そういうことはないと思います。ただ、徳を施す代償として利を求める、期待するのは如何かと思います。
西郷隆盛の漢詩にある「利をみては全く循う勿れ」、「平生偏に勉力し、終始身に行うべし」とあるように、そういう透徹した精神思想を構築したいものです。
昨夜の空手道教室の際も、子供たちに人には親切にするよう、そして知的に劣る人であっても見下げることなく大事にしてあげましょうととお話致しました。
そういう精神の錬磨は幼少の頃からしっかりと教え込む必要があるのです。
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『不動心』(第23回)
自分の魂の動きを見守ること
他人の心の動きに無関心だからといって悲嘆する人間はそうめったにいない。だが、自分の心の動きに関心を払おうとしない人間には、必ず不幸が訪れるものだ。
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「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第100回)
それに、この時点で庄内を敵にまわすことは政府として大きな負担でもあったのです。このころ不平士族の暴動一揆は、後述のように全国で頻発し、政府はその対応に追れていたのです。
結局、大久保は開墾を継続してもらいたいと林らをなだめ、大久保は山形県令三島に、「開墾の成功に深く留意せよ」と指令を発しました。
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益禹を賛(たす)けて、曰く、惟れ徳天を動かす。遠しとしていたらざる無し。満は損を招き、謙は益を受く、時(こ)れ乃(すなわ)ち天道なり。『書経』(大禹謨)377
〔通釈〕益は禹に助言していった。「徳こそは天をも感動させることができます。どんな遠い所でも届かない所はありません。自ら足れりとするものは損を招き、自らへり下るものは益を受けるもので、これこそ天の道理というものです。」
【コメント】連日漢籍を繙き、そして書棚の書籍を読んでいますが、徳の恩恵、功徳について論じています。
ややもすると徳を施すものが損をするように思われがちですが、そういうことはないと思います。ただ、徳を施す代償として利を求める、期待するのは如何かと思います。
西郷隆盛の漢詩にある「利をみては全く循う勿れ」、「平生偏に勉力し、終始身に行うべし」とあるように、そういう透徹した精神思想を構築したいものです。
昨夜の空手道教室の際も、子供たちに人には親切にするよう、そして知的に劣る人であっても見下げることなく大事にしてあげましょうととお話致しました。
そういう精神の錬磨は幼少の頃からしっかりと教え込む必要があるのです。
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『不動心』(第23回)
自分の魂の動きを見守ること
他人の心の動きに無関心だからといって悲嘆する人間はそうめったにいない。だが、自分の心の動きに関心を払おうとしない人間には、必ず不幸が訪れるものだ。
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「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第100回)
それに、この時点で庄内を敵にまわすことは政府として大きな負担でもあったのです。このころ不平士族の暴動一揆は、後述のように全国で頻発し、政府はその対応に追れていたのです。
結局、大久保は開墾を継続してもらいたいと林らをなだめ、大久保は山形県令三島に、「開墾の成功に深く留意せよ」と指令を発しました。
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