ブログ de 姫リンゴ

ひめまの戯言、次女の雄叫び、

一言多い長男、長女、父の日常です。

美女と野獣 ※ネタバレ有り

2017-04-30 | 映画

GW映画第一弾として選んだのは美女と野獣。(ちなみに他候補はバーニング・オーシャンとクレヨンしんちゃん)
美女と野獣はアニメ版DVDを持ってて何度も見てるけど好きですね。
ディズニープリンセスの中でも受け身じゃない、捨て身のプリンセスは好きです。
美女と野獣のベル、リトル・マーメイドのアリエルとか。
寝てるだけの顔だけプリンセスとかお前苦労知らずだなとねじ曲がった見方をしてしまうのでダメです。

実写というと大体失敗しますがこれはどうでしょう。
なんだか無かったことにされてますが2014年にフランスとドイツの合作で美女と野獣は実写化されています。

私はWOWOWで観ましたが、突っ込みどころ満載、タイトル変えろと言いたくなるくらい別物でした。

そんなこともあって前評判は高かったが期待半分、不安半分で観た美女と野獣。
今回字幕と吹き替えを選べましたが次女が一緒だったので吹き替えにしました。

まずはストーリーから。


魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまったひとりの王子。
魔女が残していった1輪のバラの花びらがすべて散るまでに「真実の愛」を見つけなければ、永遠に人間に戻れなくなってしまう。
希望をなくし失意の日々を送っていた野獣と城の住人たちの前に、美しい町娘ベルが現れる。
自分の価値観を信じて生きるベルは、恐ろしい野獣の姿にもひるまず、彼の持つ本当の優しさに気づいていく。


続いてキャスト。


ベル:昆夏美(エマ・ワトソン)
野獣:山崎育三郎(ダン・スティーブンス)
ガストン:吉原光夫(ルーク・エヴァンス)
ル・フウ:藤井隆(ジョシュ・ギャッド)
ポット夫人:岩崎宏美(エマ・トンプソン)
モーリス(ベルの父):村井國夫(ケヴィン・クライン)
ルミエール:成河(ユアン・マクレガー)
プリュメット:島田歌穂(ググ・バサ=ロー)
コグスワース:小倉久寛(イアン・マッケラン)
マダム・ド・ガルドローブ:濱田めぐみ(オードラ・マクドナルド)
チップ:池田優斗(ネイサン・マック)


吹き替えに躊躇しなかったのは実力派揃いだったことが大きいです。
観ていて違和感が無い、声が邪魔してこない上に歌が上手いときたら申し分ない。
そして映像がとても綺麗。
野獣のビジュアルもやり過ぎて無くて王子に戻った時に目が同じというのは重要なのでこのあたりの匙加減はいいなと思った。
エマ・ワトソンはどうしてもハリーポッターのイメージが強いけど、かわいらしくて強いベル役はいい転機になったのではないかと。
ベルの象徴とも言える黄色のドレスは色味がアニメ版で観ていたイメージとほとんど同じでこの再現度が低かったら全てがぶち壊しになってたと思う。
衣装、美術もそうだがストーリーも原作に忠実で本当の原作とアニメ版はちょっと違うところもある。
例えばベルのお母さんがなぜ亡くなったのかはアニメでは描かれていないが今回の実写ではその描写があります。

アニメ版で何度も観ているせいか次女が結構食いついてみてました。
いつもは途中でトイレに行きたがるが今回初めて2時間強一度も席を立たず。
前のめりでニコニコしながら観てました。
この反応はクレヨンしんちゃん以来だ。

そういった点も含めてかなりよかったと思う。
子どもでも充分話が分かるし観られるがこれは大人のファンタジー。

一点だけ言うとしたら歌。
下手とかじゃない。
アニメ版を観てきた者としてはアニメ版の歌詞が頭の中で流れるわけです。
しかし実写版は歌詞が違う。
当たり前と言えば当たり前なんだけど、アニメ版がすり込まれてるから頭の中で歌詞がぶつかる。
タイトル曲『美女と野獣』のアニメ版と実写版の歌詞の違いをご覧ください。

【アニメ版】

すばらしい ものがたり
おずおずと ふれあうわ
指と指
ほんのすこし
すこしづつ やさしさが
ひらいてく
愛のとびら

真実は
ただひとつ
しあわせは 隠せない 
誰の目にも

なつかしい
歌のように
凍りつく 季節さえ
変えながら
ほんのすこし
すこしづつ
やさしさが ひらいてく
愛のとびら
やさしさが ひらいてく
愛のとびら

【実写版】

季節は今移りゆき かじかんだ心にも春がくる
少しずつ歩み寄り 愛はそだつふたりの心
Beauty and the Beast

めぐり逢い 惹かれあう
その奇跡 いつの世も 変わらない
めぐり逢い
惹かれあう
その奇跡
いつの世も
変わらない oh oh oh

あやまちに 気がつけば
明日に続く 長い道 見えてくる
時をこえ
時をこえ
語り継がれ
時をこえ
愛された
Beauty and the Beast

美しく
咲きほこれ
Beauty and the Beast


言いたいことは同じですがアニメ版はそのままずばり愛の芽生え。
実写版はそれプラス運命的な要素を感じる。
それくらいの違いはどうでもいいが、とても気になったのが歌詞の当て方。
例えば「もっと」という歌詞があったとする。
分かりやすく言うと一音符に一文字当てれば違和感は無い。
それが一音符どころか2~3音符に一文字を無理矢理あてるから、「も~~っ~~~と~~」みたいな感じになる。
その間延びした無理矢理感が気になって仕方ない。
もっと上手い当て方あっただろう。
こんなこと気になったの私だけか?
字幕で観ろよって話ですね、はい。

映画の総評を俳句で締めようと思います。

魔法との

相性抜群

エマ・ワトソン