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特別拝観のシステム(特別拝観1)

ここでもよく取り上げるように、京都では“特別拝観”が四季折々に行われています。

今回、これらがどのようにして成り立っているかを、該当寺院の住職さんのお話や周辺の事実からamadeusが考察しました。

さて、まず
「特別拝観時のみ公開する寺院は、なぜ通常拝観をしないのか」
です。

もちろん、常時文化財を公開していると痛みが激しくなる、修行の邪魔になるなどの理由もありますが、
1つの大きな問題が、
「ずっとお寺に詰めて拝観料を徴収したり、説明や監視をする人員がいない」
ことです。

これを解決すべく以下のようなシステムが形成されています。

まずは構成要素が4つ。
A.特別公開する寺院
B.特別公開を企画運営する団体
C.人員を派遣する高齢者団体や大学のサークル
D.われわれ拝観者

次に全体の流れ。
まずBが季節毎にAを募るようです。
そしてBがCに人員派遣要請をする。
その間Bは広報もする。
期間中は、
CがAにお手伝いに行く。
そして、DがAを拝観する。

こうすることで、それぞれに以下のようなメリットがあります。
A.特別拝観による臨時収入が入る。知名度が上がる。
B.拝観料の一部が収入になる。だからこそ広報も頑張る。
C.金銭的な収入もあるのだと思いますが、社会貢献できる。
D.普段は入れない寺院に拝観できる

という、一石二鳥ならぬ、一石“四”鳥構造になっているのです。

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