ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

お爺さんが語る郷土の歴史(5) 印南野台地(2)印南野台地は海の底

2017-10-10 10:46:44 | お爺さんが語る郷土の歴史

 

    印南野台地(2)・ 印南野台地は海の底

 前号のブログで印南野台地を確かめてください。

 「印南野台地もかつて海の底であった」と言われて、信じることができますか。

 答えは、そのとおりで海の底だったのです。

 それでは、印南野台地は、どのように形成されたのでしょう。

 図を見てください。この図は24・5万年前ごろの海岸線・水際線(推定)です。

 現在の印南野台地のほとんどは見当たりません。そのはずです。そこは海の底だったのです。

 この海に川を中心として周辺から猛烈な勢いで土砂が流れ込みました。

 土砂は、海底でたまります。海底ですから比較的水平に堆積します。

 今度は、印南野台地にあたる海底の部分の隆起がはじまりました。

 そして、比較的平らな海底であった海底が徐々に地上に姿を現しました。これが印南野台地です。

 印南の台地の隆起のようすは一様ではではなく、東の隆起が大きく西の平岡・野口辺りでは規模の小さな隆起でした。

 現在でも印南野台地の隆起は続いています。

 隆起の速度は、平岡町あたりでは年間0.125mmで、東の明石市魚住町辺りでは0.35mmとなっています。

 印南野台地の地形には、誕生には、隆起作用の外に気候変動という、もう一つの要素が加わり特徴ある台地を作りあげています。

 気候変動と印南野台地については、次号になります。(no3745)

 *図:24・5万年前ごろの海岸線・水際線(推定)(『加古川市史(第一巻)』より)

 ◇きのう(10/9)の散歩(11.422歩)

 

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