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それぞれの分析(特別拝観2)

AからDまでを個別に分析します。

A.特別公開する寺院
人手の問題が大きいようなので、大寺院よりも小規模な塔頭などが多いです。

また、通常の特別拝観は先のような事情を抱えていることが多いですが、一部様相が異なる特別拝観が主に3つあります。

1つ目は「相国寺」系です。
“系”というのは相国寺には有名な境外塔頭が2つあります。
「金閣寺」と「銀閣寺」です。
この子分たちは“稼ぐ、稼ぐ”(笑)!
相国寺自体はそれほど拝観者が多くはないですが、それでも十分にやっていけるようです。
その結果、銀閣寺こそ広報をしていますが、相国寺の法堂、開山堂や、金閣寺の方丈の特別拝観はホームページにすら告知がないことが多いです。

2つ目が、西本願寺です。
ここは莫大な門徒さんからのお布施で支えられているようで、拝観料はまず取りません。
西本願寺では法要期間に「書院、飛雲閣特別公開」をしますが、職員はCのような外部の方ではなく自前の門徒さんです。
そもそも特別公開で「資金を稼ごう」という積りがサラサラなく、「門徒さんへのサービス」的な意味合いが強いようです。
ですから「全く広報しない」し、する必要もないようです。

最後が、宮内庁、内閣府系です。
要するに京都御所や京都迎賓館です。
もちろん参観無料ですが、京都御所の一般公開以外は事前予約が必要です。
広報もしなくはないですが、新聞に1回掲載する程度。
かなり参観希望者側が注意していないと気づかないです。

B.特別公開と企画運営する団体
このような団体で大きなものが目に付くだけで4つあります。

・京都市観光協会
  「京の夏の旅」や「京の冬の旅」の主催者
・京都市文化観光資源保護財団
  霊鑑寺などはいつもここが主催
・京都古文化保存協会
  「春季、秋季非公開文化財特別公開」の主催者
・京都春秋
  黄梅院、総見院、高台寺などはいつもここが主催

このように、1つの寺院はどこかの団体と強い関わりがあるようです。

ですから、秋の特別拝観などの日程を見ていると、同じような日程の寺院と、全く別の日程の寺院があるのは、主催者毎に日程を決めているからです。
大徳寺の塔頭を見てみるとよくわかります。

また特別拝観でも、その年限りのものや(●や■)、もう例年の定例になっているもの(○や□)も存在します。

C.人員を派遣する高齢者団体や大学のサークル
通常は高齢者団体の方々に頼まれているようです。
秋など人員が不足気味の時は、大学生の神社仏閣研究系のサークルに依頼することもようです。
高齢者団体の方々も京都検定を持っておられたり、その都度勉強会などもされているようで、かなりの知識をお持ちです。

D.われわれ拝観者
このブログを見ているような京都観光好き・・・いや“特別拝観好き”が駆けつける訳です(笑)。

このような感じで“特別拝観”は成立しているようです。

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コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
お馬鹿なコメント (ありさ)
2011-08-28 23:24:43
相国寺の鳴き龍が好きで、京都にいる時に公開されていると行きます。そっかあ、そういえば、「相国寺」塔頭かあ・・・なんか結びついていませんでした!お馬鹿なコメントですみません・・・

西本願寺は、Amadeus様の前サイトで飛龍閣等が無料で参観できること、その方法を知って参観を果たした所の一つです!
其れで言えば、京都御所も、仙洞御所も、「直接事務所に行ってみてトライ!という方法」を教えらえたと言えます・・・
 
 
 
ありささま (amadeus)
2011-08-29 00:13:19
こちらからいろいろな情報を発信していますが、これは本来僕の個人的な趣味ですので、特に苦労して調べている実感は僕にはありません。

本当に好きなんでしょうね。

今後もいろいろ調べて、公開していきますのでよろしくお願いします。

また、僕個人で調べても取り損ねる情報もあるので、その際は皆さんも教えてくださいね。
 
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