健康回覧板 ~よむクスリ~

◆病気・健康などテーマごとに綴ったブログ◆

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

化学物質による食中毒-鉛-

2008-07-15 20:18:57 | 食中毒に関するメモ
相変わらず、暑い日が続きますね~

さて、今日は化学物質の食中毒3回目『鉛』です

鉛は、日常でよく目にする金属です。自動車のバッテリー、ハンダ、顔料などの製造に欠かせないものです。その反面、昔から毒性の高い重金属と指定sられています。

【性状】
  鉛は蒼白色の柔らかい金属で、沸点1,750℃、融点327℃、
化合物は2価と4価、あと中間的なものがあります。特に
赤色を呈する鉛丹という化合物は、陶磁器の釉薬などに利
用されている。
  鉛とその化合物は自然界に広く分布しており、我々が常
用するほとんどの食品に極めて微量だが含まれている。

【毒性】
 鉛の毒性は、大きく分けて3つ影響が認められている。
 ①造血器への影響
  鉛の特徴的な影響の一つで、体内に吸収された鉛が骨髄
 の赤芽球系組織を特異的に侵襲し、早期にポリフィリン・ヘム代謝
異常をきたす。このことにより血漿中のデルタアミノレブ
 リン酸濃度の増加や尿中の排泄増加が見られたり、末梢血
 の赤血球中にプロトポルフィリンの蓄積が認められる。
 ②末梢・中枢神経系への影響
  不顕性の末梢神経障害としてめっ小神経伝導速度の低下
 が認められる。
 ③消化器系への影響
  鉛による高濃度暴露障害として食欲不振、上腹部不快感、
 便秘などが認められるが、低濃度暴露ではこれらの症状は
 認められない。
 ④その他の影響
  肝臓、腎臓、循環器系への影響は、鉛との因果関係を含
 め未だ不明である。また、内分泌系への影響や生殖機能へ
 の影響は、鉛は内分泌攪乱作用を有する環境ホルモンの1
 つであることから、影響はあるが詳細はまだ不明である。

【主な汚染食品】
  日本においては鉛による食品汚染の報告はない。ヨーロ
 ッパでは、小麦粉、パブリカの鉛汚染がかつて報告されて
 いるのみ。

【感染後の症状】
  鉛の高濃度暴露による中毒症状として、腹部の疝痛、伸
 筋麻痺、貧血、鉛脳症、便秘、食用不振などである。低濃
 度暴露による中毒症状としては、ポリフィリン・ヘム代謝
 異常である。

【治療】
  対症療法が基本で、体内に蓄積した鉛をできる限り速く
 体外に排泄させることである。排泄には、キレート剤を投
 与するが、他の必須金属も排出するため治療は注意を払っ
 て行う必要がある。

【予防対策】
  食品の製造・加工・調理段階での鉛過剰汚染の防止のみ


今日は、鉛の食中毒についてお話ししましたが、日本ではあまり中毒例がないようです

しかし、この世の中何が起こるかわかりません!
症状を知っておくことが治療の第一歩です。


でわ、また。。。。。


参考:食中毒予防必携 第二版(日本食品衛生協会) より一部抜粋
ジャンル:
食と健康・美容
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 化学物質による食中毒-カド... | トップ | 化学物質による食中毒-ヒ素- »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

食中毒に関するメモ」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。