健康回覧板 ~よむクスリ~

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化学物質による食中毒-銅-

2008-07-19 21:03:04 | 食中毒に関するメモ
みなさん、ついに東海・関東は梅雨が明けましたね
さらに暑い日が続くのが。。。。。

さて、今日は『銅』についてです

【性状】
  銅は、自然銅として天然にも金属として存在している。
  銅は生体内では通常2価のイオンとして存在し、特殊な
 有用の場合の時は1価として働いている。銅は空気中の二
 酸化炭素と水に反応して、緑色の「さび」を形成します。
  銅は、赤血球中のヘモグロビンが形成される際に必須な
 元素であり、また、体内の多くの同結合酵素の補因子でも
 あります。

【毒性】
  経口摂取された銅は、主に十二指腸や小腸上部で吸収さ
 れる。血中でアルブミンをはじめとする種々のリドカイン
 に結合してそのほとんどが肝に移行し、セルロプラスミン
 (銅結合タンパク質)として取り込まれ、再び血中に放出
 されて他の臓器に移行する。セルロプラスミンは、鉄の代
 謝に関連して、2価鉄を3価鉄にする働きをするため、銅
 不足により鉄欠乏性貧血に類似の貧血を起こす。
  排泄は、主に胆のうを経て糞として排泄される。

【感染源】
  銅を多く含み食品(レバー、ココア、イカ、タコ、カキ、
 ゴマ、大豆など)、銅製容器からの酸性食品類への溶出、
 銅化合物の誤飲

【感染後の症状】
  銅の急性中毒は、可溶性の2価銅を約10mg以上摂取した
 場合に発生し、腹痛、嘔吐、下痢などの症状を呈し、重症
 の場合はショック症状を起こす。
  慢性中毒症では、虚弱、食欲不振、黄疸、ヘモグロビン
 尿症などを呈する。

【対処療法】
  急性中毒症の場合は、銅摂取後直ちに胃洗浄を行い、そ
 の後BAL(キメルカプロール)やペニシラミンによる治
 療を行う。

【予防対策】
  酸性食品の調理に際し、銅製の容器や調理器具を使用ま
 たは保存容器として用いないこと。


以上、あまり現在では見られない中毒だと思いますが、実は近くにも可能性があるのです
それはこの2年間で3件も起こっているものなのです

『銅製の鍋で製造した焼きそば』によるものなのです。これは焼きそばを作る際に使用するソース中の酸(主に酢酸)や塩類が銅の溶出を促進した事、または、銅製の鍋の洗浄において表面を傷つけた事による銅の残渣が残っていて、それらを経口摂取した感染です

では、今日はこの辺で。。。
次回は化学物質の食中毒の最終回です。。。


参考:食中毒予防必携 第二版(日本食品衛生協会) より一部抜粋



  
ジャンル:
食と健康・美容
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