味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

弟子入りては則ち孝、出でては則ち弟、

2017-07-08 09:34:25 | ブログ
第3112号 29.07.08(土)

 孔子曰く、弟子いりては則ち孝、出でては則ち弟、謹みて信あり、汎く衆を愛して仁に親しむ。行ひて余力あれば、則ち以て文を学べ。『小学』

 孔子がいう。子弟たるものは、内におっては父母や尊長に孝を尽くし、外に出ては、目上の人々に対して年少者たるの作法である弟の徳を守り、諸事、謹み深く、約束を違えるようなことなく、親族以外の人々を愛することを忘れず、これと虚心に交わり、とりわけ仁徳ある君子に近づき親しんで自己の行為を反省する。右のことを実行するのは容易でないが、その上なお余裕ある人々は、『尚書』や『詩経』などを学習して識見を広めることが肝要である。

 【コメント】七歳の時、母につれられて、いとこの内を回って七草粥を貰うため、枕崎の町を歩き廻ったものです。当時は道路が整備されておらず、人がやっと通れるような細い道ばかりでした。

 大人になってから車で行ってみるとこんな近いところだったのか、と思ったものでした。私の母は日常の細々としたことも実に口うるさく、厳しい母でした。
 人様には自分から挨拶をしなさい、頭を下げなさい、それはお金はいらないじゃないかといいました。どんな難儀な仕事でも自分から進んでしなさい、それは身体を鍛えることになるのだ、と諭してくれたものです。

 今思って大変ありがたかったと感謝するのみです。
 そのように母につれられて、畑に、山に、と連れられてこき使われました。仕事をしたくないときは仕事はせずともいいので、御飯を食べず、押し入れに寝ていなさいともよく言われたものです。

 学問のすすめは無かったように思われましたが、躾は大変厳しいものでした。とにかく枕崎で一番声が大きく、厳しい女性だったと、よく聞かされたものです。
 
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『人としての生き方』(第66回)

 『南洲翁遺訓』の中でも繰り返し言われているのは、「克己」と「真読」ということ。己に克つこと、独りを慎むということです。この南洲翁遺訓の中に次のようにあります。 

   己れを愛するは善からぬことの第一也。
   修業の出来ぬも、事のならぬも、過ちを改むることの出来ぬも、
   功に伐り、驕慢の生ずるも、
   皆自ら愛するが為なれば、決して己れを愛せぬもの也。


 自分を愛することが良くないというのは、自分さえよければという「私心」ということですね。自分さえよければというのが最もよくない。修養が出来ないのも、物事が成就しないのも、過ちを改めることが出来ないのも、功績を驕り高ぶるのも、皆、自分の事しか考えないことから生じるもので、そのような利己的なことではなくて、自分を離れてもっと広い心で物事に対処しなければいかんということを言っております。
 独りを慎むというのは、人が見ていなくとも、やるべきことはやるということだけではなくて、「独」というのは絶対という意味があります。「あの人がやっているから自分もやろう」ということではなくて、たとえ一人であっても、自己の本心、誠に照らし合わせて、恥ずべきことが無く、本当にそれが正しいと思ったならば断行する。良きことも悪しきことも、すべて自分次第なんです。

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「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第57回)

 前出の黒崎の日誌にこう書いてあります。赤川べりの開墾の様子です。
「某月某日。作業(開墾)。大殿様(忠発)が現地に臨まれ、素麺とお砂糖をたまわった。冷たい清水に冷やして頂戴したが、その結構なこと申上げようもない。一同に一斉にお目見え仰せつけらり、
「一同の骨折りを満足に思う。ことに酷暑の最中、別して御苦労であるぞ」
とのお言葉をたまわり、ありがたい幸せである。いままで三度もご馳走を下されたが、今日はご隠殿の老公(忠発)が直々ご臨席になり、かつ下賜のものもおいしく頂戴し、今日が最高であった。一度目は鯛汁、二度目は砂糖、この度は素麺と三回にもおよび、さしたる働きもないのに度重なるご恩恵、ご恩沢はまことにありがたいことでござる」
と。このように開墾士たちは老公忠発のもとに結集して開墾を我が責務としていることが分かります。

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