貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

リスクマネジメント

2011-09-01 01:58:11 | 季節の話題
gooトップにあった日経ビジネスの記事 なぜ日本人はリスクマネジメントができないのか?
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Mr.ニュースこと池上さんと、NHK「さかのぼり日本史」の東大加藤陽子教授の対談形式で、
「人を資産とみるか、コストとみるか」で戦争中の軍部と現在の政府・東電を対比。
ちょっと考えさせられる内容になっています。
飛躍するかもしれませんが、マニュアルvs.職人技と似ていなくもない気がします。
対談の中で「フールプルーフとフェイルセーフ」という言葉が出てきましたが、
前者がマニュアルとするならば、後者を設計するのは職人技とも言えましょう。

日本の新幹線が昭和39年の開通以来、ただの一度も死亡事故を起していないのは、
国鉄技術陣の職人技によるフェイルセーフが奏効した例でしょう。
一番危なかったと思われるのは、'04年の新潟中越地震の際の上越新幹線脱線事故で、ここでも
 ・「早期地震検知警報システム」を導入していたことで、非常ブレーキが作動
 ・阪神大震災の教訓から高架支柱を強化していたことで、高架橋の倒壊を防げた
 ・強制停電させ全列車を停止させたため、二次災害を防げた
など、他にいくつかの偶然はあったものの、乗客・乗員全員無事でした。

ただ心配が残るのは、そういった「職人技が継承されているのか?」ということ。
民営化後24年、当時の働き盛りの世代はほとんど定年退職。
先日放映された、NHK「復活~山田洋次・SLを撮る~」でルポされたC61のボイラー修理。
日本で唯一というボイラー修理工場の社長さんは80歳代という高齢、熟練リベット工も70歳代とか。
JR各社が、人をコストとみていないことを「一鉄道ファン」として祈るのみ。

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