平和と宗教
日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、ベトナム戦争、中東での戦争などの紛争の中で、90年代に南アフリカは平和的に政府が変わり、差別政策が撤廃され、新しい社会を創出したことは、20世紀の最高の話です。
現代はどちらかというと、「宗教」が問題として取り上げられる中で、ツツ氏とマンデラ氏がキリスト教に立脚し、社会混乱や内戦を拒んで、平和の道を選んだのは、奇跡的な歴史の転換です。ちなみに、デクレルク大統領について言われるのは、「心がよいというよりも、頭がよくて、権威を手放さなければ、内戦に陥ることが分かった」そうです。
心も頭も生かし、不正を正し、神様に創造された人類の人権を守ることです。ミカ書6:8にあるように、“神様はあなたに何を求めておられるかを理解することは難しくないでしょう?既に知っているでしょう?神様が望んでおられることはこれです。「正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むこと。」”(私訳)
南アフリカだけではなく、さらにもう一つの誇るべき歴史があります。日本は72年間、平和を訴え続けて、武器を使用せず、世界貢献を貫いてきたことです。今年の夏、様々な危機に直面している今だからこそ、信仰者が声をあげ、創造的に、前向きに、平和の道から外れないように祈り、キリスト教会としてしっかりと立ちたいと思います。
L・ハンキンス 師