平原内科消化器科の日記

日々の診療の話が少し、後は院長の趣味を書いています。あまり役に立つ内容はありません。

飼い猫のトラジが死んだ。

2010年03月09日 21時56分57秒 | 最近の日記
猫が死んだ。

我が家で暮らしていた猫のトラジが日曜日の明け方に死にました。

しばらく前から腎不全になり点滴の治療をしていた。
自宅で点滴をしていた。

一時元気になり食事も食べるようになった。
しばらくこのまま行ければと願った。

また元気がなくなってきて。
もう長くないなとは覚悟していた。

ほとんど動く事が出来なくなっていた。
自分の寝床に入って食事もとらずじっとしている。

名前を呼ぶと、うー。返事をする。

始めは顔を上げて返事をしていた。
顔を横にしたままになった。


嫁さんは猫の横で最後の夜一晩すごしました。
小さく痙攣して猫は旅たってしまった。


もう18年一緒に暮らしていました。

前橋の群馬大学付属病院の庭で生まれた猫。
私が旭川医科大学に転勤したため北海道に来る事になってしまった。

初めての冬は道北の名寄市。
寒いところです。


写真は名寄の医師官舎のなか。


写真の周りが白いのは雪。
雪を猫に見せていました。

私の移動に合わせて道内各地を回りました。

北海道のオホーツク沿岸の紋別市

ここでの暮らしは猫のトラジも楽しそうだった。
魚をいただき私達夫婦では食べきらない。

毛がにも猫の分までありました。

10年前に待望の娘が生まれたとき、子供に傷をつけるんじゃないか
そんな心配をして私は猫を手放そうとした。

嫁さんが手放すことに反対してそのまま飼いました。

ずっと一緒にいた猫。
猫は2人の娘に傷をつけたことは一度もありません。

直ぐに娘達のほうが大きくなり子供達に玩具にされてしまった。

縫いぐるみの一つになってしまった。
頚に巻いて襟巻きにしたり。

月日がたてば猫も歳をとります。
18歳、人間にすれば何歳になるのか。

高いところが好きな猫が上がれなくなる。
冷蔵庫の上にいるのが好きな猫が机にすら上がれなくなる。

失禁やお漏らしをするようになる。
目の色も変わってきた。

日に日に痩せて肩や背中が骨だけになる。

そして朝早く、嫁さんに看取られて死んだ。

猫が具合が悪くなったときに
最後まで子供達に見せようと決めた。

私の子供の頃、家に犬がいた。
柴犬の雑種。

死ぬときは親がどこかにお願いしていなくなった。
親は子供を悲しませたくはないもの。
そんな配慮をしてくれた私の父母。
での愛犬がどうなったのか知りたかった。

最後の姿を見せるのがいいのか。
見せないほうがいいのか。

見せることにしました。

娘達は死んだ猫をみて大声で泣いた。
数時間も泣いていた。

こんなに泣いたのは初めて。
お別れをするときにまた泣いた。

人も動物も生き物には命というものがある。

死ぬということは命を永遠に失うこと。
ゲームの中で死ぬことと現実の話の違い。

死というものは二度と会うことは出来ない永遠の別れ。

こんな事を話ました。
我が家の大きな出来事でした。


平原内科消化器科
携帯平原医院

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-04-21 19:01:42
あなた達のような家族と一緒に一生を過ごせて猫は幸せだったでしょうね(#^.^#)

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