トロイからの落人  Fugitives from Troy

トロイを脱出して7年。約400年後のローマ帝国発祥の杭を、テベレ河河口の地に打ち込んだ男がいた。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY   第7章  築砦  1084

2017-07-27 08:28:07 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 『イリオネス、行こう!オロンテスは集散所から用件を持って帰ってきている』
 二人は、オキテスの仕事の場に来る。オロンテスも来る、四人が顔を合わせる。
 『おう、オキテス、誰かにパリヌルスを呼びにやってくれ』
 『解りました』
 オキテスが手配をする、ほどなくパリヌルスが姿を見せる。
 オロンテスが集散所からの用件を一同を前にしてイリオネスに伝える。
 『軍団長、新艇担当のハニタス殿からの用件を伝えます』
 『用件はなんだ』
 『新艇の決済の件です。それについて、軍団長に来ていただくか、決済に関する権限を持っている人に来てほしいとのことです』
 『その日時は?』
 『明後日です』
 『解った。それについては、オキテス、オロンテス、そして、俺の三人が出席する』
 『それともう一件あります。このクレタ島の東地区にあるマリアの集散所から、新艇の引き合いが来ているそうです。その件についても打ち合わせたいとのことです』
 『オロンテス、了解した!三人で話を聞く。それでいいな』
 『解りました。明後日、朝の第1便でキドニアに向かわれますね』
 『おう、そのようにする!用件はその二件だな。解った』
 『はい、そうです。よろしく願います』
 『統領、検討すべき用件がもちあがりました。いいタイミングです』
 『そうだな』と言って、アエネアスは話を継いでいく。
 『ところで諸君!先日の会議で打ち合わせたことだが、俺として恥ずかしいことなのだが、考えがまだ結論に到っていない。今日、答えを出すといっていたのだが、その件に関する打ち合わせ会議を延期する。いま、君らが聞いたオロンテスの集散所からの案件を含めて、三日後の朝から俺の宿舎の前庭で会議を行う。了承してくれ』
 これを聞いてオキテスが口を開く。
 『解りました。先日の件は急な案件ではありませんが、月日の経つのは思いのほか早い。その案件の概要を決めておいた方がいいように考えています。修正はいつでもできるというスタンスに立っての私の考えです』
 『オキテス、君の言う通りだ。それについては、俺も軍団長も十分に承知している。オロンテスが持ち帰った集散所からの案件もある。それを合わせて検討する。一同、いいな』
 『了解しました』
 アエネアスは、強い意志を目線に込めて一同と目を合わせる。四人はうなずく。
 イリオネスは、会議の日までのパリヌルスら三人の予定を確認した。
ジャンル:
小説
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