たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

サインシャンドでの来年度事業に向けて打合せを行う

2010-10-03 21:15:43 | Weblog
2010年10月1日(金)、モンゴル研修生の帰国を明日に控え、来年度の緑化技術協力の方針とサインシャンドにおける植栽試験地や生産圃場の候補地について検討を行った。今回訪日団の団長でもある市議会議長のガンバータラさんは、東ゴビ砂漠の中の町で13年前から町を緑にする夢と緑を育てる趣味を生かし、すべて自費で各地から種子や苗木を集めて植栽試験を続けてきた。もともと緑化の専門家ではないが、独学と実地の経験によって驚くほどの知識と見識を有している。今ではドルノゴビ県の民間の緑化研究所と言える。たった3日間の視察研修だったが、我々が予想した以上に大きな成果があったようだ。 
来年はJICAの草の根技術協力事業に申請して、具体的な試験植栽や生産苗畑の造成に着手する計画である。最終目標の実現までは見届けることはできないが、あの砂漠の町が緑に変わる彼らの夢の実現に少しでも役立てばその意義は大きい。
今、ゴビ砂漠では世界中が注目するものに恐竜の化石のほかに、レアメタルをはじめとする豊富な地下資源がある。国が経済的に発展しても、乱開発と地下水の枯渇によって廃墟が残されるようなことだけは防がなければならない。このたびの計画地の近くにも国家プロジェクトで進められる3,500ヘクタールに及ぶ工業団地ができる予定という。この計画の具体的な内容はまだわからないが、面積的には土地はいくらでもあるだろうが、ほとんど不毛の砂漠地帯である。一体、それだけの土地に立地する施設の工業用水をどうするのだろうか?確かに地下水脈は豊富らしいがそれも限度がある。緑の工業団地にするにはさらに水が必要である。工業用水の再利用を可能にしない限り緑化も難しい。いずれにしてもサインシャンドはこれから先の予測はつかないほど大きな変化を遂げそうな東ゴビの小さな町である。

〈拡大した衛星写真上に試験植栽候補地を示すガンバータラ議長〉

〈明日帰国する3人を囲んで、ホテル日航新潟で歓送会を行う。〉

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