味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

食を共にしては飽かず。

2017-09-23 16:25:32 | ブログ
第3190号 29.09.24(日)

曲禮に曰く、食を共にしては飽かず。飯を共にしては手を澤せず。飯を搏むること毋かれ。飯を放つこと毋かれ。流歠(りうせつ)すること毋かれ。咤食すること毋かれ。骨を齧むこと毋かれ。魚肉を反すこと毋かれ。狗に骨を投げ與ふること毋かれ。『小学』(敬身第三)168

 曲礼篇に人と会食するときの注意として次のようにある。人と一つの器から食するときには、自分が十分満足するまで食べない。一つ器の飯を食するときには、手をもんだり、こすったりしない。飯は手でたべるので、人が汚ながるからである。飯を手でまるめない。食べのこしの飯を元の器中にもどさない。汁物を大口にすすりこまない。口中で舌うちの音をさせながら食べない。骨つきの肉を食べるときは骨までかじらない。食べのこしの魚や肉を器の中にもどさない。骨を狗に投げ与えない。169

 【コメント】会食するときの注意事項を述べておられますが、大事なことであると思います。幼ない時母から厳しく躾として教えられた事柄と重複しているので、幼少の時期を思い出しています。こういうことも大事であると思います。
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『不動心』(第59回)

 万物の調和
 すべては整然たる秩序のもとにあるのか。それとも、気まぐれに放り投げられたガラクタが寄せ集まってどうにかこうにかまとまったのか。私自身の中にさえ多少の秩序があるのに、より大きな全体が無秩序な状態だとは考えられない。しかも、さまざまに異なり分散している自然でさえ、その全体を一つの共通意識が貫いているというのに。

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『臥牛先生遺教抄』(第15回)

 天下に志ある者は一国位は如何ようにも治め得らるべし。一国に志ある者は一家は如何ようにも治め得らるなり。例えば某家の如きは、妻子等に如何ばかり苦情難題の多きや。朝夕喧騒の声の外に漏るるあり。これその心一身の外更に他なく、一家の内に是非を争うて止まざるによるなり。
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昨晩の空手道教室も賑わいました。78歳のオイボレのジイサンの処に子供たちがやってきてくれるので有難い限りです。空手道型のけいこ、型をする前の個々の基本運動、南洲翁遺訓の発表、おけいこ用テキストの読み合わせ、西郷さんの漢詩の暗誦等々、元気で取り組みました。

 終盤に子供たちに私と山田先生の腹部を力一杯叩いて貰いました。小学2.3年の子供たちですけど、凄い突きの重みが感じられました。
 
 空手道を学び、肉体的精神的に強くなり、自分の思い描く人生を構築し、それぞれの物語を書いてくださいとお願いしました。
 印象的なのは、躾も何もできていなかった子供が、それぞれに上手く逞しくなってきたという事実です。どんな子供にもいい所がありますので、それを大事にしながら導いて参りたいと思っています。

 そして昨日テレビ報道がなされた事件についてお話しました。お年よりを騙して金を奪い取るために、受け子という人を探しているとのことでした。上手くいけば受け子は月に50万円を手にいれることができるというのです。子供たちは金ほしさに遊び心でやるのですが、そういう悪いことをしたら必ず天罰がくるのです、ということをいい聞かせました。

 昨日の新聞報道によれば、福岡県警の20代の警察官が非違行為をして依願退職をしたとのことでした。この子供たちは、今頃後悔していないものでしょうか。

 これからの長い人生を生きながら、馬鹿なことをしたもんだという、反省がみられるのでしょうか。昨日も書きましたが、各テレビ局はもうすこしまともな報道をして貰いたいものです。

 尤も国家ぐるみでミサイルの打ち上げごっこをする国もありますので、困ったものです。トランプ大統領が強く出るのは国際社会の言い分を聞かないから言うのだと思います。

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道に志して、悪衣・悪食を恥づる者は、

2017-09-23 10:02:22 | ブログ
第3189号 29.09.23(土)

孔子曰く、道に志して、悪衣・悪食を恥づる者は、未だ輿に議するに足らざるなり。『小学』(敬身第三)167

 孔子の言葉に、士たるものが道を学ぶことを志しながら、自己の粗衣・粗食を人前で気にかけるようでは、とても道について話し合うわけには行かない、とある。

 【コメント】このくだりを書きながら、西郷隆盛のことを連想しました。
 西郷隆盛が弟の家に行ったとき、嫁さんが食事を出したとのことであります。その時、弟が嫁さんに対して美味しくないといって叱ったというのです。その時、西郷さんが、口に入れるものがあるだけで感謝をしなければならないのに、美味いの、美味しくないのというものではないと叱責したとのことです。
 私も同感です。空手道教室でも子供たちに贅沢をいうものではありません、と教えています。

 これはテレビコマーシャルで、あれが美味しい、これが美味しいと終日報道しているから、皆が毒されているのだと思います。これほど教育上、よくないことはありません。

 そして言葉の乱れについて、NHKが「ゴゴデシ」と短く表現するのもやめて欲しいものです。美しい日本語があるのですから、正当に表現して欲しいものです。
 NHKは民法にすりよる必要はないのです。

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『不動心』(第58回)

 人生に織り込まれた一本の糸
 あれを見たか。それなら今度はこれを見るがいい。あなたは心を落ち着けて、素直なままでいればいい。誰かが邪悪なことを行なっているのか。それはその人間が邪悪だからだ。あなたの身に何が降りかかってきたというのだ。それは永遠の昔からあなたに定められた宇宙の宿命で、ほかのできごとと同じく、あなたの人生という織物に織りこまれた一本の糸である。人生は短い。理性に従って正しくふるまい、過ぎゆく時の中から自分に役立つものをつかみ取ることだ。ゆっくりとくつろぎなさい。ただし羽目をはずさない程度に。

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『臥牛先生遺教抄』(第14回)

 一家の内皆己を悪しと思う者集まればよく治まり、自ら善しとする者集まれば治まらぬなり。その故は若し不都合の事ある時、主人吾悪しき為かようになりたりと言えば、倅はさにあらずおのが悪しき為なりと。妻も嫁も二三男も同じようにおのが悪しき為なりという家は善く治まり、是に反して主人吾は善けれども親父が無理なり、又妻や娘や二三男も互いに非を人に負わする家は始終風波荒立ち、治まりかぬるものなりと聞く。近き譬えなり。味わうべし。/font>
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昨日は荘内の東山昭子先生から、速達が参りました。先ず、荘内南洲会事務長・阿曾先生が病に臥せって居たとの事、存じ得ず大変失礼いたしました。回復して仕事をされているとの事、お互い体には気をつけたいものです。

 そして11月23日に予定されている
  〔徳の交わり〕チャリティ全国吟詠大会 ご案内
  も頂きました。これは東北公益文化大学で開催されるとの由でございます。

 でも、東山先生のお手紙によりますと、-----来年五月には創流百十年・新宗家襲名披露を兼ねる記念大会を新築なった鶴岡市文化会館で開催予定ですので、宗家としての最後の思い出となる企画です。

 既に鹿児島の西郷南洲翁顕彰会様をはじめ、庄内関係各首長様からもご賛同を得、賞状なども準備させて頂く準備に入っております。つきましたは、味園博之様におかれても、別紙開催要項にご賛同賜り、大坪様などにも、力のこもった鹿児島の吟をおきかせ下さいますようおよびかけ頂きたくお願い申しあげます。-----そして、10月10日頃まで、ご回報賜ればとありますが、このお願いは、11月23日のことでしょうか。来年五月のことなのでしょうか。

 中澤先生、高木先生、情報があると思われますが、教えていただけませんでしょうか。

 今日は秋のお祭りですので、会館には明日でも電話でお聞きしたく存じます。


 私は『臥牛先生遺教抄』をブログで綴っていますが、来年の「西郷隆盛----セゴドン 大河ドラマには『南洲翁遺訓』のご紹介があるのでしょうか。国家の繁栄の永遠性を考慮するならば、『南洲翁遺訓』なくしては価値が薄れると思います。
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