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摂食障害 - 診断基準と身体的徴候 ① -

2008-12-12 21:38:39 | 摂食障害に関するメモ
今日は、神経性食欲不振症(Anorexia Nervosa:AN)の診断基準と徴候についてお話しします

まずは、もう一度神経性食欲不振症とはどんなものであるかをお話し致します。

神経性食欲不振症(神経性無食症)とは、何らかの理由で食べられなかったり、食べなくなってやせてしまい、健康を害する病気で、若い女性によくみられるタイプの摂食障害です。

この障害の典型的な経過例は、次に示すものです

 ①ダイエットを開始
   ↓
 ②ダイエットを続けているうちに自分をコントロール
  することが出来るという過信が生まれる
   ↓
 ③体重を減らすためのさまざまな行動が加わる
   ↓
 ④健康を損なう


では、実際に神経性食欲不振症の診断基準と実際に現れる身体的徴候についてお話し致します

 1)診断基準
  ①標準体重の-20%以上のやせ
  ②食行動の異常(不食・大食・隠れ食いなど)
  ③体重や体型について歪んだ認識や過剰な影響
   (体重増加(肥満)に対する極端な恐怖など)
  ④発症年齢:30歳以下
  ⑤女性の場合は無月経
   (月経周期が連続して少なくとも3回欠如する)
  ⑥男性の場合は性欲、性的能力の減退
  ⑥やせの原因と考えられる器質がない

 2)身体的徴候の例
  ①体型が通常の範囲を超えて痩せている
  ②無月経がみられる
  ③皮膚は通常乾燥し弾力を失っている
   (時に黄染している)
  ④浮腫がみられることがある
  ⑤産毛が主に背中や四肢に密生する
  ⑥髪はもろく抜けやすいが、恥毛ろ腋毛は正常
  ⑦歯は栄養失調のため変色し、エナメル質の腐食がみられる
  ⑧低体温、徐脈、低血圧がしばしばみられる
   (収縮期血圧80mmHg以下も時にある)

以上、神経性食欲不振症の診断基準と身体的徴候例ですが、本摂食障害のタイプは、環境-精神-身体-行動の相互干渉的病態が特徴です。従って、現在は病因も多元論的に解釈されています。

症状は、患者個々の体重、病悩期間、食行動様式などにもよりますが、身体面から心理・認知・行動面まで幅広い障害を有します。

現段階では、摂食障害を直接引き起こす原因となる物質は同定されていませんが、レプチンやオレキシン、グレリンなどのホルモンをはじめ多くの生理活性物質が、低栄養や習慣性の過食・嘔吐などによって分泌や作用力の影響を受けて、食欲調整系に関与していると考えられています。

また、大脳の萎縮や側脳室の拡張と大脳の平均血流量低下、更に帯状回を中心とする前頭葉などの局所脳血流量の低下が報告されています。


次回は、神経性過食症についての診断基準と身体的徴候についてです

でわ、また。。。。。


  参考:摂食障害の診断と治療 ガイドライン2005 / マイライフ社
ジャンル:
食と健康・美容
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