現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第75回:フィクション

2016-12-09 01:50:55 | 日記

「Nさん、週刊新潮の新聞広告に『森喜朗に勝てない小池百合子貧弱ブレーン』こんなのがあったよ」

 Nの仲間がNにこう言った。

「ある大物が仕掛けているのだろう」

 Nが答える。そして、

「森喜朗委員長の行動に目を光らせていないと、せっかく小池百合子都知事が二兆円に抑えた五輪予算が、はるかに三兆円を超えて四兆円くらいに膨れ上がる恐れがある」

 こう言った。

「うわあ・・・・・・・・」

 Nの仲間は言葉が出ない。

「いろいろ利権が絡んでいるからなあ」

 Nは仲間をもう一度見た。

「小池都知事の役割は本当に大きいね」

「そう言う事。支えてあげないと。幸いにも日本国民は小池都知事の味方だ」

「安心した」

 Nとその仲間は安堵の表情を浮かべた。