たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

民間の素材生産業者と森林組合の違い

2011-03-09 13:22:47 | Weblog

201138日(火)、今日も引き続き素材生産業者に対する聞き取り調査を行った。今日は森林組合ではなく、いわゆる民間の素材生産業者である。 この事業者と森林組合の違う点は、補助金をもらって行う間伐が中心ではなく、山林所有者から木を買い取って伐採し、販売する点である。 したがって伐採方法はほとんど皆伐であり、伐採する木は全て1本残らず毎木調査を行って材積を出している。 その上で歩留りを見越して、販売可能な材積を算出している。 一方、森林組合が行う間伐は、単位が面積当たりの立木幹材積であるため、実際は使えない根曲がり部分や、梢の先端部なども含まれた材積となる。 その値は毎木調査ではなく、ha当たりで示された立木幹材積表から算出される。 そのため出発点の材積の扱い方が異なるため、製品になった場合の材積と合わなくなるケースが多くなる。 この点は認証制度上の課題ともなっている。

取材をしてみて感ずるのは、民間の林業事業者の仕事は、森林組合の場合のアバウトさと比べて、何かにつけてシビアである。 これには補助金のシステム上の問題がありそうに感ずる。 今まで知らなかったことが分かってくると、また別の問題が浮かび上がってくる。 仕事をしながら色々なことが勉強になって興味深い。

〈土場にはい積された皆伐作業中のスギ丸太。〉


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