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對龍山荘2 聚遠亭 北側の庭(南禅寺別荘群散策14)


写真は、開門時の門前

玄関から右手に進むと、道安囲いの茶室、4畳半、聚遠亭などのお茶室があり、その前は露地庭園です。
さらに奥には8畳間が3つほどあり、数寄屋建築です。
これらの縁から南に川の流れる芝生と苔の庭が拡がります。
それぞれの床の間には、西郷隆盛、福沢諭吉、勝海舟などの書の掛け軸や、仙叟宗室や尊円法親王の書などもありました。
またここの2階に上がると南向きに丸窓があり、この庭園の景観を丸く切り取ります。
よくここに谷崎潤一郎が泊りに来ていたそうです。

さて玄関に戻ります。
靴を履いて玄関北側の小道を下りながら進むと、北側の庭園の橋に出ます。
腰掛待合が左手にあり、池を右手に見ながら池の周囲の散策路を進みます。
細く白い砂利道に周囲は苔の緑、周辺の松は視界を遮らないように短く剪定されています。
ほぼ対岸まで来ると、道が緩やかに登ってきます。
登り終えたあたりに水車小屋があります。水車小屋の奥には菖蒲や藤棚があり、それぞれの季節にはきれいなようですが、水車小屋の後ろなので、對龍台からは見えません(見せていませんが正しい)。

さらに先に進むと大滝の上に出て、散策路が右手の下りと直進の2叉路になります。
右手を下ると大きな池に沿った對龍台の下に来ます。
ここには露地庭園から流れてきた川が、急激な傾斜で水落(川の段差)や小滝を下ってきます。
しかも川のルートが、そのまままっすぐに池に流れ込まず、對龍台の下(建物の手前)まで回り込んでくる構造ですので、これらは對龍台からは見えません。

この見えないところの小滝の音が、對龍台からさも対岸の大滝の音のように聞こえていたのです。

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