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大徳寺7(特別拝観3 聚光院 玉林院)


写真は聚光院の玄関。

聚光院
最近は年1回秋に特別拝観をしています。
戦国武将、三好長慶の菩提を弔っています。

拝観料は800円です。
方丈は向かって表に3部屋、裏に3部屋の計6部屋で、典型的な禅寺の方丈です。
向かって右手が“礼の間(らいのま)”で、客人を招き入れる部屋です。
ここの襖絵は父、狩野松栄の瀟湘八景図ですが、襖絵はここに限らずすべて複製です。

中央の“室中”は本尊がある方丈の中心です。
襖絵は子、狩野永徳の花鳥図で、内陣小襖は松栄の蓮池藻魚図です。
この2つの襖絵にはつながりがあります。
正面から見ると手前にある花鳥図内の水面が、後ろの間にある蓮池藻魚図の上縁にピタリと合います。
要するに花鳥図で水面の上を、蓮池藻魚図で水面の下を描いているように見えるのです。

向かって左手が“檀那の間”で、襖絵は永徳の琴棋書画図です。
“檀那の間”の裏側が、“衣鉢の間”で、襖絵は竹虎遊猿図です。
2頭の虎と豹が1匹いますが、これは西本願寺の書院と同じく、当時豹は虎のメスと思われていたからです。

方丈庭園“百積の庭”は観賞式で苔一面に覆われており、白砂が敷き詰められた庭園ではありません。

方丈の裏には、重要文化財の茶室“閑隠席”と“枡床席”が隣り合わせにあります。
共に3畳の簡素なお茶室です。

玉林院
2010年の「京の冬の旅」で、特別拝観をしていました。
つまり、次の公開がいつかは不明です。
豪商・鴻池家の尽力で再興された塔頭で、拝観料は600円です。

初めに客殿です。
“山水図”などの狩野探幽やその一派の襖絵があります。
前庭はそんなに手が入っている感じではなかったです。

客殿の裏には中庭を挟んで、鴻池家の先祖にあたる戦国武将、山中鹿之助の位牌がある“南明庵”があります。

それに隣接して、茶室の“蓑庵(さあん)”と“霞床席(かすみどこぜき)”があります。
“蓑庵”は壁に藁が塗りこんであり、それが模様のようで趣があります。
“霞床席”は床の間に違棚があるのですが、これと奥の壁との間に隙間があります。
ですから、違棚の後ろに富士山の掛け軸を掛けると、違棚が富士に懸かる霞のように見えます。

庭園ではなく、襖絵や茶室が見所ですね。

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