往生安楽國

さとりかならずさだまらん

貯蓄格差

2017-03-19 13:29:16 | 日記
30・40代の「貯蓄格差」広がる
30~40代の「貯蓄格差」が広がっているようだ。SMBCコンシューマーファイナンスが発表した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2017」によると、4人に1人が貯蓄ゼロという状況の一方で、貯蓄額が300万円を超えている人は20.4%で5人に1人に及んでいる。
若いうちから貯蓄を着実にする習慣があるかどうかが、その後の貯蓄格差を生む要因となる。格差社会で生き抜くためにどうすればよいのか、調査をもとに考えてみよう。
みんなはいくら貯めている?貯蓄平均額
日本人は他人の状況が特に気になる性格である。その中でも貯蓄額は気になるところであろう。30~40代の1000人が回答したこの調査によると、貯蓄できている額の調整平均(極端な値の影響を除外するため調整された数値)は132万円であった。自分と比較していかがであろうか。
貯蓄額別に見ると「貯蓄できていない人」が25.4%、つまり4人に1人が貯蓄ゼロである。「1万円から50万円以下」は28.3%となっており、半数以上が貯蓄額50万以下という結果である。
ファイナンシャルプランナーである筆者のもとに来る相談者の貯蓄額を具体的に平均したことはないが、体感的にこのデータは率直に低いと感じた。
おそらく、マネー相談にくる人はお金に対する意識が高いので、平均より貯蓄額が高めなのであろう。貯蓄を増やすには、まずお金に対して関心を持つことが大切である。
貯蓄が低い人が半分いる一方、「300万円超から400万円以下」は1.8%、「400万円超から500万円以下」は5.4%、「500万円超から1000万円以下」は6.6%、「1000万円超」は6.6%となっている。
貯蓄額が300万円を超えている人は20.4%で5人に1人で、大きな「貯蓄格差」が生じているようである。では、この格差はどのようにして生じたのであろうか。
格差は20代・30代で生まれる
貯蓄額の平均を5歳区切りで年齢別に比較すると、20代前半は28万円、20代後半は72万円、30代前半は95万円、30代後半は154万円と順調に伸びているが、40代前半は147万円、40代後半は154万円とほぼ横ばいになっている。
結婚や出産、学費、住宅取得などさまざまなライフイベントによって支出が増える30代以降は、貯蓄のペースを落とさざるを得ないのである。
ペースを落とさざるを得ないこの時期の貯蓄平均額に、これだけ差があるのはなぜであろうか。ライフイベントが少ない「貯め時」である20代から30代にかけてしっかりと貯蓄が出来ているか否かが「貯蓄格差」を生む要因といえる。
20~30代といえば、自分で稼いだお金をすべて自分のために浪費し、給料日前には金欠という人が多いものであるが、筆者のもとに来る相談者の中には500万円の貯蓄残高がある20代男性もいた。
30代になると自分のために貯蓄するのは難しくなるのが現状であるから、20代からいかに貯蓄していたかがこの差を生んでいるといえよう。
「貯蓄格差」負け組はこのままでいるしかないのか?
このデータをみて「自分は負け組だ」と思っている人も遅くはない。貯蓄は気がついた時が始め時なのである。「貯めているのに貯まらない」という人は、財形貯蓄や持ち株制度など給料から「先取り」して「強制的」にお金を貯める仕組み作りをしていると、自然とお金が貯まるのである。
振り込まれる給与から先に貯めるお金を差し引いて、振り込まれた金額しか使わないようにするのである。
貯めるリズムができてきたら、お金の「置き場所」にも気を配りたい。ただ貯めていても、普通預金に置きっぱなしではほとんど金利がつかない。
貯める目的に応じて「置き場所」を決めていくのである。
目的が老後資産形成であれば、さまざまな税金のメリットのある確定拠出年金を選ぶべきであろう。課税所得が350万円であれば、月1万円積み立てすることで所得税・住民税が2万4000円安くなる。
利回りにすると実に20%である。
目的が子どもの学費なら「こども手当」に手をつけずそのまま貯めておくのもよいが、学資保険などを使うと生命保険料控除が受けられる。課税所得が350万円であれば、月1万円積み立てると所得税・住民税が1万800円安くなる。
また、せっかく貯蓄していても思いがけない事故や病気で医療費がかさむと、貯蓄を取り崩さざるを得ない。身の回りのさまざまなリスクに備え、保険で準備しておくことも一つの手である。
その際には厚生年金で守られている保障(遺族年金や障害年金)、健康保険で守られている保障(高額療養費や傷病手当金)など、民間の保険に入らなくても準備できている保障をしっかり把握しておきたい。
貯蓄はしようと思わないとできないものである。ライフイベントを計画的に乗り越え「貯蓄格差」の負け組にならぬよう、お金を意識したライフスタイルを築いていこう。
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