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動物性自然毒 - フグ毒 -

2008-08-21 23:57:08 | 食中毒に関するメモ
さて、今日からは動物性自然毒についてです

動物性自然毒は、主に魚貝類により起こる中毒症で、6回に分けて話したいと思います
今日はその1回目として『フグ毒』についてです

【フグ毒】
  フグ毒は、テトロドトキシン及びその同族体からなり、
 現在では30以上のテトロドトキシン誘導体が確認されて
 います。テトロドトキシンは強力な神経毒で、Na+チャ
 ンネルに特異的に作用して、Naイオンの透過を妨げるた
 め、筋肉の末梢神経及び中枢神経を麻痺させます。テトロ
 ドトキシンは微量で毒性が強く、ちなみにマウスの半数致
 死量(LD50)は、静脈投与で8.7μg/kg、腹腔内投与
 で10μg/kgであり、非常に毒性が強いことがわかります。

  処理等により人の健康を損なう恐れがないと認められる
  フグの種類および部位

    科名   種類        部位
                筋 肉  皮  精 巣

   フグ科  クサフグ    ○   -   -
        コモンフグ    ○   -   -
        ヒガンフグ    ○   -   -
        ショウサイフグ  ○   -   ○
        マフグ      ○   -   ○
        メフグ       ○   -   ○
        アカメフグ    ○   -   ○
        トラフグ      ○   ○   ○
        カラス       ○   ○   ○
        シマフグ     ○   ○   ○
        ゴマフグ     ○   -   ○
        カナフグ      ○   ○   ○
        シロサバフグ   ○   ○   ○
        クロサバフグ   ○   ○   ○
        ヨリトフグ     ○   ○   ○
        サンサイフグ  ○   -   -

 ハリセンボン科 イシガキフグ   ○   ○   ○
        ハリセンボン   ○   ○   ○
        ヒトヅラハリセンビン  ○   ○   ○
        ネズミフグ     ○   ○   ○

  ハコフグ科 ハコフグ    ○   -   ○

  ※上記の表の内容は、再度専門家に確認してください



 1)主な汚染食品、有毒食品
   フグ毒中毒の主な原因食品は、その名の通りフグ科魚
  類であります。一般的に、肝臓と卵巣の毒性が強く、腎
  臓、腸、胆嚢などの内臓、皮、精巣も毒性があります。
  筋肉には一般的に毒性がないかあっても低いとされてい
  ますが、中には高濃度のフグか魚類があるので注意が必
  要です。

 2)中毒の症状
   フグ毒による中毒症状は、食後20分~3時間程度と
  短時間であらわれます。中毒症状は臨床的には4段階に
  分けられています。
  ①第1段階
    口唇部および舌端に軽い痺れがあらわれ、指先に痺
   れがおこり、歩行が難しくなります。同時に頭痛や腹
   痛を伴うことがあります。
  ②第2段階
    不完全運動麻痺が起こり、嘔吐後まもなく運動不能
   になり、知覚麻痺、言語障害が顕著に表れるようにな
   ります。同時に、呼吸困難、血圧降下が生じるように
   なります。
  ③第3段階
    全身の完全麻痺症状が現れ、骨格筋は弛緩して、発
   声はできるが言葉にはならず、血圧が更に低下し呼吸
   困難となる。
  ④第4段階
    意識の消失が始まり、呼吸が停止します。呼吸停止
   後心臓はしばらく拍動しますが、やがて停止し死亡と
   なります。

 3)治療法
   現在のところ、効果的な治療法および解毒剤はないの
  が現状です。中毒の初期段階では、催吐や胃洗浄は有効
  な場合がありますが、中毒が進行した場合は誤嚥の原因
  となります。初期状態の段階から、人口呼吸等で呼吸を
  確保することが、有効で確実な対処療法の一つでありま
  す。

 4)予防対策
   フグ毒中毒の予防の基本は、許可されたフグの種類と
  部位以外を食べないことが絶対である。フグは地方によ
  って名称が異なることから、鑑別に関しては細心の注意
  を払うとともに、可能な限り専門家に問い合わせた方が
  よい。フグ毒は一般的な加熱処理では分解しないことか
  ら、可能であれば都道府県条例で定めたフグの取り扱い
  資格を有した専門店で購入し、摂食することが確実な予
  防法であり、個人で釣ってきたフグを過程で料理するこ
  とは危険である。また、冷凍フグについては注意が必要
  で、皮や内臓の毒性が強いフグ類の場合は、解凍により
  筋肉に移行して筋肉が毒性を示すことがあるのでくれぐ
  れも気をつける必要があります。


フグ毒は、中毒症状が出始めると治療するにはかなり難しいのが現状だと思います。つい数ヶ月前も資格を持たない人による調理で死亡者が出ていました。予防対策にもありましたように、必ず取扱い免許を持った人による調理のフグを食べるようにしましょう


でわ。。。また。。。


参考:食中毒予防必携 第二版(日本食品衛生協会) より一部抜粋
ジャンル:
食と健康・美容
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