この広い世界を。

可愛い歳月。
思ったことの記録。

タガタメ。

2014-07-28 23:22:16 | ひとしずく。


  「子供らを被害者に加害者にもせずに
   この街で暮らすため まずなにをすべきだろう?
   でももしも被害者に加害者になったとき
   出来ることと言えば
   涙を流し 瞼を腫らし
   祈るほかにないのか?」


  「この世界に潜む 怒りや悲しみに
   あと何度出会うだろう それを許せるかな?」


  「子供らを被害者に加害者にもせずに
   この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
   でももしも被害者に加害者になったとき
   かろうじてできることは
   相変わらず性懲りもなく
   愛すこと以外にない」



未成年による悲しい事件があるたびにこの歌を思いだします。

愛せる自分でありたいなと思うのです。





祭りがキラキラ楽しくて。

2014-07-10 11:44:29 | LOVEと絶望の果て。


言葉の雨が降ってくる。

それは透明でまるくて、柔らかい雨。

それを包むように、色とりどりのまるがゆらゆらとはじけ飛ぶ。

それにわたしはうっとりと見とれる。


台風前の湿った風がよく似合う。
その風に揺れる木々のゆらめきがよく似合う。

そういえば去年のあの日もそうだったね。




スピッツのアリーナツアー「THE GREAT JAMBOREE 2014 “FESTIVARENA”」
7月9日の武道館初日に参戦してまいりました。

スピッツ初の単独での武道館公演です。


「シロツメクサのうたが好き」という母と一緒に、
大きな玉ねぎの下で、透明の雨やかわいい色のまるにうっとりとしてきました。


やっぱり好きなのです。

このお歌世界のなかにあるしゃがみこんで泣きたくなるような何かが。

この何かはなんだろう。


僕のままで、光を見ようとすること。

僕のままで、空を見上げること。

僕のままで、かわいいものを見ること。

僕のままで、この小さななにかを守ること。

都合よく羽ばたけない僕。


だからこそ、見れるもの。できること。守れること。

そうゆうことを忘れたらいけない。


大きなことはできないよ。

でもこの小さな小さな祈りを強く守ることならできる。

お歌のなかにある色とりどりに遊びながら、
そうゆうことを何度でも思った。


あの日から、それはずっと思っている。


この小さな祈りでいいのだ。


ゴミできらめく世界にひそむかわいい光を見つけつづけてゆくのだ。












時には珈琲が必要なときもあるのです。

2014-07-04 17:44:21 | なごみもの。

頭や心が、しんと静かできらりと美しいものを求めています。

現実がぱちりと遮断され、
時を刻む概念がクオーツから日時計に変わるような空間。

なので、ひさしぶりに美術館に行こうかなと思っていたのですが、
雨降りに気持ちがめげてしまい出かけそこなった休日。


今日は金曜日。

週末しか営業していないずっと気になっていたカフェギャラリーの営業日です。

たまたま近くに行く用事があったので寄ってみることにしました。



行田市にある高澤記念館

国登録有形文化財に指定されている、
江戸末期に建てられた名主さんのお屋敷です。


ジャズの流れるレトロなテーブルと椅子がおかれたカフェスペースでは、
優しい味をしたケーキとほろ苦いどっしりとした珈琲をいただきました。



しっかりとお手入れされてはいないお庭や、
きちんとおかれているのだけれどどことなく乱雑さを感じるギャラリースペースが、
お利口さんな毎日から離れたこの空間ではかえって心地がよく、
図書館で古い本を見つけたときのような、宝物の色ににた時間を過ごすことができました。