味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

君子は安きに居りては宜しく一心を操りて以て患を慮るべく、

2017-03-20 09:50:31 | ブログ
第3002号 239.03.20(月)
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君子は安きに居りては宜しく一心を操(と)りて以て患を慮(おもんばか)るべく、変に処しては当に百忍を堅くして以て成るを図るべし。『菜根譚』
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 君子たる者は平安な日々は安逸に流れないように心をしっかりと守って、他日の憂患に配慮する。また、事変にあい、困難に遭遇したばあいには、忍耐に忍耐を重ねて、くじけることなく、他日の成功をはかるべきである。568
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 『菜根譚』が訓戒するとおり、日々を安逸に流れないようにすることは人生の要諦でありましょう。高齢者になっても冴えのない人生を送っていますが、只管勤勉な日々でありたいと思っています。

 大変有難いことで、『南洲翁遺訓』との出会いのお蔭で将来を嘱望される子供たちに西郷先生と菅先生の君子の交わりを紹介しかくあるべしと導きたいと思っています。

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『決断と活路』より「日本一の経営の神様」の面目躍如の一部をご紹介します。
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<----今でも語り草になっているのは、昭和四年十月のいわゆる昭和金融恐慌で経済界が混乱し、倒産会社が続出、巷に失業者の群があふれたときのことである。当然、松下電器器具製作所も不況に直面した。販売高は半分以下に急減し、倉庫は売れない製品で一杯になった。
 幹部連は不況脱出のため、さしあたり従業員の半減を計画して松下氏に進言した。このとき、三十九歳の松下氏は病床にあったが、刻々伝えられるのは、従業員間の首切り不安であった。そこで思いきって命令した。
「生産は直ちに半減せよ。しかし、従業員は、一人も解雇してはなにないぞ。工場は半日勤務とするが、従業員には給料の全額を支給せよ。その代わり、休日を廃して在庫品の販売に全力をあげてもらいたい。半日分の工賃の損失は、長い目で見れば一時的な損失で、問題ではないんだ。しかしわが社はますます発展しなければならないのに、せっかく採用した従業員を解雇することは、われわれの経営信念に、自ら動揺をきたすことになる。今こそ、過剰人員の活用をはかるべきだ」と。
 事実、当時をよく知る私の先輩記者は、松下氏が格別強い口調でいい渡したことを教えてくれた。効果はてきめん、全従業員はクビにされない安堵から休日を返上し、山積みにされた製品の販売に努力した。その結果、二か月たらずでストックは一掃され、工場は半日操業をやめてフル生産に入るという、当時としては異彩の活況を取り戻したのであった。>

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 この書を著した三鬼陽之助様は明治40年生まれとありますから、既にご他界されていると思います。私が紹介しましたようにこういう素晴らしい人物評を書いてくださり、衷心より感謝したいと思います。思うに経営者も従業員もかくありたいものだと思います。

 私が勤めていた電電では思い上がりと怠けが優先・先行していました。どうにかして仕事をさぼりたい手を抜きたいという青年たちが横行していました。
 父の事業倒産を受けて電電で働きながら、深夜にも電報配達をするなど死にもの狂いに働いてきた者から言うと、怠けものは絶対認めたくなかったものです。仕事に徹底的に挑戦することで、身体は健康を保持し、元気な日々に恵まれるのです。

 私と同じ歳であった指宿出身の相撲取りみたいな身体をした男は、どうにかして仕事をさぼることにこれ勤めていました。十数年前早々とあの世に行きましたが。

 とにかく人間ひとりひとりを天がみていると言うことです。真摯であり、勤勉であり、情熱的であり、継続的であり、仕事に体当たりして欲しいものです。ただ、安全だけは各人が徹底した確認をしたいものです。

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『臥牛菅実秀』(第534回) 
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 この事件を聞いたときの実秀は、ひどく驚いて、来合せていた黒崎馨にいった。
「わが国が、こんな狂人を出してしまったとは、返すがえすも残念なことだ。世の中に馬鹿ほどこわいものはないというが、その通りだ。ロシアは年来、日本をねらっていたのに、ついにこちらから、すきを出してしまった。こうなってしまっては、ロシアが同罪の軍を起しても、わが国は低頭して平身して罪を謝するしかない。いま、わが国のとるべき道は、陛下が行幸遊ばれて、ロシア皇太子に十分に謝罪され、場合によっては本国までお見送りさることであろう。わが国がこのように礼を尽して謝罪しても、ロシアが受けつけず、なおも罪を責めるなら、曲直は明かに転倒する。その時は、わが国は決して負けてはいない、国を挙げて立ち向かうなら、ロシアがいかに強大であろうとも何も恐るることはないのだ。いま陛下の行幸が難しいならば、皇太子殿下お始め、各大臣が打ちそろって、自ら罪を引き受けて謝罪すべきである。しかし、いまの大臣に果して、それだけの決意があるか、どうか。----」
と嘆息した。

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