健康回覧板 ~よむクスリ~

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原虫類は怖い。。。③

2008-07-12 22:52:50 | 食中毒に関するメモ
さて、今日は原虫類の最終回です

今日は本当に暑かった1日でしたね
こんな時は、本当に食中毒には気をつけてください

5)ザルコシスチス(住肉胞子虫)
 ・世界中に分布し、多種の哺乳類、鳥類、爬虫類を宿主と
  する
 ・終宿主が筋肉中に寄生するザルコシストを接触すると、
  プラディゾイトが小腸粘膜固有層に寄生して有性生殖に
  よりオーシストを形成する
 ・オーシストの中には2個のスポロシストがあり、スポロ
  シストは4個のスポロゾイトを持つ
 ・スポロシストは便とともに排出され、それを経口的に摂
  取することにより小腸に達し、そこでスポロゾイトが脱
  嚢して腸管を貫通し、血管内皮細胞で増殖してメロゾイ
  トになる
 ・メロゾイトは横紋筋に到達し、多数のプラディゾイトが
  詰まったザルコシストを形成する
 ・病原因子は解明されてないない
 ・人の感染は、食肉(牛肉、豚肉)中のザルコシストを摂
  取する場合と、スポロシストに汚染された食品や水によ
  る感染の2つがある
 ・潜伏期間は、6~48時間
 ・感染後の症状は、吐き気、鼓腸、食欲減退、嘔吐、下痢
  など
 ・予防対策は、食肉の生食を避け、十分に加熱処理するこ
  とと、衛生管理
 ・60℃で15分、70℃で10分、100℃で5分の処理で失活し、
  -4℃と-20℃では48時間後、24時間後に感染性を失う

6)その他の原虫類(簡単に)
 ①サイクロスポラ
  ・胞子虫類の一種で、腸管上皮細胞に寄生する
  ・感染部位は小腸で、主症状は水様性の下痢、食欲不振、
   むくみ、鼓腸、嘔吐、筋肉痛など
  ・潜伏期間は、1週間前後
  ・日本での感染例は今のところなし
 ②戦争イソスポーラ
  ・HIV/AIDS患者などでの日和見感染や、旅行者下痢症の
   病原体となっていることが多い
  ・糞便中のオーシストにより汚染された飲食物の経口摂
   取による感染
  ・感染後の主な症状は、水様性の下痢など
 ③ブラストシスティス
  ・原因食は不明で、感染は汚染された飲料水によるもの
   と推測されているが、細かいことはまだ完全には解明
   されていない?
  ・主な感染後の症状としては、腹痛、下痢、鼓腸、食欲
   不振など
  ・治療には、メトロニダゾールが有効
 ④バランチジウム
  ・繊毛虫の病原体で、栄養体とシストの2形態をとる
  ・豚に寄生しており、豚との接触が多いところでこの感
   染はよく見られる
  ・寄生部位は大腸で、感染後の症状は血便
  ・治療には、テトラサイクリン、メトロニダゾールが有効

以上で、3回にわたって寄生虫に関しての食中毒をお話し致しました
ある程度共通して言えることは、基本的に人を介した2次感染によるものが多いと言うことです
そして、特に高温・多湿の地域に多く発生することが多いということです

海外旅行に行くときは、これらの原虫類の感染に十分気をつけるとともに、以前もお話ししました、真菌・カビ毒などにも十分気をつけるとともに、旅行前は現地の状況をよく調べて対策をとれるようにしてから生きましょう

では、今日はこれで。。。


参考:食中毒予防必携 第二版(日本食品衛生協会) より一部抜粋
ジャンル:
食と健康・美容
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