年々母の耳の聞こえが悪くなった。まぁ,大正生まれだからしょうがないといえば,しょうがないのであるが,問題はその母に如何にして補聴器を付けさせるかということである。
昨年妹が母を連れて補聴器屋さんを訪ね,二つの補聴器を試したのであるが,二つともお気に召さなかったようである。
その中の一つは,あまり目立たないが使い勝手が悪く,もう一つは,使い易いが補聴器が目立つのが嫌だったらしい。まったく,乙女じゃないんだから,と言いたいが,口に出すともっとやっかいなことになるから,言うことができない。
以前母は,ある耳の遠い友達について「あの人は耳が遠いから,あの人と話すと疲れるのよねー」と言っていた。
数年経って,その友達が今の自分であることに気付いてくれない。いや,本当は気付いているが,気付かない振りをしているのだろうか? まさか。
先週「ロボジー,面白かったよ。補聴器をしている人がロボットの中に入るのよ。あの映画を見たら,母ちゃんも補聴器をしたくなるかも」という妹の言葉に促されて,母と二人で映画に行った。
おまけに最近母は,腰の病気が原因で足にも痛みが生じるようになった。なのでそんな状態の母が,果たして映画に行くか心配したが,冬にしては暖かな陽射しが母の背中を押してくれたようだった。
。ロボットの中に人間が入る,のではなく,ロボットの形をした金属の中に人が入って,ロボットを演じる映画は,面白かった。女子大生役の吉高由里子さんも可愛かった。
映画の途中で「あの人は時々テレビに出てくる人だよね」と大きな声で話しかけられた時はどうしようかと思ったが,外の人と大分席が離れていてホッとした。
足が痛いというので,前から3番目の席を指定したのが良かった。「耳の遠い人はひそひそ話ができない」ということを改めて痛感した。
その後食事をして帰ったのであるが,「面白かったー」とは言ったものの,ついに「私も補聴器を買おうかなぁー」という台詞はおろか,「補聴器」という言葉さえ出なかった。
やれやれ,補聴器を買ってあげるということがこれほど難しことだとは・・・・










とても面白かったので、ミッキーカーチスが補聴器を付けていたことを忘れていました。
吉高由里子は好きなタイプです。綾瀬はるかも好きです。
同意見です。