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原虫類は怖い。。。①

2008-07-10 23:58:00 | 食中毒に関するメモ
今日は、原虫類による食中毒です

医学・獣医学の分野では、寄生虫の原生動物類を称して原虫類と呼んでいます。
血液や各種臓器に播種性に寄生するものもありますが、糞口感染する腸管寄生性原虫類による食中毒もあります。

では、これら原虫に関して代表的なものをいくつか紹介いたしましょう

1)クリプトスポリジウム
 ・世界的に分布しており、両生類を除くほとんどの脊椎動
  物で感染が認められている
 ・胞子虫類に属する原虫で、この原虫の生活環は無性生殖
  期と有性生殖期に分かれ、同一の宿主内で両者が完結する
 ・有性生殖の結果、オーシストが産生され、宿主糞便虫に
  排出され、これを経口的に摂取することで感染する
 ・オーシストは、胃を経て小腸で脱嚢し、遊出したスポロ
  ゾイドは腸管上皮の微繊毛に寄生胞を形成後、数代にわ
  たり無性生殖を繰り返して増殖し、やがて有性生殖期に
  移行してオーシストの産生に至る
 ・オーシストは塩素等の消毒剤に対し強い耐性を示すが、
  熱や乾燥には弱い
 ・病原因子は特定されて無く、自然治癒するが、免疫不全
  者では自然治癒せず、治療方法もないため死に至る
 ・発生機序は、腸管内でメロゾイトが微繊毛へ侵入・寄生
  を繰り返すことで濃密な感染を生じる
 ・主な原因食品は、サラダなどの非加熱食品や生乳などで、
  主に感染者が調理した食品等を原因とした伝播
 ・感染源及び感染経路は、典型的な糞口感染で、感染者の
  調理した食品を介した伝播、性行為を含む濃密な接触伝
  播、水道水汚染、水泳プールによる感染など
 ・潜伏期間は、6~8日
 ・感染後の症状は、下痢、胃腸炎、腹痛、軽度の発熱、食
  欲不振など
 ・治療法は確立されて無く、対症療法として輸液等の脱水
  症状を防ぐ措置など
 ・予防対策は、衛生管理のみ

2)ジアルジア
 ・鞭毛虫類に属する腸管寄生虫の原虫で、5種類の形態種
  がある
 ・世界的に分布し、特に熱帯・亜熱帯地域に患者が多い
 ・シアルジアの生活環は単純で、栄養体とシストの2形態
  からなる
 ・シストは糞便とともに体外に排出されるが、一般に下痢
  の治まった有形便中にみられる
 ・シストは、外界において長期的に感染性を維持し、塩素
  等の消毒剤に対して強い耐性を示すが、熱や乾燥には弱い
 ・病原因子は、特定されていない
 ・発症機序は、明らかにされていない
 ・主な原因食品は、特定の食材が原因ではなく、感染者に
  よる調理品を原因とした二次感染、汚染された水道水
 ・潜伏期間は、通常6~15日、長いもので75日
 ・感染後の症状は、腹痛を伴った下痢、粘液が混じったり
  悪臭の強い脂肪便、食欲不振、鼓腸、吐き気など
 ・予防対策は、衛生管理のみ

以上、今日は2種類の原虫について話しましたが、原虫と言っても目で見えるレベルではなく、単なる食中毒様の症状ににています
従って、いつもと違うなと思ったときは、必ず医療機関にかかりましょう

次回は、他の原虫をお話しします。でわ。。。


参考:食中毒予防必携 第二版(日本食品衛生協会) より一部抜粋
ジャンル:
食と健康・美容
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