トロイからの落人  Fugitives from Troy

トロイを脱出して7年。約400年後のローマ帝国発祥の杭を、テベレ河河口の地に打ち込んだ男がいた。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY   第7章  築砦  973

2017-02-22 08:37:41 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 二人はそれぞれの宿舎へと足を運んで行った。
 
 日々新たにいい朝がニューキドニアの浜に来る、一族の各部署がそれぞれの役務遂行に稼働し始める。
 オキテスは、新艇納入の打ち合わせにオロンテスに同道してキドニアへと向かう。
 二人は、ヘルメス艇上で話し合う、この件について、オキテスは軍団長と想定される諸事について打ち合わせたことをオロンテスに伝えた。
 『軍団長の言い分では、新艇の納入は注文主の港ではなかろうかという話であった』
 『俺もそのように考える。とにかく話を承るという姿勢で相手方の話を聞くか』
 『おう、それがいいであろう』
 二人は打ち合わせを終える、集散所との詳細打ち合わせに臨む二人のスタンスが決まった。
 キドニアの船だまりに着く、オキテスがオロンテスに声をかける。
 『おう、オロンテス、俺、ちょっと、スダヌスのところへ立ち寄って売り場へ行く』
 『おう!』
 オキテスは売り場に立つスダヌスと話を交わす、新艇五艇が完売したことを伝え、事情を簡単に伝える。
 『ほう、そうであったのか。レテムノンのテムノス殿が来ていたとは知らなかったな。そうか、それは重畳と言うところだな。オキテス、お前らよくやった!祝杯ものだな。昼を一緒しよう。オロンテスを連れてきてくれ。広場で待っている』
 『おう、ありがとう!じゃ~な』
 オキテスは、スダヌスの売り場をあとにする、オロンテスがオキテスの到着を待っていた。
 『おう、オキテス、詰め所へ行こう。ハニタスが待っている』
 二人は歩を運ぶ、詰め所のいり口に立つ、ハニタスが声をかけてくる。
 『おう、ご両人、おはよう!どうぞ、中へ入ってお掛けください』
 二人は腰を下ろす、トミタスも立ち上がって、二人に挨拶をする、ハニタスが話しかけてきた。
 『先日は、大変、お世話かけました。いろいろと配慮いただきありがとうございました。そのかいがあって商談がまとまりました。まことに喜ばしい次第です。所長はじめ私ども、かってない大型商品の取引に喜んでいます』
 『そうですか、私どもも新艇五艇の販売を完了して、統領以下総員が喜んでいる次第です。本当に双方にとってうれしい快挙といったところです。こんなに喜ばしいことは、なかなかないことだと感動しています』
 オキテス、オロンテスが立ち上がる、手を差し出す、ハニタスら二人も立ち上がる、四人は互いに差し伸べた手を握る、握手を交わす、互いに目を合わせ、事を成し遂げた感動で喜び合った。
ジャンル:
小説
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