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タケダコラム-13

2017年03月15日 | アフリカンダンス

先週、メルマガには載せたのですが、HPに出し損なった分のタケダコラムです。週が変わっちゃいましたが、こちらも読んでいただけるとうれしいです。ちょいと長いですが‥‥


(以下、アフグル通信(先週号)より一部転載)

 

珍しく、タケダコラム連続掲載であります。先週に引き続き、ジェンベの3つの音について。

前回、3つの音、特にトンについて、自分の個人的な意見を書きました。
パキパキジェンベの、しかも最近のモデルは、トンを身につけるのに不向き、という話を書きましたが、あれは本当だと思ってます。
ただ、当てはまるのはたぶん、初心者から中級くらいまでかな‥‥中級というのは、手が慣れてきて、トンとスラップの打ち分けを意識する余裕が出てきたけど、具体的に、叩き方の何が音色を決めてるかまでは見当つかないよ、くらいのレベルですね。
あと、買った当初はパキパキでも、月日が経つと自然と皮が緩んでくるので、いい程度に緩んでれば、それが習得の助けになるかもしれないですね(緩みすぎても、それはそれで困るんだけど)。

まあしかし、今は、国籍を問わず、いろんな素晴らしいジェンベプレーヤーの演奏が、動画や音源で、ことによってはナマで、見たり聴いたりできるわけなので、この「3つの音の出し方」に興味のある方は、とりあえず、いろんなジェンベ演奏に、先入観なしで耳を傾けていただければ、と思います。
そうすると、ベース、トン、スラップという3つの音がある、というところまでは同じでも、場所によって、世代(時代)によって、あるいはドラマー個人個人によって、叩き方や音色がちょっとずつ違っていることに、気がつかれることでありましょう。
‥‥な〜んて書いちゃったら、結局、何がいいんだか悪いんだか、さっぱりわからんぞ〜!もう〜はっきりしないオトコなんて嫌い!なんて言われちゃいそうですが(笑)。

しかしね、こういうのって、好き嫌いならまだいいんだけど、良い悪いなんて断言するのは難しい‥‥ちょっと、しゃべり言葉の分類に通じるものがあるような気がします。

たとえば、東京の人はよく「大阪弁」っていうけど、大阪の人がみんな同じ言葉をしゃべってるわけじゃないですよね。
自分は、幼い頃から高校卒業するまで、川西市という、大阪郊外のベッドタウンで育ちました(地域的には兵庫県になる)。梅田、あるいは浪速とか難波と呼ばれる、いわゆる「生粋の大阪」「大阪の中心」とは、全く違う場所、違う雰囲気なんです。言葉も、当然、違う。
さらに、父は鳥取県出身、母は高知県出身、ご近所にも、大阪以外の出身者がたくさんいた。中学高校は神戸だったら、神戸弁も少し入ってる。
そんな環境で育った自分が話してたのは、関西弁ではあっても、決して、大阪弁ではない。「ワシって、いったい何弁なんやろ?」と考えれば考えるほど、答えに詰まってしまう。
でも、大阪をよく知らない東京の人からしたら、大阪弁の一言で片付けられますね。
そして、大阪マニアな人(どんな人だ?)からは「アンタの大阪弁、違っとるで」とか言われたりする(笑)。
これ、多少困ります。だって、本当にずっと、その言葉をしゃべって育ってきたわけですから(今は全然使ってないけどね)。ドラマに出てくるような大阪弁じゃなくても、それが自分にとってのリアルだし、真実なのです。

‥‥で、長々と自分の出自を話しちゃいましたが、要は、これと同じような、多様性、分類のできなさ、みたいことが、ジェンベのスタイルにも言えるんじゃないかと思うわけです。

かつて(いや、今でもですが)初心者の人にトンとスラップの音の出し方を説明するとき、ざっくり2つの方法があって、片方がギニア式、もう片方がマリ式という印象でした。実際、ギニア人やマリ人ドラマーが、だんだんに国の外に出てくるようになって、直接習えるようになってきたぜ、ラッキー!‥‥という時代(幅はあるが、アメリカだとたぶん1990年代くらい?)には、ギニア人の先生と、マリ人の先生で、教え方がきっちり二派に、わかりやすく分かれていたように見えてたりもした。
が、もちろん実際は、同じマリの中、同じギニアの中だって、昔からいろんな奏法が存在しただろうし。当然、叩き方もさまざまあったでしょう。いや、実際、たくさんあるんです!
さらに、スマホやインターネットのおかげで、アフリカにおいても、個人個人で、いろんな情報を知り、演奏に取り入れる、またそれを発信して他のドラマーがコピーする、いわば「スタイルの相互影響」みたいなことが急速に進んでいるんじゃないかな〜。最近のジェンベ動画を見てると、そんな気がします。

なので!とにかく、3つの音の出し方は、(細かく見ていくと)何通りもあると‥‥も〜、やっぱり、はっきりしないオトコって嫌いっ!‥‥はい、すいません。

ちなみに、3つの音の中でも、特に、トンとスラップの音は、お互いにすごく関係がある。「トンがこの音色だから、スラップはこの叩き方が合う」みたいな、片方の音でもう片方の音も決まってしまうような、そんな密接な関係があります。
ベースももちろん、他の二つの音と関係が深くはあるんだけど、トンとスラップの関係の緊密さには及ばないのではないか、と思う。
ご存知のように、ベースを叩くときは、手を打面の中心方向にいったん移動させて、位置を大きく変えます。トンとスラップは、叩くときの手の位置が、お互いとても近いので(位置が全く同じ人もいるくらいだ)、ハンドリングという意味でも、表裏一体なところがあるんだよね。

話を元に戻すと、自分が、長年、たくさんの先生達に教わり、練習し、試行錯誤を繰り返してやっと身につけることができたノウハウやコツって、いろんな音の出し方の中の、ほんの一部だったんだ〜ということが、たくさんの動画を見ていると、だんだんに見えてきます‥‥ちょっとガックリもくるけど、でも、面白いですね。長く関わってきたジェンベの世界でも(当たり前だが)、まだまだ、知らないことがたくさんあるんだ!

‥‥そんなわけで、今、ワタクシがちゃんと見せられる、教えられる音の出し方は、その一部のスタイルについてなんです(他のスタイルは、話のネタにちょい真似するくらい)。

たかが音の出し方じゃん、打楽器でしょ?リズム楽器でしょ?と思われる方もいるかもしれないが、実は、その音の出し方に合うフレーズがあり、リズムパターンがあり、さらにはアレンジがある、と考えたら、どうでしょう?
歌い手の声質で、歌い方や得意な曲が決まってくるように、ジェンベの音色の特質によって、どんな音楽になるのかが、おおよそですが、決まってくる。そういう面があると思います。

ちなみにどのスタイルでも、3つの音のバランスがそれなりにいい、という、そこだけは、良い演奏、良い音の出し方に共通してるとは思いますね〜。バランスの取り方自体は、同じというわけではないですけど。

 

 

 

 

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