言葉の散歩 【歌舞伎・能・クラシック等を巡って】

日本の伝統芸能や音楽を中心に、感じたことを書かせていただきます。

昭和51年5月号の演劇界

2017年02月13日 | 歌舞伎・能など
今日からブログを始めることにしました。
日々の中で感じたこと、考えたことをお話しする中で、私を知っていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

趣味、好きなものを挙げるとするなら、その中に歌舞伎や能、クラシック音楽の鑑賞も入ると思うのですが、もしかすると本当は、鑑賞そのものよりも、舞台やステージ上に繰り広げられたものを表現した文章が好きなのかもしれません。

演劇出版社から発行されている『演劇界』という雑誌があります。
昭和51年5月号で志野葉太郎氏が、四月の歌舞伎座夜の部、先年亡くなった勘三郎(当時は勘九郎)の「鏡獅子」について、厳しいけれどもとても期待をこめた批評を書いていらっしゃいます。

例えば、不十分な内容の指摘としては、
「…全般的にいって夫々の部分の心持の仕分けが十分でないため、一本調子になる嫌いがある。」
「引っ込みは熱演であるが、少し技巧的に過ぎた。」
等々。
けれども総括としては、
「六代目、七世三津五郎没後、松緑の不調以来踊りで見せる俳優がいなくなった現在、この人の将来に期待感を抱かせる程に上々の出来を示した『鏡獅子』といえるのである。」

これは勘三郎さんにとって、きっととても嬉しい言葉だったに違いありません。
そしてこのような文章は、舞台を見た者にとっても、また見なかった人にとっても、思いや想像をかきたててくれるように思います。
 
この舞台については又いずれお話しさせていただきたいと思っていますが、このような文章の魅力を、これを読んだ頃から感じ始めたのだと思います。



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