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動物性自然毒 - シガテラ毒 -

2008-08-22 23:21:12 | 食中毒に関するメモ
さて、今日は動物性自然毒の2回目です

今日は『シガテラ毒』についてです
フグ以外にも、食中毒に関与している魚類の自然毒は数多くあります。その中でも代表といえるものは、シガテラ毒です。

【シガテラ毒】
  熱帯から亜熱帯海域、特に珊瑚礁海域に生息する魚類を
 原因とする死亡率の低い食中毒を総称してシガテラといい
 ます。
  シガテラ毒魚は、数百種に及ぶといわれており、中でも
 問題となる魚種は、ウツボ科のドクウツボ、カマス科のド
 クカマス(オニカマス)、スズキ科のマダラハタ、バラハ
 タ、フエダイ科のイッテンフエダイ、バラフエダイ、ブダ
 イ科のナンヨウブダイ、ニザダイ科のサザナミハギなどの
 約20種であります。毒性は筋肉より内蔵の方が数倍高い
 ですが、中毒の大半は筋肉の摂取により生じています。

 1)毒成分
   毒成分は、脂溶性のシガトキシン類であるシガトキシ
  ン1Bと、水溶性のマイトトキシンです。シガトキシン
  及びマイトトキシンはいずれも複雑な構造をしたポリエ
  ーテル化合物です。
   シガトキシンB1は、フグ毒のテトロドトキシンの30
  倍、マイトトキシンは200倍の毒性を持ち、微生物由
  来の毒性を除けば生物ドクの中で最強といわれています。
   シガトキシンもマイトトキシンも神経毒として作用し、
  シガトキシンはナトリウムチャンネルをブロックするテ
  トロドトキシンとは反対に、ナトリウムチャンネルを活
  性化し、細胞外から細胞内へのナトリウムイオンの過剰
  流入を招きます。マイトトキシンはカルシウムチャンネ
  ルに作用し、細胞内のカルシウム濃度を高めます。

 2)中毒の症状
   中毒症状は食後30分~数時間で現れ、温度感覚異常、
  筋肉痛、関節痛などの神経障害、下痢、嘔吐などの消化
  器系障害、血圧低下などの循環器障害が見られる。死亡
  することはまれでありますが、神経系障害は長期間続く
  ことが多く、回復には数ヶ月要することもある。一度中
  毒を起こすと次の中毒では過敏になり、症状が重くなる
  傾向があります。

 3)治療法
   現在のところ、効果的な治療法は確立されていません。

 4)予防対策
   ドクカマスは食用禁止措置が執られており、また、そ
  の他のシガテラ毒魚も魚市場で見つけ次第廃棄処分とさ
  れているため、流通段階では食用としては出ることがな
  いとされています。

シガテラ毒は、フグ毒より毒性的には強い成分を保有していますが、死亡率は低くまれである反面、回復に時間がかかることがあります。この自然毒は基本的に摂取する可能性が低い物ですが、釣りなどをしてその魚の鑑別を誤ったときに中毒にかかることがあるため、むやみに安全と決めつけず、専門に人に見てもらうようにしましょう


でわ。。。また。。。


参考:食中毒予防必携 第二版(日本食品衛生協会) より一部抜粋
ジャンル:
食と健康・美容
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