健康回覧板 ~よむクスリ~

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便秘 - 特定保健用食品 -

2008-11-04 23:50:47 | 便秘に関するメモ
さて、今日は便秘の特定保健用薬品(トクホ)についてです

みなさん「トクホ」とはご存じですか?

特定保健用食品とは、身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含んでいて、「お腹の調子を整える」など、特定の保健の目的が期待できることを表示できる食品のことです。

このような、「保健の用途」を表示するには、個別に生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性等に関する科学的根拠に関する審査を受け、厚生労働大臣の許可を受けることが必要です(健康増進法第26条)。

許可を受けたものには、許可証票がつけられています(人が背伸びをした絵柄のマーク)。

便秘に関するトクホの食品は、お腹の調子を整えるものをさします
乳酸菌を含む食品、オリゴ糖を含む食品、食物繊維を含む商品の3種類に許可が与えられています。


1.乳酸菌
  乳酸菌はオリゴ糖などの糖を分解して乳酸や酢酸を
 作り出す菌の総称です。菌の形から球状のものを乳酸
 球菌、棒状のものを乳酸桿菌、また、酸素の有無にか
 かわらず増殖する乳酸球菌、乳酸桿菌と酸素があると
 ころでは生育できないビフィズス菌などの分け方があ
 ります。
  医薬品や食品の分野では乳酸桿菌、ビフィズス菌が
 多く使われているようです。
  腸内のビフィズス菌を増やすことが大切ですが、ビ
 フィズス菌は酸に弱く、そのまま食べると腸まで届か
 ずほとんど死滅してしまいます。
  乳酸菌飲料やヨーグルトを毎日摂取していても、ほ
 とんどのビフィズス菌は胃の中で死んでしまい、腸内
 に定着・増殖することができないわけです。そこで、
 生きたままビフィズス菌を直接腸まで届けるように、
 腸で溶ける腸溶性カプセルの薬剤や食品(ラクトバチ
 ルスGG株、ビフィドバクテリウム、ロンガムBB536他)
 ができました。
  作用としては、ビフィズス菌をはじめとする乳酸菌
 の整腸作用がどの様な機序で効果を示すのかは不明で
 すが、増殖に伴い産生する乳酸や酢酸が腸の蠕動を促
 進し、正常な便通を促すものと考えられます。
  また、腸内が酸性になることから、カルシウムや微
 量元素は酸に溶けて腸から吸収されやすくなります。

2.オリゴ糖(難消化性オリゴ糖)
  胃や小腸で吸収されずに大腸に達したオリゴ糖は、
 善玉菌(乳酸菌など)のエサになり、善玉菌が増える
 ことにより作り出された酢酸や乳酸などにより腸内は
 酸性になります。悪玉菌(大腸菌など)は酸性が苦手
 なので増殖ができず、腸内環境が浄化され、下痢を防
 ぐことになります。
  また、この酸が大腸壁を刺激して腸の蠕動を促し、
 便秘を解消してくれます。
 1)ラフィノース
   砂糖大根(甜菜)から分離精製される、三糖類の
  オリゴ糖のことです。下痢に対する最大無作用量は
  個人差が大きいですが、成人として1日約3gとい
  われています。 
 2)大豆オリゴ糖
   大豆に含まれる糖類の総称をいいます。直射日光
  を避け涼しいところに保存します。
 3)フラクトオリゴ糖
   アスパラガス、ニンニク、ゴボウ、タマネギなど
  の野菜類やハチミツに少量含まれているものです。
  下痢に対する最大無作用量は体重1kg当たり男性
  0.3g、女性0.4gといわれいます。カルシウ
  ムや鉄、マグネシウムなどのミネラルの吸収を促進
  する働きがあります。
 4)キシロオリゴ糖
   食物繊維に加水分解酵素を作用させて作られます。
  カルシウムや鉄などのミネラルの吸収を促進する働
  きがあります。
   下痢に対する最大無作用量は体重1kg当たり約
  1.3gと言われています。
 5)ガラクトオリゴ糖
   母乳、牛乳の初乳中に含まれています。カルシウ
  ムや鉄などのミネラルの吸収を促進する働きがあり
  ます。
   下痢に対する最大無作用量は体重1kg当たり約
  0.3gといわれています。 
 6)イソマルトオリゴ糖
   でんぷんを原料として生産され、酵母により分解
  されず、清酒、味噌、ハチミツに含まれています。
   下痢に対する最大無作用量は体重1kg当たり約
  1.5gといわれています。
 7)乳果オリゴ糖(ラクトスクロース)
   ショ糖と乳糖から作られます。カルシウムや鉄な
  どのミネラルの吸収を促進する働きがあります。
   下痢に対する最大無作用量は体重1kg当たり約
   0.6gといわれています。
 8)ミリクオリゴ糖(ラクチューロース)
   ラクチュロースは、牛乳中の乳糖から作り出した
  オリゴ糖です。二糖類で天然には存在しません。乳
  糖をアルカリ性で処理して作られます。
 9)コーリ-オリゴ糖
   完全に抽出しきっていないコーヒー粕を由来とす
  る天然オリゴ糖のことです。
   1日2杯が目安とされています。

3.食物繊維
  食物繊維は、次の2つのものに分けられます。

 1)難溶性食物繊維
   腸内細菌では分解されず、排便量を増やすことで
  腸の蠕動運動を刺激して便秘を改善します。

  ①サイリウム種皮由来の食物繊維
    (水溶性、難溶性いずれの働きをもつ)
    難溶性食物繊維が水分を吸収すると30~40倍に
   膨らみます。月経時および貧血気味の人は鉄分の
   補強をして下さい。
       →「コレステロールが高めのな方の食品」
  ②ビール酵母由来の食物繊維
    ビール酵母細胞壁は90%程度が難消化性の多糖
   およびタンパク質で構成されています。大量に摂
   取しても下痢などの副作用は出ていません。
  ③寒天由来の食物繊維
    寒天の中に含まれる食物繊維で、体内では消化
   吸収されにくいです。直射日光、高温多湿の場所
   を避けて、冷暗所に保管して下さい。

 2)水溶性食物繊維
   腸内細菌のエサになり、善玉菌が増えることによ
  り作り出された酢酸や乳酸などにより腸内は酸性に
  なります。悪玉菌は酸性が苦手なので増殖ができず、
  腸内環境が浄化され、下痢を防ぐことになります。
   また、この酸が大腸壁を刺激して腸の蠕動を促し、
  便秘を解消してくれます。

  ①難消化性デキストリン
    難溶性のでんぷん粉末を加水分解して水溶性に
   して、さらにアミラーゼで加水分解、イオン樹脂
   で脱塩、脱色して作られます。
  ②グアーガム分解物(ガラクトマンナン)
    インド、パキスタン地方に生育する豆科植物グ
   アー(Cyamopsis tetragonoloba)の種子を原料と
   するグアーガムを酵素(ガラクトマンナナーゼ)
   で分解・精製したものです。
    一般に増粘安定剤や乳化剤といった食品添加物
   として広く利用されてきました。
  ③ポリデキストロース
    人工的にブドウ糖とソルビトールを9:1で混ぜ
   てクエン酸を加えて加熱して合成されます。
    下痢に対する最大無作用量は体重1kgg当たり
   約0.3gといわれています。 

 難溶性、水溶性いずれの食物繊維も胃や小腸の消化酵素では分解されず、そのまま大腸に達し、ともに便通を改善する働きを示します。


 以上、お腹の調子を整えることにより便秘によいとされているトクホについてお話し致しましたが、あくまでトクホは「薬」ではなく「食品」と言うことを忘れないで下さい。

 従って、服用してすぐ効くというものではなく、長期間服用することで体質を改善し調子を整えるものであることと理解して摂取するようにして下さい。

 尚、お腹の調子を整えるトクホはどのような商品があるのかにつきましては、ドラッグストアーや薬局等に相談し、必ず自分にあったものを少量から試してから長期摂取するようにして下さい。


でわ、また。。。。。



ジャンル:
健康食品・飲料
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