あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

凛として飛び立つモズの鋭きめ  あきオジ

2012-09-29 05:15:47 | 日記
那須に出かけます。
台風が来ていますが
どうなることやら
それはそれで楽しみ方いろいろですね。

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露はらりはらり大事のうき世哉  一茶

きりきりしやんしてしてさく桔梗哉  一茶

ありたけの蚊をふるひ出す芒哉  一茶

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墨書した暑中見舞いにほっとする  あきオジ

温泉に出かける朝の握り飯  あきオジ

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思えば「無病息災」「家内安全」が祈りの真ん中ですね。
いつから「商売繁盛」「交通安全」などが紛れ込んだのでしょうかね。

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コスモスにほおづりする子のVサイン  あきオジ

2012-09-29 05:02:35 | 日記
昭和記念公園の蓮です。
花の咲かない
うてなだけ残る姿もいいですね。
花が咲いているから美しいのではない。
そんな気がします。

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笑う人それもありて収穫祭  あきオジ

河原には芋煮準備の笑い声  あきオジ

もう少し何となしたい衣更  あきオジ

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つめたく咲き出でし花のその影  放哉

うそをついたやうな昼の月がある  放哉

咳をしても一人  放哉

(放哉の代表句ですね。それなりです。)

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もつものもなき鳥飛び立つ秋の暮  あきオジ

2012-09-29 04:53:16 | 日記
今日は那須温泉に出かけます。
明日は台風が接近しています。
どうなることやら

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青葉の奥へなお径があつて墓  山頭火

それもよかろう草が咲いてゐる  山頭火

ころりねころべば青空  山頭火

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草間弥生を取材した番組を録画したつもりが録画されていませんでした。
がっかりです。

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「日光東照宮」を取材した番組を見ました。
以前、お目にかかったことがある人が登場していました。
もう、いい年なのでしょうね。

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繰り返す暮らしを乗せる秋の川  あきオジ

荷物などなげだしている日ぐれかな  あきオジ

秋風をうけてあるく峠かな  あきオジ

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凛として明王いざなう彼岸花  あきオジ

2012-09-28 05:44:31 | 日記
彼岸花です。
昭和記念公園にはカメラマンが集まり始めました。
それぞれの楽しみ方があっていいですね。

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日の暮れの背中淋しき紅葉哉  一茶

しなのぢやそばの白さもぞつとする  一茶

御祭の赤い出立の蜻蛉哉  一茶

寒月に立や仁王のからつ臑  一茶

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いらぬもの捨てる秋も深まりて  あきオジ

もう一度読み返しては捨てる秋   あきオジ

人もなきホームにさしき吾亦紅  あきオジ

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言葉が言葉引き出す秋の暮  あきオジ

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戸をたたき声掛けてみる秋の暮  あきオジ

2012-09-28 05:27:43 | 日記
昭和記念公園の蓮です。
花の時はカメラマンが群れますが
その季節を終わると単なる風景の一部なのですね。
蓮にも休養の季節が必要なのですね。

あらゆることは永い間に体に沁みついた知恵が働いているのですね。

人間はそれを捻じ曲げてまで自分の「このみ」に引きよせる。
そうしなければ生きられないというのもせつない話ですね。

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月からひらり柿の葉  山頭火

何を待つ日に日に落葉ふかうなる  山頭火

風はなによりさみしいとおもふすすきの穂  山頭火

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たどり着く家に人なく風の音  あきオジ

(山間での独り暮らし、それでも、生まれ育ったところから離れられない。そうですね。人は根っこが必要なのですね。)

根っ子ある暮らしが伝えるいも煮かな  あきオジ

ありがたい知恵ある時代を生きてきた  あきオジ

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夕暮れてセーター着こむ旅の人  あきオジ

2012-09-28 05:10:42 | 日記
すっかり秋ですね。

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明日は那須塩原に出かけます。
温泉に行くのです。
まだ、そのような企画をしてくださる人がいるのです。
そして誘ってくださったのです。
ありがたいことです。

明後日(30日朝)の更新はありません。
更新がなくても病気でも何でもありません。

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乗り変えて電車で眠る冬近し  あきオジ

秋になり準備の時間が消えて雪  あきオジ

十分とつぶやくほどに眠りけり  あきオジ

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うそをついたやうな昼の月がある  放哉

灰の中から針一つ拾ひ出し話す人もなく  放哉

たくさんの児等を叱って大根漬けて居る  放哉

(このような説明的なスケッチが俳句としていいものかどうか、そんなことはどうでもよくて、島の暮らしぶりがみえていいですね。親しみをこめて入ると言うより、入り込めないことを感じているのでしょうか。)

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暮れなずむ中途半端な街になり  あきオジ

2012-09-27 05:40:39 | 日記
俳号をつけて
難しい季語をひっぱりだし
○○忌
そんなしゃれた俳句を作る。
そんな誘惑はありませんが

そんなことを考えるとなぜか気恥かしくなります。

でも、それはそれなりの言葉遊びの楽しみ方ですね。
それでいいじゃありませんか。

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秋風の一もくさんに来る家哉  一茶

としとえば片手出子や衣更  一茶

ざぶざぶと白壁洗ふわか葉哉  一茶

(一茶の句は、歴史に残る芸術なのか、それでも時代を拓くものなのか、それは分かりませんが、日常を飾る「気が利いた」趣向であるような気がします。気づかなかった日常のおかしさ、楽しさをさりげなく見付けて、ここにもあるよと言いたげに飾ってある。そんな楽しさに満ちています。そこが好きです。)

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気恥ずかしい会話もなくて夏終わる  あきオジ

日焼けした肌の話題も消えてゆき  あきオジ

病院も通いつめて銀杏散る  あきオジ

意味深き言葉はずして蝉が鳴き  あきオジ

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本当は俳句は「句会で遊び」ものなのでしょうね。
その楽しみをぬかして俳句作りとはもったいないことなのでしょうね。

でも、そんな面倒なことはしたくありません。



コスモスに小声でささやく夕日かな  あきオジ

2012-09-27 05:19:24 | 日記
昭和記念公園のコスモスです。
コスモスの時期にはコスモスを精一杯楽しむ。
それが私の流儀です。

それでいいのかなあ

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枯れたすすきに日が照れば誰か来そうな  山頭火

柿の若葉のかがやく空を死なずにゐる  山頭火

青空したしくしんかんとして  山頭火

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コスモスが揺れる里に自転車がゆく  あきオジ

バスを待つ老人マフラー掛け直し  あきオジ

(もう、そんな場所もあるのですね。)

女郎花おのれの役目果たしたか  あきオジ

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巾着田の彼岸花も来週は見頃ですね。
出かけるつもりです。

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それぞれの季節を終わる吾亦紅  あきオジ

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曼珠沙華覆う河の哀れなる  あきオジ

2012-09-27 05:02:32 | 日記
彼岸花の季節ですね。

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露多き萩の小家や町はづれ  放哉

流るる風に押され行き海に出る  放哉

大空のました帽子かぶらず  放哉

(この句、放哉の代表句の一つではないでしょうか。意味合いなどどうでよく、言い切りの爽快さだけが残ります。)

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言葉とは見付けるものか秋の空  あきオジ

自転車を組み立てている秋の駅  あきオジ

なんとなく辞世をつくる萩の駅  あきオジ

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コスモスの夢見るごとき空になり  あきオジ

2012-09-26 06:12:03 | 日記
昭和記念公園のコスモスです。
来週が見ごろでしょうかね。
昭和記念公園のコスモスを見ないと
一年の終りになりません。

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秋の風人のかほより吹そむる  一茶

笠紐にはや秋風の立日哉  一茶

秋立や木づたふ雨の首筋に  一茶

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きごころの知れた人なき秋の暮  あきオジ

なにもない終わり方する蝉の声  あきオジ

皺深き顔になりて帰りけり  あきオジ

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