ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

2017年10月13日 | Weblog
“岩手に行ってきたの”

お手紙に、そう書いてありました。


“たまたま寄った美術館で見つけたんだけどね”

花森安治さんの素敵なノートが同封されていて。


とってもお世話になっている、わたしの母のような姉のような人。

長野県で元気に快活に、体操トレーナーや子育てママの応援や地域活性や、いろんなことに飛び回っている人です。

わたしのことも、ずっとずっと応援してきてくれました。

お手紙だけでも十分嬉しいのに、旅先で、または戻ってから、わたしのことを思ってくれたなんて、本当に嬉しい。



手紙が届く嬉しさを、十分にわかっていたつもりでした。

でも、この頃それが、より大きくなってきています。


お手紙をくださる人はみな、離れて暮らしている人たち。

遠くにいてもなお、わたしに心を向けてくれている。

何年も会っていない人、10年以上会っていない人もいるけれど、変わらずに持っていてくれる想い。



人と人とを繋ぐ、見えない糸。

あるものは、儚く消えてしまうし、

あるものは、どんなに遠くまでも伸び、時を経ても変わらない。

日ごとに強くなっていくものさえある。


その強さ、確かさは、どうやって決まるのでしょう。

そして、いつ、どうやってもたらされるのでしょう。



「約束を交わしていたから」

それに尽きるのではないかしら。

遥か前の、いのちといのちの約束を。


お手紙って、この糸を伝って、やってくるみたい。



さて、わたしは、お手紙をくれた大好きな人に、何を書こうかな。

この糸を大切にしてくれる人に。

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