味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

天地は本寛くして、鄙しき者自ら隘しとす。

2017-05-16 17:13:25 | ブログ
第3060号 29.05.17(水)
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天地は本寛(もとひろ)くして、鄙(いや)しき者自ら隘(せま)しとす。『菜根譚』

 天地は非常に広い。しかし、心いやしく、良心に恥じるような行ないをする者は、その広い天地を、われとわが身をせまくして、身のおきどころをなくしてしまう。574
   
 【コメント】我々小人も歳若い頃、心いやしく良心に恥じるようなことをしてきたものです。それは友人の悪い感化とか、職場での先輩の何気ない言動が多大なる影響を与えたと思っています。

 小人ではなく、天下に名だたる坊主さんでも、いろいろおかしいことをいうのだと聞いたことがあります。ですから、空手道教室では子どもたちがこれから先失敗をなさらないようにと、口うるさく指導しています。

 そういった行いが悪く、その行いに天の制裁があれば、その時納得するのですが、何もなければ往々にして自分を正当化してしまう嫌いがあるようです。

 できれば物書きの人が事例を引き出し、これからの青少年に参考になるような導きをして貰いたいものです。でも、あってはならない警察署での多額のお金が紛失したことを思えば、誰を信用したらいいのでしょう。

 ある中年の方が、自分の子どもを公務員にだけはしたくないというのを聞きました。公務員は性質が悪いというのです。私もそういう傾向があると思っています。

 とにかく義務よりか権利のみを追求するよう指導するので、ついついそのようになっていくようです。

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『人としての生き方』(第14回)

 また、『南洲翁遺訓』では、
 
   命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。
   此の仕末に困るような人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。


と言っておりますけれども、命も名も、官位も金もいらぬ者は処理に困る。だが、そうした手に負えぬ人物でなければ、艱難を共に分かち合い、国家の大事業を成すことは出来ないということです。環境に支配されない自分というものをしっかりと確立することが大事ですね。
 「淡々とできる」というのは、その裏にはこれだけのことが必要ではないか。「敬虔」というのは、『南洲翁遺訓』にも”天を相手にする”というのが度々出て参ります。天という”絶対”を相手にするわけですから、人との比較において、自分の方が優れているとか何だとかということではなくて、この絶対的な存在に対して、本当に謙虚な気持ちになるわけです。

 『上に立つ者の人間学』というわたくしの本の中でも書いておりますが、政治家にしろ、経営者にしろ、謙虚さを失った者はもう大したものではない。このことは、三十七年間、政治家の補佐をやっておりました中で痛切に感じたことであります。

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「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第8回)
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 十三歳のときです。磯釣りに行こうとして、夜中、父と連れ立って門を出たところ、隣家で、「泥棒、泥棒」と叫ぶ声を聞いた。少年は一瞬立止ると、やにわに懸けだして、出てきた泥棒に組み付き足絡みをかけて、いっしょにどうと倒れた。そこへ人々が集まってきて見事取り押さえたというのです。しかし少年は早速、父に「粗忽の振る舞い」と大目玉をくらいました。
 「泥棒、泥棒」と叫ぶ声は、菅少年の心耳には「助けて、助けて」と聞こえたのでしょう。〔義を見てせざるは勇なきなり〕などという『論語』の語はこのころ知らなかったかも知れませんが、助けを求められて、だまって見過ごすわけにはいかない、そういう隠れていた正義の血が、強烈に働いて彼を泥棒にアタックさせたのでしょう。
 こういう自分のなかの血、正義感は普遍的な価値で、実は誰にでもあるものでしょうが、普通の人がこの場面ですぐに行動に出ないのは、泥棒にやられるかもしれない不安とか、みっともないとかいう見栄が働くからなのです。要するに私欲でしょう。
 菅は強烈な気力を持ちながら、生涯をとおして私欲を働かさない人であったように思います。

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昨日来、明るいニュースが聞こえ、国民が悦んでいます。秋篠宮家のご長女・眞子さまがご結婚するのだとしてメディアを賑わしています。花婿にあたる青年の挨拶は当今見られない、誠に素晴らしいものでした。うやうやしくお辞儀をするその姿勢にはほのぼのとした美しさが漂っていました。


 指宿の空手道範士の先生、昨日は結構な物を賜りまして、誠に有り難う存じました。衷心より感謝申し上げます。

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