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迷歩録  ぼうねん

2017-02-23 14:01:27 | 日記
  南風  春を背負いて  やってくる  梅を散らして  桜を咲かす


                              ひのひら  ろくべえ




   「ぼうねん」とは、年老いたことを忘れること、老年を気にしないこと、年齢の差を気に留めないこと

   などの意味がある。(広辞苑)この忘年という価値観は、多くは若者が強いのではないだろうか。この

   頃では、年老いた者も気にしない者も多くなったような気もするが。まだまだ年齢差というものを気に

   することは多いのでは荷だろうか。

    対人援助職は、年齢差関係なく、若者が年寄りを、年寄りが若者を、あるいは自分よりはるかに若い

   幼児や学童など、年齢差関係なく人間同士としてのかかわりが中心となる職業である。その中にあって

   年齢差を気にしすぎて、思うように活動できない人もあるのも事実ではないだろうか。人間の価値観を

   年齢や男女差、国籍、などで価値を求めるのは、そろそろ捨てなければ先進国といえないのではないだ

   ろうか。人間評価は、その人が持ちうる人間性や人間力ではないだろうか。援助を受ける人が、援助す

   る人より、劣っているという事ではなく、常に同等に並び、援助というものを学んでいく姿勢が求めら

   れるのではないか。つまりいかなる時も援助者にとって相手が誰であろうと、クライアントは教科書で

   はないだろうか。この学ぶ姿勢を忘れてしまうと「忘年之交」(ぼうねんのまじわり)否定することに

   なり、それが当たり前の価値観として無意識に学習されていくのであろう。「忘年之交」とは、互いの

   年齢の差に関係なく、親しく交わること、この精神が必要な価値観であろう。年齢差を理由に物事の基

   準を持つようでは、対人援助職としての人間性を磨くことにはならないのではないだろうか。

    「忘年之交」を持ってこそ成り立つのが対人援助職というもの、できる限り人間を平等に位置づけ、

   その中から、学びを選択する力こそが、対人援助力というものではないだろうか。

    対人援助という奥深い職業に巡るあえたことに感謝して、老年は若者から若者は老年から、大人は

   子供から、子供は大人から互いに学ぶ姿勢を持つことが、「忘年之交」というもの、

    対人援助職の技術を高めるためにも必要不可欠な価値ではないだろうか。目指したいものである。

   歳の差を乗り超えた援助力を。

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