鰯(いわし)(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%82%B7)は、魚へんに<弱い>と表記されるぐらい、傷みやすい魚です。
40年前は、今ほど冷凍技術がなく、トロ箱(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E7%AE%B1)と言われる木箱に、魚を入れ、その上に、氷を入れて輸送しておりました。
従って、傷みやすい魚は、生臭くなってしまいました。
特に、その代表格の鰯は、臭みをとりながら料理となるので、煮魚が多かったです。
しかし、当時、我が家の実家の前に、4世帯のアパートがあり、そこの住人の親父さんが、釣り好きでした。
時々、大漁の時の獲物のお裾分けを頂いておりました。
お裾分けで頂いて、本当の味を知ったのが、鰯でした。
刺身で食べたら、油が乗っており、その美味しさに魅了されてしまいました。
それ以来、鰯が大好きです。
その当時も、刺身もありましたが、捕ってそのまま冷凍ボックスに入れてきたものとでは、比較にならない位、生きが違っていました。
寿司屋さんでは、ネタに美味しい鰯が仕入れてあると、最後のしめに、鰯を頂いてしまいます。
最近は、鯨の保護の為か、餌になっている鰯が少なくなったも言われております。
本当の原因はわかりませんが、捕獲量が少なくなったのは事実で、高級魚の仲間に入りつつあります。
話は変わりますが、物の値段が上がる現象を聞くと、経済学の<需要と供給>を思い出してしまいます。
今の状況:
供給(漁獲量)が少なくなった → 需要が減らない → 価格が上昇。
望む状況:
供給が少なくなった。 → 需要も減る → 価格は、変わらない