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乳癌で失われたお乳は、同時再建術で復活した。
腹直筋皮弁方で再建した新しいお乳。
お腹の皮膚なのに、胸の皮膚とは色も違う。
お腹にあった妊娠線がお乳に移動した。
正直、健側のお乳との差が出る。
元のお乳と同じようにはいかないし....。
手術後1週間ほど経ってから、ふと傷口のガーゼがめくれ
再建したお乳があらわになった時、乳癌を宣告されて、はじめて涙が出た。
これなら、死ねばよかった....。
再建出来る=もとに戻る
私の中では、勝手にそういう形式が出来ていたのだ。
再建出来るが、失われたお乳が、そっくりそのまま復元されるのではない。
当たり前の事なのに。
が、涙したのは後にも先にもこの時だけで、
今では、復活したお乳に満足している。
人間って、環境に適応するという
すばらしい特技が備わっているのだ。
再建したお乳は、一部硬くなっているところもあったが、術後の経過とともに
だんだん柔らかくなり、今では感触は従来のお乳と同じ。
ただ、傷口が硬くなり、ケロイド化してたので、リザベンを処方された。
でもこの薬は、膀胱炎のような症状が、副作用で出たので
ドレニゾンテープを傷口に張る事になった。
今年2月に、再建したお乳の大きさとお腹の傷口を整える為
入院し、手術を受けた。
お乳は、程よい大きさになり、形も整った。
益々満足。乳輪も乳頭もないお乳だけど
今は、死ねばよかった、なんてみじんにも思わない。
お乳を失う事は辛い事だったし、術後にショックも受けたけど、
今では生まれた時から、このお乳と一緒であったかのような
錯覚に陥るくらい、慣れちゃった...かな。
同時再建術
乳輪、乳頭を形成すべきか?