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位置情報を仮想世界に

2007-05-14 17:23:08 | GPS
ニュースリリース
mscape
HP、GPS利用の携帯ゲーム、ガイド向け技術「mscape」発表 (ITmedia)
位置情報を利用して、現実と仮想空間をマッピング (ITpro)

 米HPは5月9日、「mscape」というサービスを公開した。これは位置情報を用いたアプリケーションを開発するためのツールキットであり、開発者はこれを mscape のサイトに登録し、開発者同士が情報を共有し、またユーザーがこれをダウンロードして使ったりすることができる。なお使用するためには GPS 搭載の iPAQ や Windows Mobile(5.0以降) を載せた PDA と、mscape player という実行するためのアプリケーションが必要となる。

 この mscape で開発したアプリケーションを mscape player で実行することにより何ができるかというと、位置情報をデバイスに入力し、これによってデバイスを操作することができる。例えば分かりやすいところでは、観光ガイドだ。現実世界でガイド対象の物体に近づくと、その説明をしてくれる。説明の手段は音、テキスト、画像、ビデオなどだ。
 デバイスの中の世界をより仮想的にもできる。例えば ITpro の例では、街中で遊ぶゲームを説明している。これは街の区画は現実通りで風景のみが古いという仮想空間をデバイス中に構築。その中をプレイヤーが歩き回り、様々なイベントに対応-例えば岩が転がってきたら路地に逃げるなど-しながら、ゴールを目指すというものだ。

 同社ではこのような仕組みを、mediascape と呼んでいる。mscape は mediascape の世界をユーザーも作れるようにした開発キットだ。
 おもしろいのは一般ユーザーがこのようなアプリケーションを構築する手段、そして公開する手段を提供したことだ。その他の一般ユーザーは mscape のサイトで公開されたアプリケーションで遊ぶことができる。
 さらに掲示板も用意され、質問などをすることができるようだ。

 GPS はそこそこ広がってきてはいる。遊び用途としては geocaching や GPS Drawing、実用としては徒歩ナビやカーナビなどがある。が、いろいろと使えそうな割にはまだまだ数は少ないように思う。恐らく素晴らしいアイデアを持った方々はたくさんいるのだろうが、位置情報を用いたアプリケーションの構築は大変だ。
 この mscape は、そのような位置情報を用いたアプリケーションのアイデアを持つ方々に、それを実現する手段を提供するものだ。どの程度構築が難しいのかは分からないが、少なくとも一から組み立てるよりは容易にできるに違いない。
 そして作られたアプリケーションは、mscape のサイトで公開することができる。

 おもしろそうな試みだ。mscape のサイトにはどこでも遊べる mediascape ゲームも提供されていて、Windows Mobile 機器と GPS 受信機を持っているユーザーは試してみるのがよいのではないだろうか? (わたしは持っていないのだが・・・)

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