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迷歩録   ちょうもく

2017-02-21 10:23:39 | 日記
  雨やんで  澄み渡る空  春光  谷間に響く  鶯の声

                           ひのひら  ろくべえ





   「ちょうもく」とは、長目飛耳(ちょうもくひじ)の長目である。この言葉は観察が鋭く敏感な事を表す

   言葉である。飛耳長目とも言う(広辞苑)

    つまり情報過多の時代にあっても、その情報の不確かさは、自分の目や耳で確かめるしかないのである。

   マスコミの情報だってどの情報が真実なのか訳が分からない時代、何を信じて何を疑えばいいのか戸惑う

   ばかりである。このような時代を巧みに活用しているのが、詐欺集団ではないだろうか。情報という不確

   かな無形のものに、操られる現代人、最も大切なことが、この長目飛耳の精神ではないだろうか。

    自分の目や耳で情報を確認する習慣が大切ではないだろうか。デジタル社会で、最もアナログ的行動を

   しなければならないとは、皮肉のようにも思えるが事実なのではないだろうか。情報というものは当然な

   がら、発信者がいるわけで、その発信者の信用性こそが情報の信憑性ということになる。しかし今やこの

   信憑性が曖昧な社会となっている。特に公共性の高い会社や地名などを使った詐欺には要注意であろう。

    このような、時代だからこそ、職場などでも情報の捉え方、発信の仕方などを研修する必要もあるので

   はないだろうか。特に対人援助の場では、人とのかかわりが変化をしていく、その時前者からの申し送り

   というものが行われる。申し送りに嘘はないという前提で聴く側も聞くと思うが、そうであろうか。すべ

   てが性善説で成り立つのであろうか。申し送りを聴いて、その情報の確認をしている人がどの程度いるの

   だろうか。鵜呑みにしてかかわりをつくっていないだろうか。いつも援助する側の論理だけで申し送りは

   されていないだろうか。そのような疑いを持つこともまた大切な事ではないだろうか。

    このような鋭さを持ち合わせること、それが対人援助における「長目飛耳」の技術という事ではないだ

   ろうか。いずれにしても、情報というものの、正確さがクライアントのケアにつながることを知り「長目

   飛耳」の技術を高め、効果的なケアが進められるようになりたいものである。

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